NEO銭湯サウナで街もととのう!北海道旭川「菊の湯」 創業60周年を前に廃業した銭湯がNEO銭湯サウナで大復活へ! 北海道のサウナ野郎パンダ・リー「ととのえ道場」[213]

北海道も「NEO銭湯サウナ」時代到来!?

懐かしいのにシャレオツで新しい「NEO銭湯サウナ」が東京、大阪、京都などで続々登場。世代を超えて人気を集めていやす。

そんなNEO銭湯が北海道にも誕生へ!

しかも場所は札幌ではなく旭川

銭湯をミライに残すために汗をかく!仕掛け人はアサヒサウナのあの御仁!

きょうは「ミライの銭湯サウナ」の話。パンダ・リーっす。

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SAUNANEWS ニコーリフレがホームページを刷新!

ここは“男の遊園地”、北の絶対王者『ニコーリフレ』のホームページが大リニューアルしたっす!

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驚いたのは2つ!混んでるサウナが嫌いなYOUは大喜び。リアルタイムの「混雑状況」。

からの「熱波サービス」で誰が登場するのか一目でわかる「NEXT熱波師」

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さらに、リフレの財産である「熱波師のプロフィール」を新たに発信。本日現在、エース5人で構成される「ロウリュ旋隊」メンバーについてはさらに詳しくUPされていやす。

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来年は「1、2、サウナ♪」が15周年を迎えるニコーリフレ。老舗ならではの展開に期待しやしょう♪

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☆『ニコーリフレ』HPはこちらっす♪

https://www.nikoh.info/

街もととのう「NEO銭湯サウナ」

NEO銭湯サウナとは?

今回の話題は「NEO銭湯サウナ」。聞きなれない言葉で申し訳ないっす。ひと言でいえば“懐かしいのにシャレオツな銭湯サウナ”。サウナをフィンランド式サウナにするのに合わせてカフェを併設したりイベントをやったりコワーキングスペースまであったり。ざっくりそんな銭湯サウナっす。「ととのえ道場」でもこれまでご紹介しやしてきやした。

イチオシは大阪京橋『白玉温泉』。ド早朝からド深夜までフィンランドサウナと氷が降ってくるキンキンの水風呂が楽しめて、めっちゃ清潔ピッカピカ!マエケンのライバルで盟友だった3代目のサウナ愛が炸裂したNEO銭湯サウナっす。コワーキングスペースも完備。

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(©白玉温泉)

からの、大阪西成『入船温泉』。フィンランドサウナを新設あ~んど内装を大リニューアル。さすれば若いサウナーで連日大盛況。ディープな街・西成を明るく照らすスポットに大変身。

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そして東京足立区西新井『堀田湯』。茶室サウナに本気の水風呂。TTNEととのえ親方が初めて手がけた珠玉の銭湯サウナには、地元西新井はもちろん都内外からサウナーが大集合。飲食店が新たに生まれるなど、西新井の商店街を元気にしているざんす。

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(©堀田湯)

銭湯をミライに残すため

NEO銭湯サウナの代表格はご存じ墨田区太平『黄金湯』。ビアバーがありDJも登場。銭湯のイメージをはるかに超えた、超人気のサウナブランドっす。

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(「サウナイキタイ」から)

昔近所の亀沢に住んでたっすけどまさかそんな銭湯サウナに生まれ変わったとは!ちなみに錦糸町はサウナ激戦区。『ニューウイング』『楽天地スパ』があるのでいまだたどり着け~ず(笑)

北海道に目を移すとー。サウナが本格フィンランドサウナでかつ昔の銭湯の形を突き抜けている点では札幌月寒『月見湯』、釧路『大喜湯昭和店』も“NEO銭湯サウナ”だといえそうっす。

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(「大喜湯」HPから)

家に風呂がなかった戦前戦後開業の“まちの銭湯”から80年代温泉ブームに誕生した大きな“地域の銭湯”まで。歴史も形も様々っすが、NEO銭湯サウナに共通するのは、サウナのチカラで「銭湯をミライに残したい」というサウナばりにアツい情熱ざんす♪

