北海道ジェンダー・ダイバーシティ コレクティブアクション「NEW RAIL」 身近なジェンダー課題を可視化し、シェアしよう!

北海道のジェンダーギャップ解消へ。そのために何ができるか?

みんなで課題を可視化して、アイデアをシェアすることで、次の一歩を踏み出す行動へと繋げようと『NEW RAIL AWARD』を立ち上げました。

ジェンダーコレクティブ北海道コアメンバーとして、このアワード構築したHTB森さやかアナウンサーは、アワード開催への想いと期待を語りました。

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私たちの「選択肢」・新しいレールを敷こう

「北海道のジェンダーギャップは都道府県の中でも最下位と深刻と言われるけれど“ジェンダー課題“と言われると具体的にイメージしづらい」

そんな声をたくさん聞きました。

「私たちの生活のとても身近な課題であるにもかかわらず、それに気がつきにくい」

ジェンダー課題の一番の課題はここにあるのではないか、と思います。

これまで「あたりまえ」となっていた慣習に「ん?」と疑問をもつことや、「なんとなくモヤモヤしていたけどこれって自分だけ?」と思うことを誰かと共有することは、課題解決のための大切な一歩です。

そんな課題を“見える化”し、解決につながるアクションをアワード形式で集めて評価し、様々な事例やロールモデルを北海道全域に発信することを目的に「北海道ジェンダー・ダイバーシティ コレクティブアクション NEW RAIL」を立ち上げました。

「NEW RAIL」と名付けたのは、ジェンダーによって人生の「選択肢」が制限されることがないよう「新しいレール(道)」を自分で敷くことができるように、という想いを込めました。

人はひとりひとり違い、性別だけでなく、育った場所も、得意なことも、生き方も違います。
ジェンダーという視点から今ある社会の構造や仕組みを見直して、アップデートすることは、北海道の可能性や地域の豊かさに繋がります。

気づかれてこなかった存在や意識に目を向け、耳を傾けることで、誰もがいつどこでも、力を発揮できる北海道になるために、みんなでアクションしましょう!

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「NEW RAIL」アワード募集スタート!

アワードは2つの部門を用意しました。

①「アクション部門」

ジェンダー課題解決のために行った企業や団体・個人による取り組みや行動、アイデアを募集。

②「写真・動画コンテスト部門」

身近なジェンダー課題に気づく・考えるきっかけとなる動画や写真などの作品をInstagramで募集

例えば、①アクション部門では、「男性も女性も育休を取りやすい環境をつくるために工夫したこと」や「店長や転勤を経験しないと管理職に上がれないなど暗黙のルールとなっていた昇進のルートを見直す」などの取り組み事例を集めています。

その他、「自分の思い描く働き方や仕事をしたいと移住や起業、新規就農など自分の生き方を選択した人」などロールモデルとなるような人はいませんか?

また、「業界内で課題を共有しながら勉強会の開催など取り組み始めた」などチャレンジをはじめたばかりの行動も応援したいと思っていますので、是非エントリーして下さい。

小さいことかもしれなくても、「これなら私も真似できそう」というようなアクションが集まれば、大きな行動変化に繋がるはずだと期待しています。

②の写真・動画コンテストは、学生や一般の方にも参加して欲しいと思っています。

短い動画やスライドショー、1枚の写真でも構いません。

ジェンダー平等を実現にむけたメッセージや、課題に気づく・考えるきっかけとなるような動画や写真を募集しています。

みんなには「あたりまえ」に見えていても、自分にとっては「あたりまえ」じゃないこと、ふとした時にモヤモヤすることありませんか?ぜひ、そんな皆さんの声を届けて下さい。

8月1日よりエントリー開始、10月31日まで受け付けています。

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そして、これは優勝や順位など、優劣を決めるコンペティションではありません。

優良事例を選考し、行政やメディアと連携し、広く取り組みを周知し広げるものです。

またジェンダー視点からの評価・フィードバックを提供することで、さらにその取り組みを応援したいと考えています。

「これなら真似してチャレンジできそう」「こうした人生の選択肢もあるのか」そんな気づきを得られるイベントにしたいと思っています。

12月10日には表彰イベントを、札幌地下歩行空間チカホで開催。一般の方も、見て参加して、学びながら楽しめる内容ですので、こちらもご注目下さい。

【北海道ジェンダー・ダイバーシティ コレクティブ アクションNEWRAIL】 

●エントリー受付期間 2025年8月1日(金)〜10月31日(金)※必着

●選考 11月中

●表彰イベント 2025年12月10日(水)13時30分〜16時30分@チ・カ・ホ(北3条交差点広場)

●1団体および一人で、複数のアクション事例を応募可能 自薦・他薦問いません

▼募集要項ウェブサイト:https://gchokkaido.syaa.jp/award2025

▼Instagram:https://www.instagram.com/newrail2025/?igsh=NGk1eWd5eTJobTRu&utm_source=ig_contact_invite#

▼関連記事:https://costep.open-ed.hokudai.ac.jp/like_hokudai/article/34724

▼動画:https://youtu.be/uyAANADOzT0?si=7BJbuoeUv2efwfrM

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そのほか、このアワードに関する情報もいろいろとオンラインに公開されるかもしれません。

「NEWRAIL AWARD 北海道」などで検索して、いろいろな情報に触れてみてください。

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この記事を書いたのは

森さやか(HTBアナウンサー)

夕方の情報番組「イチオシ‼」MCを担当するなど20年出演。
ラーメンの食べ歩き歴25年。2児の母。
絵本セラピスト、防災士、ワークライフバランスコンサルタント、笑顔のコーチング指導員としても活動中。

コミュニケーション・話し方/接遇マナー/アンコンシャス・バイアス/ハラスメント研修など、講演活動も多数行う。
ジェンダー平等の課題解決を目指す「ジェンダーコレクティブ北海道」にも参画。

地域課題の取材を通して、子育てや介護、病気などの事情を抱えていても、自分らしく生きられる社会を目指し、北海道の地域や企業の事例・取り組みを紹介している。

<これまでに制作したドキュメンタリー番組>
■平成28年日本民間放送連盟賞 特別表彰部門「青少年向け番組」優秀賞を受賞
「おはよう。いただきます。さようなら。~弁華別小学校最後の一年~」
https://www.htb.co.jp/hn/log/2016/04021053/

■北海道映像コンテスト2019 番組部門(放送)で優秀賞
「ごはんだよ。~にじ色こども食堂~」
https://www.htb.co.jp/hn/log/2018/05051000/