北海道の冬の絶景、豊頃町の「ジュエリーアイス」。今年の美しい光景を振り返る

ジュエリーアイスの拠点であるジュエリーハウスの営業は、3月2日(日)をもって終了しました。例年なら写真仲間とともに海岸へ行き、「ラスト・ジュエリー」の撮影を楽しむのですが、今年は出張が入り断念。少し遅くなりましたが、3月12日(水)の早朝にひとりで行ってきました。

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気温はマイナス5.7℃、日の出は5時40分でした。シーズン初めは7時だったことを考えると、ずいぶん早くなりました。日の出が美しかったです!

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今年は温暖化の影響か、ジュエリーアイスの状況は低調でした。というよりも、ここ数年は同じような状況が続いています。今シーズンは、私が勝手に作った尺度である評価基準(レベル5が最高)で、レベル3に達した日が2回(昨年12月23日と今年1月29日)ありました。例年ならレベル4が1度か2度あることを考えると、やや残念なシーズンでした。

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12月23日

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1月29日

私にとっての最終日は、やはり海岸線にはジュエリーアイスの形跡がまったくありませんでした。しかし、河口の手前で畳一畳ほどの大きなジュエリーアイスを発見! 周りには何もなく、なぜこれだけがここに? もしかしたら、私が来るのを待っていたのかもしれません。不思議な気持ちになりました。

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河口に着くと、目の前に対岸が。大津側の海岸がずいぶん延びていることがわかりました。そして、十勝川にはジュエリーアイスはゼロ。最後に海岸に感謝の言葉を残し、来シーズンの再会を誓いました。

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こんな時の気持ちを表しているのが、私が作詞し、箭原顕さんが作曲した『Jewelry Ice Love』です。今年4月から、中学1年生向けの英語教科書『One World』(教育出版)に挿入歌として掲載されます。ぜひ聞いてみてください。

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この記事を書いたのは

浦島久(うらしま・ひさし)

1952年北海道豊頃町生まれ。小樽商科大学(経営学)卒、帯広畜産大学修士課程(農業経済)修了。松下電器産業(現パナソニック)勤務を経て、1977年に北海道へUターン。現在、ジョイ・イングリッシュ・アカデミー学院長、小樽商科大学特認教授、札幌大学客員教授、豊頃町観光大使。

著書に『音読JAPAN』(IBC)、『自分のことを1分間英語で話してみる』(共著・KADOKAWA)など多数。写真集に『Jewelry Ice』(十勝毎日新聞社)、『ハルニレ』(IBC)。ハルニレの撮影をライフワークとし、ジュエリーアイスの命名者でもある。趣味は風景写真、ジャズ、カーリング(世界シニアカーリング選手権2009・2010・2013・2014・2018出場)。