北海道旭川「菊の湯」

「菊の湯」が去年3月廃業

この夏、去年2023年3月に一度廃業した銭湯が「NEO銭湯サウナ」として8月めどで大復活する予定っす。場所は北海道旭川。『OMO7旭川 by星野リゾート』のサウナプラトー、『SPA&SAUNAオスパー』、『ニュー銀座サウナ』、『高砂温泉』など道北随一サウナが盛んなサ街っす。

復活するのは、旭川市神楽町で1964年開湯。59年間、神楽のまちを温めてきた「菊の湯」。

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(©ACTNOW)

全国で銭湯の数が半減

しかし去年、創業60周年目前にもかかわらず、「菊の湯」は惜しまれながら暖簾を下ろしました。クラウドファンディングサイトや各メディアによると「赤字が膨らみ続けていた」のが廃業を決断した理由のようです。燃料費・電気代・資材の高騰、コロナや競合店との競争による売上の減少設備の老朽化など課題が山積していたそうっす。

全国でも、老舗の銭湯では「施設の老朽化」にどう対応するのか。ボイラーや配管を直すにも巨額の投資が必要な中、事業継承できずにやむなく廃業を余儀なくされる施設が急増していやす。厚生労働省の調査資料などによれば、銭湯の数は2007年には約6000あったのが、2022年には約3000に減少。この15年で全国の銭湯は半減*したそうっす。

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(「一般公衆浴場」数の変化)

*出典:厚生労働省「令和4年度衛生行政報告例の概況」

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei_houkoku/22/dl/kekka3.pdf

「菊の湯」NEO銭湯サウナで復活へ

仕掛けたのは『アサヒサウナ』のあの人!

菊の湯再建クラウドファンディングは4月に見事に目標金額の1000万円を大きくクリアし無事成功。老舗の雰囲気は残しながらも、NEO銭湯サウナとしての新たな歴史を刻むため、目下最後の準備に追われているという「菊の湯」。“シン菊の湯”のオープンは、早ければ今月(未定。変更の場合がありやす)。

仕掛け人はあの人!『ニュー銀座サウナ』の運営、サウナグッズの企画販売、最近ではサウナ物産展もプロデュースしているアサヒサウナの桐原和弘代表。先月6月、旭川で話を伺ったっす。

場所は豚肉料理とトンカツの名店『自由軒』。

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ー菊の湯、どんな銭湯だったっすか?

桐原:『菊の湯』は地域の人から愛される銭湯。スーパー銭湯が台頭する前には大きな間口の銭湯だったんすよね。歴史のある、古き良きの形を残したまま。サウナが、サウナブームの時にはちょうど壊れていて。すごくもったいないまま、サウナがブームの時にはサウナに入れないから他に行く。負のスパイラルになって廃業に。さらに燃料高とか環境が厳しくなって…。

「シン菊の湯」のイメージ

ー菊の湯のリノベーションの進捗は?

桐原:配管の水漏れチェックなどをしてまして。6月中には水をしっかり通せて。元々は5月末か6月にはオープンいけるかなと思っていたんですけど。釜の、チャッカマンみたいな火をつけるバーナーがあるんですけど。全然見つからなくて、2カ月ぐらい伸びてしまったんですよね。

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(Instagram「菊の湯」から)

廃油や重油を使って炊くんですけど。以前はペレット、国でやっていた再生可能な燃料をやっていたんですけど結果的に使うユーザーが少なくて。国からの補助金が打ち切りになったら、燃料を出す業者もキツイしこっち側も高いしということであまりいい政策じゃなく終わった。巻き込まれたのが菊の湯でもあったんで。初めから重油や廃油にしておけば、持続は可能ではないかなと。軌道修正して。薪もいいんですけど、北海道の場合湿気たりするとか。雪があるシーズンがあるとか。安定供給した燃料で。あとはチャッカマン待ちみたいなところなんですけど。

ーどんな感じのNEO銭湯サウナに?

桐原:サウナは一新して。旭川にはまだない形の、気持ちのいいサウナを作るのと共に。まるまる大きく変えると過去の常連さんたちも来ずらくなったなぁとなるので。直すべきところは全部直して。

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(Instagram「菊の湯」から)

例えばロビー。みんなが休める広いロビーの中に、カウンターを設けて。そこに期間限定でのポップアップストアとか飲食とか。オーナーさんが京都のアパレルの方なので。『FRO CLUB』という、アパレルの観点から銭湯に行くような服も展開しながら。アパレルショップとして、憩いの飲食店とか気の利いた食べ物とか、飽きの来ないイベントをやりながらサウナも一新して。でもお風呂はいいままを残しながらという形で。サウナは一新します。

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(Instagram「菊の湯」から)

ー気になるサウナは?

