50代で乳がんにり患 検査をしても、わからないわからないといわれて・・・でも結局乳がん 両側乳がんになりました

50代で乳がんにり患 わからないわからないといわれて・・・

乳がんの検査で、なかなかわかりづらい、と言われるかたが一定数います。高濃度乳房という病気ではないのですが、そういう特徴を持つ乳房ですとマンモグラフィが真っ白になって映らない。私もそのひとり、です。いただいた方もなかなかわからなく、自分で粘ったからこその発覚。そういう方も一定数います。

『6年前、勤務先の人間ドックで乳がんが見つかりました。自覚症状は全くなく、石灰化の集積が始まった状況でした。

病院で針生検やMRIなど精密検査をしましたが、確定診断はつかず、大学病院に紹介状を持って検査に行きました。わからない、わからないとしか言われず、ドクターに不信感を抱いた中での大学病院の精密検査だったので、ガンでも何でもいいから、早くどちらかに決めてくれと思ってました。

大学病院のドクターからは持参したデータをみて、7割ぐらいガンだろうと言われ、なぜかほっとした記憶があります。

その後、検査だけに行った大学病院のドクターに任せようとお願いし、全摘手術と自家組織同時再建をしました。ステージ0から、微浸潤がありステージ1となりましたが、手術のみで他の治療はありませんでした。

ただ、自家組織再建のため、お腹には40センチ近くの真一文字の傷、自分のおへそはなくなり、新しくおへそも作ってもらいました。胸も20センチ近くの傷。最初は乳頭乳輪もない胸に加え、お腹の傷もあり、家族風呂以外は行けませんでした。今も家族風呂があるところを探して行きます。

どうしても家族風呂がなくて、大浴場に行ったことも何度かありましたが、何か悪いことをしたわけでもないのに、コソコソ服を脱いで、体を洗い、すぐに出るという流れが辛すぎて、脱衣所で泣きそうになったことは何度もありました。今でも、大浴場で傷をジロジロ見られたり、嫌な顔をされることはあります。

堂々としたい自分もありますが、あの視線に耐えきれない自分もいます。多様性が受け入れられる時代になっても、まだまだ乳がんに対する偏見はあるんだと感じさせられることばかりです。

乳がんであろうとなかろうと、胸を隠したい人は隠せばいいし、別に傷跡があるからって隠さずそのまま入りたい人は入ればいいし、そんな世の中になってほしいと思います。ガンと診断され、誰よりも辛い思いをして、乗り越えたはずなのに、治ると信じて頑張ったのに、報われないんですよね。入浴着が乳がん患者への理解のとっかかりになってほしいと願います。』

早い段階で見つかったからといって悩みがないわけではなく、やはり身体が変わってしまい、いろいろな思いをする方はたくさんいます。

これだけ頑張っている患者さんに更なる追い打ちは辞めてほしい。誰もががんになる可能性があります。偏見なく、入浴着が乳がん患者さんへの理解につながることを私も祈ってやみません。

https://sodane.hokkaido.jp/column/202408091946004699.html

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HTB大感謝祭ではイベントがあります!

『私は、大丈夫。を疑ってみよう 検診のススメ』と題して女性の健康を考えます。

オンライン配信も!

https://youtu.be/6po9QXkLaBE

9月21日(土)12時20分~ 

場所:札幌市民交流プラザ2階 SCARTSスタジオ(さっぽろ創世スクエア内)

出演:円山レディースクリニック 鈴木美和先生 森さやか(HTBアナウンサー)阿久津友紀(HTB/乳がん患者)山﨑美佳さん(はなさく生命)

『9人にひとりが私でした。』乳がん患者の体験談から検診の大切さを。女性医師からはカラダの不調に気づくポイントも交え “わたしは、大丈夫?”と自分に向き合うきっかけに、もしもの備えをしませんか? ということでトークイベントを行います。

第1部では『おっぱい2つとってみた』の著者・両側乳がんサバイバー、HTBの阿久津友紀が登壇。取材者、当事者として「“がんと生きていく”ために必要なこと」 「家族は、仕事は、どうすれば?」「もしもの備え」などリアルな体験談を当時、同僚として支えた森さやかアナウンサーと語ります。

さらに早期発見・治療につながる検診の大切さや自分のカラダの変化に関して「知っておいてよかった」と思っていただける知識を女性医師(円山レディースクリニック 鈴木美和先生)とともにお伝えします。

第2部は、はなさく生命が女性の健康課題に寄り添い、自分と向き合うきっかけを提供するための取り組み「I’m OK?PROJECT」。このプロジェクトに込めた思いを はなさく生命 統合マーケット企画部 課長 山﨑美佳さんに伺います。

会場でオンラインでお待ちしています。

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この記事を書いたのは

阿久津友紀

乳がん患者さんが治療中に被災したら? 『防災の心がまえ』をもとに『女性の病と防災』を考える おっぱい2つとってみた作者とHTB森アナウンサーが本音トーク 
https://youtu.be/AO8Xzebt0Ys

『おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える(北海道新聞社刊)10月6日発売

おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える

「LINE特集 「失われる自分らしさ」。乳がんになった私たちの3年間。例え、心が折れそうでも…」
https://news.line.me/detail/oa-htbnews/bt2o2l9r6cfc

YouTubeで乳がんについて配信しています!

ピンクリボントーク【ホルモン治療の副作用と簡単ヨガ】 
https://youtu.be/gOOiLPH-n2I

温泉ソムリエも取得しました!

『アピアランスケアを考える』
https://youtu.be/3qVd1xXFvaU

ピンクリボントーク 患者と家族と社会 ~生きてくのに必要なコト~
アーカイブ配信:無料
https://youtu.be/PS4eJMy4GcY

第4弾の”がん患者さんとココロ” 北海道の斗南病院の精神科長で登録精神腫瘍医の上村先生に伺いました。アーカイブは
https://youtu.be/D-j4RrGSgkw

これまでの動画は・・・
【乳がん】おっぱい2つとってみた

HTBノンフィクション おっぱい2つとってみた
【2020年日本民間放送連盟賞 番組部門 テレビ報道番組優秀賞受賞】
【2020年ギャラクシー賞 奨励賞】

HTBonデマンドで無料配信中!
https://www.hod.htb.co.jp/pg_nf/pg_id_nf006

テレメンタリー2020『おっぱい2つとってみた~46歳両側乳がん~』年間最優秀賞 
ギャラクシー賞・選奨(報道活動部門)/民放連 放送と公共性 優秀賞
活動の一部は・・・
youtubeLIVEでピンクリボントーク① 見逃し配信中!
https://sciencefestival.jp/event/breast-cancer/

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