環境のために、私たちができること 小さな行動を積み重ねることの大切さ
2025.02.13
子どもとの会話から気づく 生活の中のエコ行動
環境のためにどんなことをしているか?
みなさんは普段の生活の中で意識する場面はありますか?
私は子どもに言われて「はっ」と気づくことも多々あります。
今、学校教育の中でSDGsを学んでいたり「大人よりも子どもたちの方が意識が高いな」なんて思う瞬間もあります。
例えば、冬休みや夏休みに子どもが学校からもらってくるプリントに「エコライフレポート」というものがあります。札幌市環境局が発行する家庭内でできるエコ行動のチェック表です。「こまめに電気を消そう」「冷蔵庫の扉を開ける回数を減らそう」というような、家庭で実践できるチェックリストで、実践できたらマルをして、休み明けに学校に提出します。
すると「ママ、冷蔵庫、早く閉めた方がいいんじゃない?」などと子どもから注意を受けるんですよね。でも、こういった家庭の中の会話や行動から気づくことって、とても大切だと思います。ずっと意識を持ち続けることは意外と難しいものです。だから、お互いに気づいた時に「あっ、そうだったね」って環境のためを思ったちょっとした行動ができたらいいなと思います。
お気に入りのアクセサリーは、廃材からできている!?
SDGsの12番目の目標「つくる責任 つかう責任」の「つかう責任」は、一消費者として意識できるものと思います。
例えば、私が最近、愛用しているアクセサリーはペットボトルの廃材で作られています。
みなさんもきっと飲んだことがある「お茶のペットボトル」です。爽やかなグリーンの色味がお気に入りです。
こういったものを作るお店や、環境課題に取り組んでいる企業・団体っていいな、応援したいな、と思いますし、こうした商品を買うことで意思表示につながると思います。
洗剤を買うにしても、食べ物を買うにしても、何を使うのか?どれを買うのか?子供たちの未来の環境のためにも、今私ができる行動を考え、心がけようと思っています。
指定ごみ袋に入れるのは「ゴミ」じゃなくって「新品」
私の出身地の千葉県内では、自治体によって、スーパーなどでレジ袋の代わりに家庭用指定ごみ袋(以下「指定ごみ袋」)を販売しています。
買ったばかりの商品を「ごみ袋」に入れることに抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょうか?千葉県内では一般的に、みなさん「可燃ごみ」などと書かれた普通の指定ごみ袋に商品を入れて持ち帰っています。とても実用的で合理的。私も帰省した時は利用しています。
「ごみ袋に買ったものを入れるの!?」ではなく「その分プラスチックごみが一つ減らせる」「両方に使えていいね」というように、発想次第で受け止め方がポジティブに変わり、自然と受け入れられるのではないでしょうか。
指定ごみ袋を1枚使うことでレジ袋1枚分のプラスチックごみを減らすことができるこの取組は、札幌市でも実証実験が計画されています(2025年2月実施予定)。
その前段として、実証実験で用いるごみ袋をレジ袋代わりに使いやすいようなデザインとするため、2024年夏には札幌市在住の学生などを対象とした公募により、専用指定ごみ袋のデザインが決定されました。
札幌でもこの取組を通して、ごみ袋をレジ袋として利用することに抵抗を感じる人が少なくなり、少しでも多くの方が環境を意識して行動するようになればいいなと思います。
絵本セラピストとして、SDGsや環境を考える「機会」を増やし、伝えたい
私の活動の一つに「絵本セラピスト」があります。絵本を使って、みなさんと何かについて考え、対話をする場づくりの活動です。
私はSDGsにつながる絵本を持って小学校や中学校を訪問しています。
絵本のストーリーを楽しんでいたら、自然と「環境」のことを考えていた・・というように、みなさん、楽しみながら参加して下さいます。絵本ではあるのですが、大人の方からも好評で、PTAのみなさんの前でお話をさせていただくことも多いです。
またHTBでは、SDGsの目標をonちゃんのキャラクターになぞらえたシールを作り、子どもたちに問いかけるアイテムの一つとして活用しています。
実は、HTBのマスコットキャラクターonちゃんには、17の仲間がいます。
17といえば、SDGsの目標の数と同じ!
それぞれのキャラクターに言葉をつけて、SDGsの目標を分かりやすく伝えるシールを子どもたちに配布して、「今の話はどれに当てはまるかな」などと一緒に考える出前授業もしています。
私たち一人ひとりができることは小さいけれど、まとまったら地球規模!
資源は無限にあるものではないので「地球にあるものをどう活用していくか?」を考えなければいけません。
自然豊かな大都市という札幌のポテンシャルを最大限に生かして、アクションに移していけたらと思っています。
私たち一人ひとりができることはとても小さいものですが、自分が1日に使う水やエネルギーについて考え、どう行動するのかをイメージすることが大切だと思います。
それが365日続き・・・さらに1年、2年と積み重なった時に、それは大きな結果に繋がるのではないでしょうか。
未来の地球が、子どもたちにとっていい環境であってほしい。
ぜひ一緒にSDGsや環境について考え、行動につなげてみませんか?
【森さやかアナウンサー・インタビュー動画公開中】