サ旅にイチオシ!ハレタビサウナ 非日常へのこだわりがハンパない!仕掛け人・坂西俊郎さんインタビュー 祝1周年!横浜「HARE-TABI SAUNA & INN YOKOHAMA」北海道のサウナ野郎パンダ・リー「ととのえ道場」[202]
2024.05.18
#サウナ「ハレタビサウナ」がサイコ―な理由とは?
「サウナ✖旅」への愛情があふれる港町のサウナはなぜこんなに快適なのか?!
疲弊する中華街をサウナで日本最大級のサ飯街に!
サウナ、中華街、YOKOHAMAへの愛がほとばしる!
港町の老舗のジャズバー風サウナ「ハレタビサウナ」を立ち上げた坂西さんのサウナ愛を読んでととのう♪パンダ・リーっす。
坂西俊郎さん 「非日常を楽しんでほしい」
「アミナコレクション」
ハレタビサウナの仕掛け人・坂西俊郎さん。本業は"WALK WITH THE SUN"を理念にフォークロア(民族習慣)カルチャーをインスピレーションの拠り所とするブランドを展開する横浜山下町が本社の雑貨商「㈱アミナコレクション」。その新事業推進部のサウナ事業長っす。
㈱アミナコレクションの代表ブランド「チャイハネ」は創業46周年。気分が上がるエスニックな服やセンスのいいグッズを扱うそのお店は、北海道から沖縄まで全国に70店舗を展開しています。
(画像は「チャイハネ札幌発寒店」)
2018年「ハレタビトラベラーズイン」
そんなアミナコレクションは2018年10月、「HARE-TABI Traveler’s inn YOKOHAMA」を横浜山下町の中華街にオープン。”中華街に泊まりに遊びに行く”をコンセプトにした横浜を感じられるホステルハレタビは人気を博します。
しかし2020年初頭、コロナ禍の影響で中華街への観光客は激減。店じまいする店も続出します。そんな苦境に、「横浜中華街発展会協同組合」の役員も務める進藤さわと社長は、サウナで中華街を盛り上げるサウナプロジェクトを発案。トラベラーズインにサウナを併設することを決めました。
2023年4月15日「ハレタビサウナ」誕生
ハレタビサウナは2023年4月15日に誕生し、この4月に1周年を迎えました。いまではサ旅のディスティネーションとして、全国からガチサウナーが連日訪れています。その人気の秘密は一体どこにあるのか?それは、徹頭徹尾妥協を許さぬ「非日常へのこだわり」にありそうっす。「サウナ」「サ旅」「横浜中華街」への、坂西さんのあふれる愛情を読んでととのう♪たっぷり、どうぞっ!
※サウナ画像提供:ハレタビサウナ
常に考えて試行錯誤
ーお客さんの反応は?
坂西:日に日にいい評価をいただいていると感じています。特にコンセプトに共感いただいているお客様が多くて、凄くうれしいですね。お客様のご意見をいただきながら模索していますが。「最高のサ旅で横浜観光を盛り上げる」というコンセプトと、どう擦り合わせていくかを、常に考えて試行錯誤しています。中華街の方々も。連携の話をすると喜んでくれたり。サウナが凄く浸透してきているのを感じます。皆さんとても前向きで、新たな取り組みにも二つ返事で「やりましょう」と、ハレタビの取り組みにも共感していただいています。
SAUNA DAY
ー3月3日・4日には2回目のファンイベントを?
坂西:お客様の声で、男性が女性のほうに入りたいとか。女性が男性のほうに入りたいという声が上がってくるんですけど。それを何とか叶えようと思って。僕たちのコンセプト的には一緒に入れる。旅をテーマにしているので。男性女性が旅に来て一緒に入れるサウナを楽しんで。それを発信してもらいたいというのもあるんですけど。水着で一緒に入って写真を撮ってここを楽しんで。思い出を持ち帰ってもらうというような。それをコンセプトに「横濱中華街SAUNA DAY」というのを第二回として3月3日4日にやるんですが。それも平日で100人以上のお客様に来ていただく予定で今準備しています。
(SAUNA DAYも大盛況!X「ハレタビサウナ」から)
坂西:それも全て横浜や中華街と連携した内容で整えています。例えば足つぼマッサージ。その方もサウナーなんですけど。横浜出身のサウナーの足つぼ師が。浴室で足つぼマッサージをしたりとか。あと中華街って占いが盛んなんですよ。常に行列が出来ていて。占い師の方に、浴室で占いをしてもらおうと。それも、こないだやって貰ったんですけど。
―浴室で(笑)
坂西:浴室です。サウナ室ではないんですけどね(笑)こないだ面白かったのが。あなたがなんでサウナにハマっているかとか。サウナに何を求めて通っているのかっていうのも。深層心理をタロットカードで見てもらったり。これからどんな風にサウナと関わっていったらいいかっていうのも。そんな話を試しにやってみたら。凄い面白い返答が来たもので。これお客様に体験してもらおうと思って(笑)もちろん恋愛相談とか。運勢を見ることももちろんできるんですけど。
(咲亜沙先生の日本初⁉「サウナ占い」。X「サウナ王」から)
中華料理を食べて帰ってくれる
―オープンは去年?
