人と比べてしまう・・・アンナさんとも比べてしまう 両側乳がんになりました

患者になると”あるある”なのが人と自分が違うけど大丈夫なのか?と不安になること、です。

結論から言うと『人と違って当たり前で同じ人はいない』なのですが難しいと考える方も多いところです。

比べる必要はないのに・・アンナさんと比べてしまう 50代女性

『私は梅宮アンナさんより少し早くがん告知され、アンナさんが発表した日に 抗がん剤治療からの 再生不良性貧血で緊急入院した乳ガンサバイバーです。

そして乳ガン切除手術の日にちも 一緒。くらべる必要性もないのですが、あまりにもちがう状況で。

手術も入院も面会できないとか 副作用の脱毛でウィッグ高額で簡単には手にいれられないとか。

気にしないように 遮断したくても、検索に引っ掛かり 目にしてしまう。

トリプルネガティブと アンナさんのガンの種類はちがうと 割りきることがやっとできてきたし、まだまだ治療が あるので 前をむこうと思います。

仕事はパートなんですが お休みとか融通をきかせていただいて 恵まれていると思います。

シフトの関係で他の職員には病気を公表したのですがその同僚が 私のことがあって 乳がん健診にいってくれたのが 最近の一番の嬉しいニュースです。』

ありがとうございます。無理に前を向くことはないのではないか、と思います。ゆっくりしましょう。

それにしても検索悩むのはみなさん通る道ですよね。見ないことも選択なのだと思います。

しこりがあるだけが乳がんではない 50代女性

『私は令和3年に小腸に癌が見つかり手術、調べたら乳がんからの転移、浸潤性小葉癌ステージ4であまり例の無いパターンの癌です。

乳がんの疑いの時は泣きましたが仕事や家族への心配をかけてしまう気持が大きく、ステージ4と言われても泣きませんでした。

ホルモン療法がスタートして、数日後髪を洗った時にストレートの長い髪が抜け、手に沢山あるのを見て自然に涙が流れショックを受けました。

そして次の日も。

泣いたのはその時だけ。泣いたりくよくよしても病気は治らない。

逆に髪が無い自分を見る機会はない思い直し、ちょっと楽しみにしながら帽子を買ったりしてました。この治療は髪は抜ける人、抜けない人といるみたいです。

私は半端に抜けたので複雑な気持。でもずっと仕事はしてました。体調や身体の変化は梅宮アンナさんと同じです。

私は毎日笑顔で話したりしながら楽しく過ごしてます。自分の人生を振り返った時にくよくよより笑顔で楽しい人生だったと思いたい。

私の癌も沢山の人に知ってほしいです。

シコリがあるだけが癌では無い事を。

そして沢山の人達に身体のサインを見逃さないでほしいです。身体は全て繋がっています。私は東日本大震災前の11月に子宮頸癌で手術もしてます。その時も出血があり、分かりました。何の病気でもどのくらいの年月や金額がかかるか分かりません。昨年も体調が悪く入院しました。

今年は無理しないで入院しない、普通の生活が出来たらいいなと思います。

今年の夏に娘の結婚式もあるので今から楽しみです。私の癌も沢山の人達に知ってほしいです。梅宮アンナさんとも話してみたいです。』

ありがとうございます。複数のがんを経験され、そのたびに乗り越えてこられたのですね。

楽しい人生だったと思いたい、この気持ちが大事で素敵だなと思います。

複数のり患が遺伝性のものか、そうではないかなどは調べてみないとわからないことですし、そうであっても必ずしも発症するわけでもない。

遺伝性腫瘍:国立がん研究センター

不確定要素が多いが故にやはり、おっしゃる通り、身体のサインを見逃さない、というアドバイスが一番しっくりきます。

娘を応援 60代女性

『娘が乳がんになり昨年の11月に乳房摘出手術を受けました。私より辛いはずなのに、娘は凄く前向きで、抗がん剤治療中も仕事に行き手術の前々日まで働いていました。我が娘ながら凄いなと思っています。

まだまだ治療は続きますが、年明けから仕事復帰している娘を応援して行きます。

落ち込まず前向きに考えるのが、一番だなぁ!と教えられました。最高の娘です。』

ありがとうございます。

ここまで書くと、前向きにならなくてはいけないのではないか、とプレッシャーに感じる方も多くいます。

朝日新聞記者サロン がんとともに 自分らしく働くとは でがん研有明病院の腫瘍精神科の清水先生とお話しましたが、不安はあってよいもので、『不安を味方にする』ことは大事な作業のようです。

ご興味あれば、以下の本をぜひ。

IMG_3229.jpg

IMG_3231.jpg

ご意見・ご感想は・・・

SODANE ご意見フォーム

がんとともに、、、。

番組、SODANEへのご感想、ご意見お聞かせください。
番組制作、今後のイベント、SODANEなどで活用させていただきます。
がんとともに生きる方、ご家族を持つ方、そうでなくても、もちろん、どんなことでも、構いません。
決して1人ではありません。

メッセージはこちらから
1

この記事を書いたのは

阿久津友紀

乳がん患者さんが治療中に被災したら? 『防災の心がまえ』をもとに『女性の病と防災』を考える おっぱい2つとってみた作者とHTB森アナウンサーが本音トーク 
https://youtu.be/AO8Xzebt0Ys

『おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える(北海道新聞社刊)10月6日発売

おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える

「LINE特集 「失われる自分らしさ」。乳がんになった私たちの3年間。例え、心が折れそうでも…」
https://news.line.me/detail/oa-htbnews/bt2o2l9r6cfc

YouTubeで乳がんについて配信しています!

ピンクリボントーク【ホルモン治療の副作用と簡単ヨガ】 
https://youtu.be/gOOiLPH-n2I

温泉ソムリエも取得しました!

『アピアランスケアを考える』
https://youtu.be/3qVd1xXFvaU

ピンクリボントーク 患者と家族と社会 ~生きてくのに必要なコト~
アーカイブ配信:無料
https://youtu.be/PS4eJMy4GcY

第4弾の”がん患者さんとココロ” 北海道の斗南病院の精神科長で登録精神腫瘍医の上村先生に伺いました。アーカイブは
https://youtu.be/D-j4RrGSgkw

これまでの動画は・・・
【乳がん】おっぱい2つとってみた

HTBノンフィクション おっぱい2つとってみた
【2020年日本民間放送連盟賞 番組部門 テレビ報道番組優秀賞受賞】
【2020年ギャラクシー賞 奨励賞】

HTBonデマンドで無料配信中!
https://www.hod.htb.co.jp/pg_nf/pg_id_nf006

テレメンタリー2020『おっぱい2つとってみた~46歳両側乳がん~』年間最優秀賞 
ギャラクシー賞・選奨(報道活動部門)/民放連 放送と公共性 優秀賞
活動の一部は・・・
youtubeLIVEでピンクリボントーク① 見逃し配信中!
https://sciencefestival.jp/event/breast-cancer/