次の誰かのためにと綴っています。
HTBが北海道の学校に向けて、がん教育に関しての動画作成をした、というコラムを書きました。
内容を吟味するうえで乳がん患者として『悲しくない』『つらくない』『ネガティブ』ではないものを目指しました。
文部科学省などが作っている教材も参考にしながら、『患者の思いを伝える』『患者さんとどう接するか』『がんとともに生きる』ことを感じていってもらいたいと考えました。
学校の教員の方とお話していると、自分ががんについて家で話せないのに学校でも話せない、という声をよく聞きます。
世の中にある、がんという言葉が重すぎる、のかもしれないです。アップデートされていない。
もちろん、決してライトにできる内容ではないですし、つらい思いをされている方もいらっしゃる中ですが、そのバランスはもちろん、難しい。お話する中でネガティブな感情は生まれてほしくない、と気を遣うのも確かです。
私の場合も自分で外部講師をする際は年齢、学校、その状況によって話す内容、範囲を変えています。
それくらい、一筋ではいかないのは事実です。
外部講師も養成されているところもありますし、増えてきていますが、その方によるお話の違いも心配だ、という声も聴くこともまたしかり。
本当に難しい。
いざというときに知識がないと、ジャッジもチョイスもできない。友人も家族も支えられない。
それでも、やっぱり、『がんについての知識』も『患者の気持ちも両方知ってほしい』、せっかく学んでもらうのであれば、そう思うのです。
今回、動画は3本制作しましたが、視聴いただいた先生からは『知識は教えられるが、患者さんや家族、まわりの気持ちまでは教えられないので有益』ということでご評価をいただいたようです。
広まることを願いたいですし、北海道に限らず、様々な市町村でお使いいただきたい、と願うばかりです。
北海道内の小中高校へ がん教育動画『onちゃんと学ぼう!』制作協力
いただいた声
『私も、片側、乳癌3センチで、この間、手術しました。本日、CTをとり、月曜日から、放射線です。放射線終わったら、抗がん剤1年で、ホルモン薬は10年間と言われました。
半年、右側、二の腕、肩、肩甲骨、肋骨まで、痛くて、整形で首といわれましたが、腱板でした。
腕を、あげるのが辛くて、痛み止め飲みながら、やろうと思ってます。
乳がん、私のまわりでは、かなり多いです。両方全摘で、放射線抗がん剤ホルモン薬のんでる友人もいます。
炎症性乳癌で余命宣告されてる友人もいます。治療で何とか治るなら、辛いですが、一緒に頑張りましょう。』
9人にひとり、という時代です。周りにも多いよ、という声はあります。
だからこそ、大人のがん教育も大事なんじゃないだろうか、と思うのです。
がんとともに、、、。
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決して1人ではありません。