"夏バテ"の危険に備えて摂取したい「ビタミンB1」。そのメカニズムを知る! | HTB「イチモニ!」健康けっこう!調べ隊

去年の夏、皆さん覚えてますか?

暑い日が何日も続きましたが、今年もそうなる予測が発表されています。

そんな時に必要な栄養分がビタミンB1なんだそうです。

栄養分の組合せに詳しい天使大学の金澤康子(かなざわやすこ)先生に教わりました。

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そもそもビタミンB1というのは、体の中でどういう働きをするのか

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金沢先生:私たち、食べ物を食べてそれを代謝してエネルギーに変えていますけれども、その食べ物をエネルギーに変える時にビタミンが必要で、特にビタミンB1は炭水化物をエネルギーに変える時に欠かせないビタミンなんです。

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炭水化物を多く含むのは、ご飯やパン、そばなどの穀類や、いも、砂糖。バナナなどの果物にも含まれています。

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私たちは1日に必要なエネルギーの半分を炭水化物から得ています。ビタミンB1が足りなくなると、そこからエネルギーをうまく取り出せなくなるので、力が出なくて疲れやすくなったりします。

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ビタミンB1そのものが夏バテの特効薬ではありませんが、ビタミンB1が不足するといわゆる"夏バテ"につながるのはこういった理由があります。

夏にビタミンB1が不足してしまうとどうなるのか

末梢神経などが侵されて足元がおぼつかなくなる「脚気」という病気があります。重症になると心不全を起こしてしまいますが、これはビタミンB1の欠乏症です。

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この脚気は夏での発症や症状悪化が多い病気で、明治から昭和の初めに大流行した時は、毎年1万人から2万人が死に至った「夏に多い国民病」でした。

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なぜ夏になるとビタミンB1が不足しがちになるのか。

夏になると食欲が落ち、そうめんなど喉ごしの良いものなどを食べたくなりがちです。

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そうめんは炭水化物主体の食べ物ですが、炭水化物を摂取するとそれだけビタミンB1をたくさん必要とします。

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ビタミンB1は動物性の食品に多く含まれているのですが、炭水化物ばかり食べるようになるとビタミンB1がとりずらく、不足がちになります。

ビタミンB1は体の中に蓄積出来ないのでしょうか

ビタミンB1は体内で不足した状態のときには摂取しただけ取り込まれますが、体内で飽和状態になると、おしっこと一緒に出ていってしまうので、毎日食事から摂るのが大事なんです。

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頑張ってサプリメントとかではなく毎日の食事から摂れるようにしたいですね。

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この記事を書いたのは

イチモニ!健康けっこう!調べ隊

天使大学とイオン北海道、HTBは、北海道民の健康に寄り添い、道民の課題を解決するための共同プロジェクトとして「どうみん健康化計画」を立ち上げました。その活動の第一歩として、健康にかかわる情報を道民のみなさんにお届けするイチモニ!の特集「健康けっこう!調べ隊」のコーナーを月に1回お送りしています。

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