坂西:2023年4月15日ですね。うちの会社としては、サウナ事業は初めてなので色々なことはありましたね。苦難はありましたが。一つ一つクリアして。でまぁ、お客さんの反応としては。想像以上に皆さんが!うちのコンセプト通りにやってくれるっていうのがうれしくて。というのが。サウナイキタイなどの口コミサイトを見ると。「サウナのあとにここ行きました」って、皆さん中華街の中華料理を食べていて。スゴイ割合なんですよ!これが驚くのと。
(絶品♪馬さんの店 龍仙の「龍仙粥」)
坂西:あとはドリンクですね。サウナ前に飲むドリンク、サウナ中に飲むドリンク。サウナ後に飲むドリンクっていうのを提案しているんですけど。それも皆さん、スタータードリンクっていうのをちゃんと飲んで入ってくれてるっていうのが本当にうれしくって。どのぐらいの割合の人が飲んでくれるかなって少し不安もある中スタートしたんですけど、これがあまりにも普通に飲んでもらっているのに驚いています。味にも効能にもかなりこだわって作っているので。
こだわりの「横濱開港オロポ」
坂西:あと、オロポの売れ方がハンパないです。当初、オロポ作りもかなりこだわって。ここは港町横濱。その昔、塩がヨーロッパから届きましたっていうストーリーを描いて。ヨーロッパの数ある塩の中から、一番オロポに合う塩を厳選しました。それがシチリア島の塩なんですけど。ソルティードッグのように(グラスの)淵につけて。そしてオロポを飲み終わったあと氷が残ってしまう残念感をなくすために。氷も全部オロポにしようって言って。あと太田さん(サウナ王)からの「もっと濃いオロポを作ってほしい」っていう要望を受けて。「濃いオロポってなんだ?」ってところから。氷で作れば、糖分から融けていくんですよ(笑)丸いのがオロナミンCの氷。四角いのはポカリの氷っていう感じで。氷もすべてオロポにしようっていう。
―(笑)
坂西:それが想像以上のバカ売れで。なんなら昨夜も、棚に10何個オロポが並んでて。お客様の数より多いんじゃないかっていうぐらいオロポが並んでて。2杯注文するお客様もいて驚きました。
毎日サウナをチェック
坂西:オープンしてからは皆さん、サウナもかなり評価をいただいてますので。これをモチベーションに毎日頑張っている感じですよね。本社が5分ぐらいのところなんですけど。朝出勤して。そうするとスタッフの清掃時間なんですけど。清掃の確認をして。時間のある時には朝一緒にお客様と朝イチのサウナに入って。サービスをしながらお声を聴いて。そうすると意外と「北海道から来ました」とか「九州から来ました」というお客様もいらっしゃったりとか。そのあと昼で仕事に行って。終わって夜8時9時ぐらいでまたここに戻ってきて。終電までまたサウナに入るっていう。平日はそんな毎日を送っております。ハハハハハ(笑)
日本初導入「水車式ストーブ」
―(笑)サウナと水風呂の魅力は?
坂西:サウナに関しては。まず男性サウナに関してはEOSの水車のストーブなんですが。「横浜」「倉庫」「赤レンガ」とかで検索していた時に、蒸気機関の画が出てきたんですけど。サウナ室の脇に張ってあるイラスト。まさに、それと似たようなストーブが。ネット検索でヒットして。うちは輸入も本業としてあるので。それをEOSさんに直接連絡して。海外の代理店も通じてですが自分たちで輸入して。日本の電気屋さんに改良してもらって。自分たちの好みの状態を作ってもらったんです。まずあのストーブに面白さがあるのと。蒸気をもの凄く出すもので。
坂西:90度台とか100度っていうのがサウナ業界では流行ってた時期でもあるので、僕たちも当初は少し高温目を考えていたんですけど。余りにも熱いもので。よくよく考えてみると。フィンランドとか欧州のサウナ文化というのは80度台とか70度台で。湿度を上げて美容にも健康にもいいっていうそこの文脈に基づいて。僕たちも温度はなるべく上げない。夏は70度台だったんですが、それでも水車の湿度でアッツアツになるんです。オートロウリュの後は体感100度。実際の温度は80度台っていう。そんなサウナ文化が日本にも根付くといいなぁって今では感じでいます。
―蒸気で汗かくフィンランド式!
