牧草ロールとハルニレが見せる幻想的な景色 | 北海道十勝豊頃町

私にとって、ハルニレの撮影は日々の生活の一部となっています。帯広から1時間かけて毎日通う時期もあれば、まったく行かないときもあります。その中で最も長い空白期間は夏です。

今年も6月25日を最後に、約1ヶ月間撮影を休止しました。

その理由は、ハルニレの周囲の牧草が1メートル近く伸びてしまい、幹の下部が視界から隠れてしまったからです。そんな姿のハルニレは私の好みではありません。

さらに付け加えると、この季節の日の出は4時前で、いくら早起きの私でも、さすがに3時前に起きるのは辛いです。そして、夏は蚊が多いのも訪れるのをためらう理由の一つです。

今年の一番牧草の収穫は7月20日でした。通常であれば8月に入ってからなので、いつもよりかなり早く、これには驚きました。そんなわけで、私のハルニレへの訪問が再開しました!

この時期、カメラマンたちが狙うのは牧草ロールとハルニレのコラボレーションです。特にハルニレの目の前にロールが置かれたときは最高のシャッターチャンスとなります。しかし、そのタイミングを予想するのは難しいです。

昨年は1週間ほど毎日通いました。しかし、牧草ロールが片付けられ、トラックで運ばれてしまうのは一瞬で、結局そのチャンスを逃してしまいました。

そして、今年のベストタイミングは23日(日)の午後2時でした。しかし私はこの時間に予定があり、どうしても帯広にいなければならなかったのです。残念ながら、この機会を逃してしまいました。

24日(月)の早朝に訪れました。私の好みのアングルではありませんでしたが、何とか前方にあるロールとともに朝霧の中のハルニレを撮ることができました!

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22日(土)午前7時 刈り取り作業

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23日(日)午前7時 ハルニレ後方に牧草ロール

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24日(月)午前6時  ハルニレの前に牧草ロールが。

豊頃町:http://www.toyokoro.jp

ブログ「浦島久の玉手箱」:http://www.joyworld.com/blog/

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この記事を書いたのは

浦島久(うらしま・ひさし)

1952年北海道豊頃町生まれ。小樽商科大学(経営学)卒、帯広畜産大学修士課程(農業経済)修了。松下電器産業(現パナソニック)勤務を経て、1977年に北海道へUターン。現在、ジョイ・イングリッシュ・アカデミー学院長、小樽商科大学特認教授、札幌大学客員教授、豊頃町観光大使。

著書に『音読JAPAN』(IBC)、『自分のことを1分間英語で話してみる』(共著・KADOKAWA)など多数。写真集に『Jewelry Ice』(十勝毎日新聞社)、『ハルニレ』(IBC)。ハルニレの撮影をライフワークとし、ジュエリーアイスの命名者でもある。趣味は風景写真、ジャズ、カーリング(世界シニアカーリング選手権2009・2010・2013・2014・2018出場)。