2003年9月26日午前4時50分、北海道十勝沖を震源とするマグニチュード8.0の地震が発生しました。最大震度は6弱で、北海道を中心に負傷者849人、住宅全壊116棟、半壊368棟、床下浸水9棟などの大きな被害がありました。
その十勝沖地震から20年を前に、9月13日北海道帯広市では、道内建設大手の「宮坂建設工業」が大規模な「地域防災訓練」を行いました。コロナ禍の影響で4年ぶりの開催となった防災訓練は今年で31回目。当日は約4000人もの地域住民らが参加しました。
訓練には陸上自衛隊、道警、とかち広域消防局ら行政・民間企業など29団体の協力関係機関が参加。会場では、建物が倒壊した場合を想定して、オペレーターが重機によるデモンストレーションを行いました。
もっとも関心を集めていたのは、起震車のコーナーです。参加者は実際に地震が起きた場合にどう建物が揺れるのかを実際に体感。地震の怖さを再認識していました。
また子供たち向けには、遊びながら消火器の使い方を学べる疑似消火体験コーナー。
学生には、救護方法などの座学も行われました。
また訓練の最後には、宮坂建設工業の社員が炊き出しの訓練としてつくる訓練恒例の「宮坂カレー」2800食が参加者に振舞われていました。
宮坂建設工業の宮坂寿文社長は、「地域に寄り添い、地域に貢献する企業として、住民の方の防災意識を高めていくことが責務であり、地域に生きる企業としての活動の原点、喜びと感じています。インフラ整備の担い手としての建設業としての役割を果たすとともに、防災企業としても今後も頑張っていきたいと思っております」と話していました。
宮坂建設工業が主催したこの防災訓練は同じ日に北広島でも開催され、約1000人が参加したということです。
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