次の誰かのためにと綴っています・・・
夫が乳がんを軽視しすぎ 44歳女性の話
『元気なときよりも不自由なことが増えて、日々凹んでいなくなりたい、と思う日々・・・』
『夫が軽視しすぎて仕事もやめられない・・・』
『家事も手伝ってもらえない・・・』
44歳の女性から届いたお話です。
「浸潤性小葉がんで部分切除し、ホルモン療法開始。放射線治療を終えたところです。会社の定休日と有休を組み合わせて10日で復帰。
25回の放射線治療は昼休みの時間を潰して1時間でどうにか通いました。おかげで胸は真っ黒にただれ。。
全摘は相当な覚悟が必要と思ってましたが、部分切除+放射線も人に見せられるような状態ではありません。
周りのネタにされたくなくて告知は夫と、職場の上司2名。あと個人的に1名のみ。親にも内緒です。
事務職ですが術後3ヶ月たってもしんどいことあります。重いもの持てなくはないけどしんどいとか、左側のがんなので、左にある書類のファイルがとれないとか。書類って結構重たいんだな、右で取るって意外と不自由なもんだなと実感してます。
キャリアを捨てずに働くというよりは、夫が軽視しすぎて辞めさせてくれず、でも私は元気な時より不自由なことが増えて日々凹んでいなくなりたいと思う日々。人と関わるのが仕事以外では苦手なので社会と接点持ちたいわけでもなく、辞めれるものなら辞めたいと思ってる側の人間です。家事も手伝ってもらえず、様々なことに理解してもらえないことにブチ切れてこの人生のこの3ヶ月余りでいままでにないほど夫には吠えまくりました。
少しは改善された気がしますが、結局仕事は続けてます。」
頑張られている様子が本当に文章から感じられます。理解を得る、ということが本当に難しいですよね。
上司の配慮 これは配慮なのか・・・好意が悪意に感じてしまう
「告知した上司は配慮してくれてるつもりなのか戦力外と受け止めてしまうほど仕事を減らされてます。精神的に逆効果。好意が悪意にかんじてしまうのです。
阿久津さんがこれはできるのか?できないならこっちはできるのか聞いて欲しい…と仰ってましたが、ほんとにその通りで、不健康で使えない人間は経費の無駄だから排除!って思われてる気がしてなりません…それくらい私の心にゆとりがなくなるんですね。
育休明けのスタッフが時短勤務で働いてるより、私はフルタイムでサービス残業して普通に働いてるんだけどな。。。
子供を持っている方には制度はあるけど、病を持つ人には特別なものがなく、理解してもらえないのがつらいです。
通院?まだ行くの?って一言が心をえぐります。」
通院、まだ行くの?もう元気なんだよね?って普通に聞かれてしまいますよね。とてもわかります。
自分との闘いとでもいいましょうか。でも一人心を許せる方がいるだけでも救われます。
アップダウン、ダウンダウン・・・が激しい わかってくださる方にも申し訳ない
「唯一社内で知ってくれてる人がいるので、その方に時々話を聞いてもらって励ましてもらいながらどうにかいますが、その方にも迷惑だなぁと反省仕切りの日々です。体調よりもメンタルをどうにかしたい。
ホルモン療法の副作用かホットフラッシュはないのに気分のアップダウンダウンダウン…が激しくていやになります。
死や転移が怖いんじゃないんです。自分らしくいられなくなることが嫌なんです。
話せる人がいれば気が楽になるんでしょうか。
がん患者専門の精神科を見つけましたが、断られたりもして、なんだろう自分はどうしたらいいんだ。
我慢できなくはないけど、これはどこまで我慢すればいいんだ?
症状軽い方だからこれくらいって思えばいいのか?甘えてるだけか?病気のせいにしすぎなだけか?
結局何もかも自分のせいか…じゃあやっぱりおとなしくするしかないのか…と複雑な気持ちです。
みなさんはどうなんでしょうか?」
考えが迷って、ループのようになっているのですよね。みなさん、どう折り合いをつけておられますか?
サイト内のご意見フォーム からご意見をお寄せください。
『がんと働く』を考えるイベントが生まれました
- 日時
- 2023年5月20日(土)
講演 13:30~15:30- 会場
- 札幌文化芸術交流センター SCARTS SCARTSコート
- HTB北海道テレビ 東京支社編成業務部長 阿久津友紀
株式会社北洋銀行 ローン統括部調査役 藤原紗矢郁
株式会社えにしテック デザイナー 関谷繭子 - 対面:先着50名
オンライン:定員なし
※事前予約制
がんとともに、、、。
番組、SODANEへのご感想、ご意見お聞かせください。
番組制作、今後のイベント、SODANEなどで活用させていただきます。
がんとともに生きる方、ご家族を持つ方、そうでなくても、もちろん、どんなことでも、構いません。
決して1人ではありません。
年間およそ90万人ががんと診断される現代。自分が、家族が、身近な人・職場の人ががんになった時どうすればいいのでしょうか。
あらかじめ備えていただきたい、と人事担当の方やご家族がり患している、また検診で要再検査になって心配だ、という方などあらゆる方に聞いていただきたいです。患者となって出会った女性たちと語り合います。特に今回の文脈にもありましたように「上司」が大事、です。
おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える を蔵書くださった札幌市図書・情報館さんとのご縁で実現しました。オンラインとリアルがあります。必要な方に届きますように。