がんと診断された私に夫が言った言葉とは? 両側乳がんになりました219

病になった私はオットに別れを告げようと思っていた。 

一緒にいずに誰かと幸せになってもらえばいいんじゃないか、と。

でも彼は【一緒に旅に出よう】と言ってくれた。

患者になった瞬間に私がやってしまった3つの間違い、のお話の続きです。

①オット(夫)との関係

②乳がんだった母への伝え方

③仕事先にいえなかった

一緒に旅に出よう

旅に出た先は京都だった。

6月末は『茅野輪くぐり』で有名な真夏の大祓が各地で行われている。

輪くぐりしたり、茅野輪をかたどった懐石をふんぱつ。

とにかくなんかしておきたい、という感じだった。がん封じのお寺にもいった。

『けっこういろんな人いるね』

ひとりじゃないなあと感じた。

話しかけそうになったけどそれはさすがにやめた。

あんまりこんなことしたことないんだけれども、けっこういろんなお祓い方法あるのね~と。

思い込まず、信じ込まず、気晴らしくらいがちょうどいいかもしれないけれど。

がんについてぐぐるのではなく、茅野輪についてぐぐっている時間は楽しかった。

なんか忘れられる、、この感覚が大事なのかもしれないなあ、と思った旅。

がん患者さんの日々は、キャンサージャーニー(患者の旅)と呼ばれるらしい。

どこにいくかわからないけど、いったら楽しい、ちょっと迷ったら立ち止まって考えて、また次の選択肢を探す。

そんな感覚なのかもしれないな、と思った。

おみくじはひかないことにはしたけど。

だって凶、とか出ちゃうと困るかも。

結局、私は手術を終えて迎えた次の年明けの旅まで怖くておみくじは引かなかった。

ようやく引いたおみくじは『吉』。病は『医師に信心してかかれ』だった。

まさにそれはその通り。その通りにしている。

がんとともに、、、。

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この記事を書いたのは

阿久津友紀

乳がん患者さんが治療中に被災したら? 『防災の心がまえ』をもとに『女性の病と防災』を考える おっぱい2つとってみた作者とHTB森アナウンサーが本音トーク 
https://youtu.be/AO8Xzebt0Ys

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