桐原:HARVIAのレジェンドシリーズ。大容量のサウナストーンが入っているので、とにかく舞い上がるロウリュと心地いい湿度を保ったようなサウナ

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(サウナイキタイ「月見湯」から)

桐原:銭湯サウナってどうしてもガスストーブの遠赤外線ストーブが多いんですけど。悪いわけじゃないですけどロウリュができるサウナっていうのはまだまだ旭川では少ないですし。どうしてもロウリュをするために、コスト面でストーブが小さかったりするんですけれども。今回は気合が入っているんで。札幌の「月見湯」さんと一緒のやつなんですけど。月見湯さんももう、裸の男性が行列になるぐらいのサウナなので(笑)他と差別化できるような形でサウナ体験ができるような。本場フィンランドのような、体を芯から温めるようなサウナ、ができるんじゃないかなと。

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(ACT NOW「菊の湯」から)

ー水風呂は?

桐原:水風呂は地下水くみ上げなので。

ー地下水!

桐原:地下水がもう。豊富な資源があるので。スゴイ軟水で気持ちいいので。しっかり冷えてますし、心地いい水風呂で楽しんでいただけたらなぁと。

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桐原:オーナーさんがまだ30代なんですけど。30代の若者ならではの観点。でも若者若者過ぎてシニアの人が敬遠しないような。京都の銭湯文化をしっかり取り込んだ。

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(シンオーナー「FRO CLUB」塩路道徳代表。ACT NOW「菊の湯」から)

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(Instagram「菊の湯」から)

―桐さんの役回りはプロデューサー?

桐原:プロデュースと相談役っていう立場ですね。運営もちょっと入っています。運営補助的な。

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(ロビーもカフェライクに一新。ACT NOW「菊の湯」から)

☆『菊の湯』開店および最新情報はインスタをチェケラッチョ!

https://www.instagram.com/kikunoyu_asahikawa/

“ニュー”銀座サウナのこれから

ー屋号が変わった『ニュー銀座サウナ』のほうは?

桐原:いい質問ですねぇ(笑)旭川で、リーさんとかがわざわざ旭川まで来てくれた時に。ちょっとこう、他の人と話ししながらサウナに入りたいとかあるじゃないですか。接待で。旭川にはないんですよ。個室サウナとかプライベートサウナ。あるとしたら遠くに行かないとない。隣町の当麻町とか江丹別とか。車で2、30分かかるので。貸切使いができるようなサウナと。でもそれだけだと間口が狭いので土日には一般営業をするというような。新たなスタイルのサウナ。で、開店当時はサウナをやりたい若者たちの入口として、なってたんですけど。それはフェーズが変わって。元々健康ランド、旭川黎明薬湯をやっていた富居さんも関わって。よりいいサウナづくりを。

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ートミーさん!それは面白い

桐原:そのまんまだと何が変わったのかという…。リーさん、とんかつ一個プレゼントしますよ。

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(パンダ・リーがいただいた「トンテキ」)

ー今はWEBで申し込みができないっすよね

桐原:DMベースで早めに。まだシステムが追いついてない現状があって(笑)

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(「サウキャン!」から)

アサヒサウナ監修!大丸札幌店『サウナが好き by 大丸サウナ部』

TTNEととのえ親方を師と仰ぎ、親方が手が廻らないサウナの仕事に汗をかいて頑張っているというアサヒサウナの桐原和弘代表。この夏、サウナイベントをコーディネーターとしてお手伝いするそうっす♪

桐原:8月の中旬に、北海道のための北海道によるサウナの物産展を大丸札幌店さんで展開します。題名は『サウナが好き by 大丸サウナ部』。北海道であるということに特化して。ステージの展開もなるべく北海道の方。出店も半分か3分の2は北海道の施設を採用したいというのと。サウナ飯も北海道の地域のサウナ飯を出すということで。道外からの方もそうですし、改めて道内に居る人が、再発見できるイベント、というのがコンセプトであり目的ですよね。

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ーいつからすか?

