次の誰かのためにと綴っています。
がん告知されたときが一番動揺しているのに、一番悩まなくてはいけない時期であることをご存じでしょうか?
検診に行かれるときに少しでも情報を収集してもらえるとその悩みが一つでも少なくなるのに、備えられるのに、と思っています。今回のメールもそんな女性からのお悩み、です。
『両側全摘で頭がいっぱいで再建のことまで回らない』53歳女性
『初めまして。先日がんを告知されました。おばが乳がんだったのですが、母親から女の子の体質は母親方に似ると誤った情報があったため、がんに対してかなり油断のある生活をしていた気がします。がんから目を反らしていた自分を今では反省しています。
とりあえずステージ0の非浸潤と言われ、部分切除+放射線をする予定でしたが、手術直前に遺伝子検査のことを知り急遽遺伝子検査へ切り替えました。そして、結果は…陽性でした。
遺伝性だと今後卵巣への対応もあるため現在、大病院へ移り手術への準備中です。もちろん、医師からは両側全摘を薦められ、また再建についての決定(エキスパンダーを入れるか)も間近にせまっています。とにもかくにも、「がん治療」はいろいろなパターンがあり病気に対する知識も難しく発病すると治療も長く、主治医選びも大変に重要…など、知らないことだらけで、やはり「大病、難病」であるのだと思い知らされています。
実は乳がんになった直後に阿久津さんのおっぱいとってみた、のYouTubeを、見せていただき、両側をとるということもあるんだ…そして本当に辛いんだな…と思っていました。でもその時はまだ自分も両側全摘になるとは思っていない時でした。
遺伝性が決まってから両側全摘や再建で迷いに迷いました。片側でもいいが、もう片側も発症率は大変に高く、毎年のマンモ、MRIが必要、また次のガンも今と同じ、おとなしめのがんとは限らないと言われ両側全摘はほぼ決めました。
しかし両側全摘は身近な人には事例がなくSNSのオープンチャットにも入っていますが、いろいろな立場の人がいるため、なかなか自分と同タイプの相談や、疑問の解決までたどりつけません。そして、今告知直後に見た阿久津さんのことを思い出し、すがるようにこちらのサイトに来ましたら、たくさんの参考になる情報、力付けられる、励まされるブログもたくさん掲載され、やっと一番求めていた救いの場にたどりついた気がします。
ブログはこれから、どんどん読みたいと思うのですが、阿久津さんは結果として、乳房再建はされたのでしょうか?(すみません、全部を読めていないので、まだ経過がわからなくて…)
主治医は一次二期再建を薦め、とにかくエキスパンダーは入れておけ…と言いますが、果たして手術後にどんな感情を抱くのが、乳がんだけでも大変なのに半年間の両側エキスパンダーやその後のインプラント、または自家再建のことまで考えが及んだりその痛みに耐えたりできるのか…
また今、海外ではGoing Flatという流れもあるようです。乳がん手術で平らになった胸も気に入って、堂々として、自分を好きでいて、という流れのようです。もしかして、自分もGoing Flatでいいんじゃないか?と思ったり…手術、両側全摘で頭がいっぱいでとても再建のことまで頭が及ばない…というのが正直なところで、今はエキスパンダーを入れないつもりでいますが、それも、正しい選択か自分でもわかりません…
情報も少なく、時間も短い中で様々な選択をせまられ、とにかくここ最近は疲弊していました。がんになるとはこんなに追いつめられることだと知りませんでした。もう少し落ち着いて気持ち穏やかに治療ができるようになるといいのにな…と思ったりします。
でも、とにかくここにたどりつけたことは本当に良かったです。私には救いでした。どうぞこれからもたくさんの情報、発信してください。応援しています。』
正しい情報を正しいサイトで。
こちらこそ、応援しています。見つけてくださってありがとうございます。
私はフラットのまま、再建をしていません。
(現在は使えるようになっている)ティッシュエキスパンダーが手術前日に使えなくなり、摘出手術のみ先行するしかなかったからです。それ以降、現実的に仕事を休むことを考えると判断がつかず、4年の月日が経ってしまいました。
周りにも再建されている方も多くいますし、相談や情報を提供してくださる場所もあります。
最終的には自分がどうしたいか、だと思います。毎回、先生方には再建はいつでもできるよ、と言われます。でもその分の費用で旅したほうが楽しそうだな、とか温泉も最近は理解も広がってそこまで抵抗ないな、とか入浴着もあるしな、と思っていたら・・・4年が過ぎました。これは私の場合なのでその人によって価値観が違うのでなんとも言えません。
遺伝性に特化した情報もあります。ぜひ参考になさってください。
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