月経の日はパフォーマンスが上がらない・・・国際女性デーに考える 働く×女性×健康

働き盛りの女性の多くが月経の日に十分なパフォーマンスを上げられていない、という事実

3月8日は国際女性デー。これにあわせて各地でイベントが行われています。北海道テレビではHTB創世ミモザマルシェと題して女性の健康や働くことを考えるイベントを行いました。そのイベントの中で「働く女性の健康」を考えました。

女性特有の問題、女性ホルモンに左右される

札幌フィメールクリニックの矢嶋彰子先生、HTBアナウンサーの森さやか、乳がん患者の阿久津友紀、3人で考えてみました。

矢嶋:その時の自分を結構ネガティブに評価しちゃってるっていう感じもしますよね。実際周りから見るとそうでもないんじゃないかと思うんですよ。

あとはその女性同士でも個人差があったりとか、よりその職場とか学校とかで男性がいるようなところでなかなかその男性に共感は求めにくいっていうところでネガティブになる、というのもあるかもしれないですよね。

阿久津:そういったお悩みを抱えられていてその精神科とか診療内科に通われる方っていうの増えてるんですかね?

矢嶋:多いですね。毎日たくさんの方が私のところも受診されますけども心療内科や精神科に通院して処方を受けてるっていう方はなかなか多いなっていう風に感じてます。ただアクセスしやすくなった、受診しやすくなったっていうそういう点はあると思うんですよね。

行くことをこう少し人に伝えることもちょっと昔よりも軽い気持ちでね。表現できるようになってきてるのかなっていう気もします。

阿久津:治療も気づいた段階でスタートした方が改善される可能性もすごく上がってくるんですよね?

矢嶋:カウンセラーさんなんかもいますので、辛い気持ちをこう吐き出すっていうだけでもいいし、こういうことはあなただけじゃないのよって言われるだけで意外と皆さん、じゃあもうちょっといけるかななんていう風に思う方もいるんじゃないでしょうかね。

森:具体的にはどのような対策がありますか?

矢嶋:落ち込んだ時にどうしてもそのカウンセリングが必要だと思ったらやっぱり行くべきだと思うんです。

治療が必要かどうかはやはりそこからの判断だと思うんですよね。あとはやっぱり自分の状態を考えて。

仕事を調整するとかやめるってやっぱり極端な話だと思うんですよね。難しいと思うんですけどもやっぱりご自身が受け入れるってことは大事かなと思うんですよね。

業務量やメンタルへの影響が7割・・・

今回のはなさく生命のデータによると仕事に限った体調不良の影響について、業務量やメンタルへの影響を7割の女性が感じているそう。こなせる業務量がこなせなかったとか気持ちの切り替えがうまくできなくって仕事のミスを引きずってしまった、同僚・部下・上司にきつく当たってしまったとかキャリアアップの面接や面談に影響を出てしまった、管理職への昇格に影響が出てしまったというようなことを答えてらっしゃるという方もいる。

女性特有の健康課題によるメンタルの部分も含めた調整っていうのはやっぱり課題となっている。

森:女性不調の時に冷やすと良くないから体温めてね、なんて、親世代から言われてきたんですけれど。今そのまま体をひやさないことも大事だと思うんですけど具体的に何か対策をして、乗り越えるっていうこともできるわけですよね?

矢嶋:症状と言って病気は隠れてないんだけれども、辛い症状があると西洋医学でコントロールするのが難しいこと結構多いです。

女性特有の症状を和らげるためにはあの東洋医学の漢方薬もあります。じっくり飲んでみないと効果がちょっと分かりにくい部分あるんですけどもこれ、はまるとね。本当にいいって皆さんおっしゃるんです。効果を感じられるってもう体がポカポカするとか、生理が重くてドロドロした血だったのに最近軽いんですとか。

東洋医学は血の巡りということも、評価というか処方の際に気をつけるポイントの1つですのでそういったところを重視したお薬で対処も可能です。必ずしもメンタル面からクリアしようとしなくても体の不調を整えることでそちらも少しずつ改善する期待はあるんじゃないかなと思います。

森:それを聞いたらなんかずっと不安に思ってるよりは早めにもう相談しに行った方がいいですね。

矢嶋:そういったことを問診票のメモに書いてくださる方もいて『更年期症状が辛い』とか『月経のことが気になってる』とかで。診察の1番最後に、こういうこと書いていただいたけどうちのクリニックでも漢方薬出せますよなんていうと、やっぱり1度試してみたいなっていう方は多いですね。

そういう風に医療者側も少し関係ないかもしれないけどちょっとタッチするみたいなそういうところがあると。その方も少し相談してみようっていう気持ちになれるかなって感じてます。

阿久津:ありがたいですよね。本当に少しちょっと相談するってことが大事で先ほど先生が漢方の話をされてましたけど私自身も漢方を飲んでいます。女性ホルモンを由来にするがんを患っているので更年期症状がすごいんです。漢方薬のお世話になることがすごく多くてですね。またハマると、はまるんです。

でも何ヶ月か経って自分の体調に変化があると、あれまたちょっと違うかもってなる。先生が変えてみたらどうかなと、こういうのちょっともあるんだよっていう風にご紹介いただいて。試しながらやっていくことにどんどん調子が良くなってきて。自分の中でどういう風にすれば日々生きていけるのかっていうのがね分かるようになるのかな、なんていう気もします。

森:様々な病院がある中でどこに行っても同じようにその漢方を勧めていただけたりっていうのはまたちょっと違うものなんですか?

そうですね。漢方の処方が得意な先生もいらっしゃいます内科系でもいらっしゃるし、消化器の領域の先生でも一緒に処方するかと思います。やはりメインは婦人科の領域の先生が多いのかなと思いますね。それからもちろん心療内科とかの領域でも、ちょっとイライラ、うつみたいなを改善する漢方とかそういうのもありますので、色々相談に乗っていただいてよいと思います。

私たちも患者さんから、教えてもらうことありますね。こんな漢方をもらってちょっと良くなってるんですって。どれどれっていいますね。

そういった風に情報やり取りすることでまお互いね、理解し合えるかなと思うんですよね。

(つづく)

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この記事を書いたのは

阿久津友紀

乳がん患者さんが治療中に被災したら? 『防災の心がまえ』をもとに『女性の病と防災』を考える おっぱい2つとってみた作者とHTB森アナウンサーが本音トーク 
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