HTB「イチオシ!!」がおくる、視聴者の皆さんの様々な"もやもや"にズバッと切り込んでいくコーナー「みんなのもやズバッ」。
今回のテーマは「義母との付き合い方の悩み」。
婚活イベントなどを手掛けるノマドマーケティングが実施したアンケートによると、現代では実に3人に1人の女性が義母とのトラブルを抱えているという結果もあります。
そこで、この問題に切り込むべくお話を聞いたのは札幌国際大学・心理学部で子育て支援を研究し、家族の形の移り変わりにも詳しい品川ひろみ教授。
かつては結婚を機に、夫の家に「お嫁に行く」という考え方が主流。
結婚後に夫婦と夫の親の同居が当たり前で、夫の家のやり方に慣れなくてはいけないという時代がありました。
しかし現代では、「男性と女性が新しい家庭を持つ」という考えが主流に。
そのため、その昔と今の価値観の違いが現代で結婚をした女性の悩みにつながっているのではないでしょうか。
同居が当たり前だった時代とは違い、義理の両親の価値観を押し付けられることには皆さん強い抵抗感があります。
さらに、離れて暮らす義母との関係にも悩みの種が。
それが子どもへのプレゼント。
洋服やおもちゃなど夫婦の好みや都合に合わないものが送られてくると、厚意を無下にすることもできず、延々と受け入れざるを得ないということにストレスを感じている人も多いよう。
心理学のプロ、品川先生はこういった際の対応にもコツがあると言います。
ネガティブなこと、困ったことを先に言うのではなく、してもらったことに対する感謝やうれしい気持ちを伝えてから
そのあとに要望を付け加えると人はスムーズに受け取りやすいです。
例えば、贈り物のおもちゃが多くなり、必要以上になってしまっている時には…
「うちの子、この間いただいたおもちゃをとってもお気に入りで遊んでいるので、お義母さん、しばらく新しいもの買ってもらわなくて大丈夫です」
のように伝えるとよいそう。
良かれと思ったことを否定されると誰でもつい感情的になってしまうもの。まずは感謝を伝えることがポイントです。
その他にも、夫婦の取り決めに対して介入してきたり、育て方に対して「孫がかわいそう」、私が息子を育てたときは…などと"押し付け"と感じることにストレスを感じるという方も。
品川先生によると、それはこんな心理から来ているそう。
「私の経験はこうだった」と、誰しも自分の経験がスタンダードだと捉えがちなもので、それとズレていると「あら?」と思ってしまうもの。
義母世代が子育てや夫婦の関係が変わってきていることを理解することが大事です。
義母と良好な関係を築くことができれば、お互いを受け入れあったり、助け合ったりという関係を気づくことができるもの。
そのポイントとなるのは「夫」だと言います。
品川先生は、夫にはぜひ義母とパートナーの間に入ってクッション的な役割を担ってほしいと語ります。
品川先生の研究によれば、血のつながりのない嫁-義母の関係よりも、実の息子からの方が指摘や提案を受け入れやすいという心理が働くそう。
このように、夫を介して義母に思いを伝えるようなときには、決して"悪口"を言うのではなく、丁寧に自分の気持ちを伝えることが大切です。
自分の悩みやつらさを、夫が理解できる具体的な伝え方をすることが必要なようです。
自分に余裕がないときは、話し合いすらストレスになってしまうことも。
そんな時は、義母と距離をおくことも考えた方がよいかもしれない、と品川先生は語ります。
出来る範囲で、無理のない範囲で関係を作ることが大切ということです。
『みんなの!もやズバッ』で募集した、人になかなか言えない視聴者の悩みをコミック化『モラハラ男、マウント女 完全懲罰ファイル』好評発売中!
『モラハラ男、マウント女 完全懲罰ファイル』
脚色 さとう もえ 漫画 松本 麻希
amazon(Kindle)など各電子書店にて好評配信中!
※販売価格は各電子書店でご確認ください