坂西:そうですね。きょうも83、84度で。そこがね。湿度を楽しんでもらうというのが一つと。あとは雰囲気も。例えば照明なんかは船で実際に使われているマリンランプを入れていたり。港町なんで。「港町横濱」っていうコンセプトに合うように入れてたり。あとは水道発祥の地でもあるので。
(送風ダクト横の照明もマリンランプ)
―そうなんすか!
坂西:そうなんですよ!水道なんかもこだわっていたり。
BGMもオリジナル
坂西:あとサウナ室の音楽でいうと。横浜出身のハンドパンのアーティストさんなんですが。REO MATSUMOTOさんという方に音楽を作ってもらってるんです。これもそうですね。これはエントランス用なんですけど。エントランスの曲、休憩スペースの曲、サウナ室の曲。それぞれのテーマで。
―オリジナルなんすか!あのジャズ!
坂西:全部オリジナルなんですよね。浴室の内装は古き良き横浜のジャズバーっていうコンセプトで作ってるんですけど。エントランスは、「入った瞬間に古き良きジャズバーを感じさせる曲を作ってください」って言って。
―超シャレオツっす♪
坂西:ありがとうございます(笑)そしていい香りがして。スターターショットっていう。
―ジンジャーテイストの♪
坂西:あれをショットでかまして。ちょっとジャズバー風をイメージして開発したドリンクなんですけどね。サウナ室に関しては。細かい話で言うと照明はかなり落として雰囲気を良くする。普段はあのストーブ、逆回転をして水をすくわないようにしているんですよ。30分に一回正回転に変わって。水をすくってそれがストーブにかかるというオートロウリュのシステムになっていて。あとは例えば細かい話でいうと。背もたれも5度角度をつけているんですよ。だけど、黒く塗ったので。見た目も雰囲気良くしたいと思って。熱くなっているのであんまりお薦めはしてないんですけど。皆さん色々工夫されながら最近背もたれ使ってくれてて。5度の角度。
呼吸しやすいサウナ
坂西:あとは「呼吸がしやすいサウナ」を目指しているので。温度だけじゃなくって、今はヒマラヤ岩塩を入れていたり。こないだまではヴィヒタも入れていたりしてたんですけど。色々工夫を。途中ミントのミストを入れたりとか。ハーブのミストを入れたりとか。とにかく呼吸がしやすいサウナを目指しているサウナ室。
(ヒーターには竹炭・麦飯石も設置。X「ハレタビサウナ」から)
坂西:女性のほうは。中華街との連携で。「悟空茶荘」さんっていう老舗のお茶屋さんがあるんですけど。そことコラボして。ジャスミン茶と烏龍茶のロウリュ水を作りまして。飲んでも美味しい高級茶でもあるんですけど。セルフロウリュを楽しんでもらうと。
―定番のアロマ水なんすね
坂西:二つ置いてるんです。二つの違いを楽しんでいただく。ホントに違いが面白いようにわかるので。女性はそういうサウナ室で。こじんまりとしてて居心地がいい感じです。
坂西:男性はこの施設の大きさにはそぐわない、27人は入れるサウナ室なんですけど。ロッカー数は38なんですよ。でもサウナは27人。待ちが出ないようにという。チェアに関しては19個。こちらも絶対待ちが出ない数量。水風呂もこのぐらいなら待ちが出ないだろうというサイズをサウナ王と算出したり。
坂西:シャワーも一人何秒使うからという計算をしながら。このくらいあれば並ばないだろうとか想定して出しているんです。
坂西:「観光サウナ」なので。日常に感覚が戻らないようにっていう工夫を随所に入れている感じです。非日常をとにかく味わってほしいという想いでやってます。
”横濱中華街を日本最大級のサ飯街”にしてしまった「ハレタビサウナ」を支える坂西さんとスタッフさんたち。サ旅の醍醐味「非日常」を満喫できるハレタビサウナ、ぜひ遊びに行ってほしいっす♪
☆「ハレタビサウナ」HP https://hare-tabi.jp/
☆前回「港町のジャズバー風極上サウナ!中華街はサ飯街だ!随所にこだわるハレタビサウナで非日常を満喫サ旅」はこちらっす♪
https://sodane.hokkaido.jp/column/202405110500004429.html