厚岸の超規格外な酪農家はなんとボディービルの日本一!鍛え上げられた凄い肉体
2023.09.23
#ニュース厚岸の牧場で働く、小澤亮平さん28歳。
毎朝、午前5時半から、餌やりと搾乳が始まり、およそ150頭の乳牛を飼育しています。
一見普通の酪農家に見える小澤さんですが、実はある別の顔が。
トレーニングたくましい筋肉に、厚い胸板!
そう、小澤さんには別の顔がありました。
実は小澤さん、数々のボディビルの全国大会で優勝する実力者。
175センチ以下の階級では去年から2年連続の優勝。
さらに階級なしのオーバーオールと呼ばれる部門では見事日本一を勝ち取っています。
高校生の時高校生までは、バドミントンに夢中で、比較的細身だった小澤さん。
一体なぜボディビルダーを目指したのでしょうか。
小澤亮平さん「失恋ですね。」
実は小澤さん、大学生の時に付き合っていた女性から振られ、精神的にも肉体的にも追い詰められどん底の状態に。
さらに、振られた女性は「いま消防士と付き合っている」と小耳にはさんでしまって…「しょ、消防士!?きっとマッチョな男なんだ、強い男なんだ」と考えた小澤さん。
いまに見てろ俺だって「消防士に負けないマッチョで強い男になるぞ!」
そんな失恋がきっかけで小澤さんは身体を鍛えるトレーニングにのめりこんでしまいました。
そして4年前家の隣には自分専用のジムまで建設。
自前で本格的なトレーニング機器すべてを取り揃えたということです。
朝の仕事を終えたら、およそ2時間のトレーニングタイム。この時間が、イチバン集中できる時間なんだそうです。
とにかく鍛えて、鍛えて、鍛えて追い込みまくる。
小澤亮平さん「ウエイトトレーニングを通してボディビルをやってボディビルで(ステージ)に上がったときに、ここのトレーニングをした結果が今回出たな、ここ良くなっているなとかを見返すと、うれしくなります」
現在は来月のスペインでの世界大会に向けてトレーニングに励む小澤さんですが挫折した時期もありました。
2018年の全国大会で優勝して以来、新型コロナの影響で、2年間試合が中止。
3年ぶりに行われた2021年の全国大会ではまさかの4位。
悔しい思いをしました。
小澤亮平さん「当時は自分を追い込むようなプレッシャーのかけ方を自分にしてて。やっぱり、そういう追い込み方をしてもダメですね。」
大会に向けてただ筋肉をつければいいというわけではありません。ボディビルダーの世界で問われるのは、「見た目の美しさ」です。
仕事場に行く朝の2時間のトレーニングのあとは、再び仕事へ。
小澤さんの体力、尋常ではありません。
小澤母「頼もしいですよ、この体見ても。何のために鍛えているのかよくわからないけど」
小澤亮平さん「え、なんかいいました?」
6時過ぎに仕事を終えたら妻の和佳奈さんとの団らんの時間。
しかし、日本一のボディビルダーの食卓は、普通ではありません。
この日はご飯に筋肉の味方鶏むね肉、ブロッコリーを乗せたタンパク質たっぷり丼!毎日、決まった量にするため細かく量を測って調理しています。
妻・和佳奈さん「鶏肉ばっかりでよく飽きないと思いますよ」
小澤亮平さん「いやでも鶏肉だからできてると思うよ」
さらに大会前の減量期間は1回の食事を極力少なくし、1日6回に分けて食事を取ります。
極度な満腹、空腹を感じないような工夫をしています。
夫婦2人の献立は実は別々で、「自分のご飯は自分で作る」というスタイルなのです。
妻・和佳奈さん「あ、プロテインの粉。この人掃除しないんです」
小澤亮平さん「そんなことないしょ」
妻・和佳奈さん「結婚式のプロフィールにも書いたけど、全然直ってないからね!プロテインの粉!」
とはいいつつ、妻の和佳奈さんも、夫の真剣な姿をそっと陰で応援しています。
妻・和佳奈さん「ステージに立っている時は1番かっこいいと思います」
小澤亮平さん「本当かな」
妻・和佳奈さん「本当ですよ」
小澤亮平さん「自分の中ではまだ満足できてないので。満足するまでやりたいですね。世界一で満足できるのかわからないですけど、とりあえずいまは世界一ですね」