効率よく体を温めるために注目したい「血液」。看護の観点から見る冷えを防ぐポイントは!?

寒い日が続きますが、体を温めてもすぐ冷めたり、寒さに負けたりするのがつらい所ですよね。

特に手先や足先の冷えで困っている方も多いのではないでしょうか。

体を要領よく温めるには、実は「血液」が重要だと言われています。

そのメカニズムと、どんな方法が有効なのか、天使大学看護栄養学部看護学科の秋山雅代先生に伺いました。

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看護技術が専門の秋山先生は、足湯やシャワーの温浴効果の研究者。

「血液の働きが、今回温めるという事に関しては関係すると思うんですけど、栄養素とか酸素を体の中の臓器に運んでくれるものなんですが、熱も一緒に運ぶんですね、血液って。」

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注目すべきは「AVA」

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AVAとは動静脈吻合(どうじょうみゃくふんごう)という私たちがみな持っている体温の調整だけをする特殊な血管。手のひらと指先と足の裏、鼻の先にあります。

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心臓から送り出された血液は酸素や栄養素を体の隅々まで行き渡る毛細血管を通じて届けられますが、AVAは毛細血管に枝分かれする前の動脈と静脈をつなげていて、その太さは毛細血管の10倍にもなります。

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このAVAは体温調整が主な仕事。そのためAVAを温める事によって血液の流れが良くなり、皮ふの表面に熱を持って行きます。

これにより皮ふの温度が上がってポカポカするというメカニズムです。

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手のひらを温める「手浴(しゅよく)」で体ポカポカ!

このAVAを温めることで、体全体をポカポカさせてくれる方法として、秋山先生から教わったのが「手浴(しゅよく)」です。

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ご家庭にある洗面器など少し深めの器にお湯を張り、両手を手首までつけて5分から10分間あたためます。

お湯の中では、手を握ったり開いたり、指や手のひらを揉んだりしてみましょう。

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だんだんと顔や鼻の下などが「ちょっとあったかいな」という感覚になってくると思います。

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お湯から手を出したら、すぐ濡れた所をタオルで拭き取って蒸発で熱が逃げないようにします。

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温度を色で示すサーモグラフィーカメラで見てみると、顔や首の赤色が濃くなりました。温かさが伝わったのが分かりますね。腕や顔や首が赤くなりました。

お湯に手を入れただけなのに、上半身はまるでお風呂に入ったかのようなぽかぽかな感じになりました。腕から上の部分は、皮ふの温度が上がったことがはっきり分かります。

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全身を温めたい時はやはり「入浴」

全身を温めるには、5分10分など短い時間でもよいのでやはり入浴が一番。

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温熱効果の他に、体が浮く、圧をかけるという作用も疲れた体によい働きがあります。やはり入浴するっていう習慣は大事ではないでしょうか。

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入浴剤を使うのは効果的?

研究の報告でも、さら湯に比べると入浴剤を使った方が皮ふの表面の温度が上がり、血流が良くなるという事が実証されています。

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「塩化○○」「○○ナトリウム」などの成分を含むものは塩の成分が体の表面のたんぱく質と作用して皮膚に膜を作るため熱が逃げなくなり、保温効果があります。

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「炭酸ガス」を発生させるものも、皮ふからガスが入って行って筋肉を刺激し、血管を広げて血行を良くしてくれます。

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看護の目線で見た防寒のポイントは「首」

看護の目線から見ても、首、手首、足首をしっかり防寒すべきです。

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よく「脈が触れる場所」と言いますが、動脈がちょうど皮ふの近い所を通る場所なんです。

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ここを冷やさない事によって、温かい血液が体中を回りますから熱を下げないことにつながります。

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まだまだ寒い日が続く冬。

ぜひ手浴や入浴、首・手首・足首の防寒をしっかりして寒さを乗り切りましょう!

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この記事を書いたのは

イチモニ!健康けっこう!調べ隊

天使大学とイオン北海道、HTBは、北海道民の健康に寄り添い、道民の課題を解決するための共同プロジェクトとして「どうみん健康化計画」を立ち上げました。その活動の第一歩として、健康にかかわる情報を道民のみなさんにお届けするイチモニ!の特集「健康けっこう!調べ隊」のコーナーを月に1回お送りしています。

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