桐原:8月の14日から19日ですね。入場は無料。北海道の施設のエリア厳選した道外のオススメのサウナのエリア。いま僕銭湯も携わっているので、北海道を中心にしながら、アパレル販売とか新しい展開。いわゆる「ニュー銭湯」みたいなのがまだまだ文化として世代交代が出来ていなかったりとか。東京、大阪、京都は元気ですよね。銭湯もフューチャーして。『菊の湯』、8月にはオープンしているとは思うので。そういったのも中心に10店舗行かないぐらいですけど、銭湯サウナエリアも作りたいなぁと考えていますね。

ーサウナ飯がいただける!

桐原:食べられるんですよ。

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(幻のサ飯!十勝サウナ協議会の「ロウリュチキン」も登場)

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(主人も女将もガチサウナー!帯広「きくちや」も参戦)

ーサウナは?

桐原:サウナも販売します!HARVIAさんの、ご家庭につけているコンパクトなサウナもあるし。テントサウナは札幌のサウナTEAM「OUTDOOR SAUNA CLUB」さんが展開してくれます。グッズのみならずサウナに関するものができるという。

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(会場で展示販売予定「KRIS」)

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ーアトラクションは?

桐原:まだ公開できないところはあるんですけど(笑)『&sauna』さんと提携して。あの~どなたかと…。大好評の…パンダ・リーさんと藤原くみちょのトークショーも!(爆)

ーあ~たす(笑)

桐原:ご当地アイドルのambitiousさんも一日店長とステージ展開。こないだの(伊勢丹サウナ館)イベントを終えて、あらためて「地元(のサウナの)人気が強い」というか。北海道の方がリーさんやくみちょ、ambitiousさん含めて人気が高いと感じました。そういったステージ展開プラスまだ非公開ですけどゲストや一日店長をやっていただこうかなと。企画段階ですけど。ブランドとか出演者を徐々にリリースしていこうかなと思いますので(笑)。

今ちょっと大丸百貨店さんと企てているのは、ブームでやってたよねぇ、じゃなくて。「サウナの街サっぽろ」だったりとか。どの時期に固定するかわからないですけど、例えばオータムフェストと嚙み合ったりして。そこにサウナを通じて札幌を周遊する。北海道の文化まで持っていきたいよねっていうことは、出口戦略としては考えてるんですよね。その第一歩かなぁと。各種メディアさんや企業さんにもご協力いただいての企画なんですよね。

ーサウナで北海道を盛り上げると!

桐原:文化として毎年、サウナの時期が来たねと形にしていく。夏はヴィヒタの季節で「アウトドアサウナが好き」っていうのがあると思うんですけど。お盆明けから秋にかけて。気持ちのいい季節になってくるので。だいたいそこら辺に持っていきたいという話はしているんですけど。ブームが終わったっていうわけではなくって。進化していって文化として定着させるために「サウナ人」の人達はこう今動いているんじゃないかなぁって思いますね。「またこの季節が来たねぇ」っていうような形で、仕掛け人の人達はそういう動きをしていっている形なのではないかなぁと思ってますね(笑)

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(「ACT NOW」から)

「ととのえ道場」トークショーは初日!?

たぶん初日の14日(水)午後に、パンダ・リーも会場お邪魔しやす。

からの、16時に藤原くみちょとサウナトークショーを行うかもかもざんす!

☆『サウナが好き by 大丸サウナ部』詳しくはこちらのHPでチェケラッチョ♪

https://www.daimaru.co.jp/sapporo/p/sauna/

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この記事を書いたのは

パンダ・リー(サウナ野郎っす)

No Sauna, No Life! “ととのう”話だけをお話するっす。趣味は極真空手、旅、そしてサウナ。サウナ情報&ご感想はTwitterで「パンダ・リー」まで!https://twitter.com/matsu08130896

本業はHTB帯広ブランチ・釧路ブランチの代表っす。21年5月から“サ国”とかちの首都・帯広へ。「営業」としてTV広告、番組企画等で企業様・自治体様の魅力プロモーションをお手伝い。「ライター」としてこちらの『SODANE』でサウナを中心に、農業、面白い人あ~んどホットな話題を発信中ざんす。

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