働く女性のためのがん防災マニュアルが登場 備えることが大事。両側乳がんになりました。
2025.08.15
『がん防災』って知っていますか?働く女性に特化した冊子が登場!
YouTube などでも知られている、腫瘍内科医の押川勝太郎先生が提言されている言葉で、災害と同じようにあらかじめ備えることで大切、という発想が『がん防災』。4年前、2021年にこちらのSODANEでは自らも卵巣がんや乳がんのサバイバーさんである女性たちが立ち上げた『がんと働く応援団』のみなさんが先生とコラボして作られた冊子『現役世代のための がん防災マニュアル』をご紹介しました。
『がんと働く応援団』のみなさんは『がんでも働き続けられると知っている』ことが大事と様々な活動を広げられていて、4年を経て、今回「働く女性のための がん防災マニュアル」を制作されました。
いざというときにあわてないために、がんになる前から知っておきたいこと、として告知、仕事、妊娠出産、見た目(アピアランスケア)、家族、そして正しい情報、お金の問題など様々な角度からの知識が詰まっています。
働く女性のために、、ということで子宮頸がんや乳がんなどの予防と検診についての基礎知識から、体験者による、お子さんへの対応なども取り上げているのが非常に特徴的です。
働く世代のがんは女性の方が圧倒的に多いです。
4年前に「現役世代のための がん防災マニュアル」を作ったあと、中小企業の経営者向けの冊子も制作。今回は、20~40代はがんと診断される女性が男性よりも多いことから、女性にスポットを当てたバージョンにされたそうです。
30代で卵巣がんを経験、2人の子どもの預け先や仕事で悩んだ吉田ゆりさん(43歳)と40代の会社員のときに乳がんと診断された野北まどかさん(53歳)が一緒に始めたこの取り組み。自分たちの経験やああしておけばよかった、、という反省が詰まったものだといいます。
野北さんは「女性特有のがんは、比較的若い年代からかかりやすいのが特徴です。特に子宮頸がんになりやすい年代のピークが30代(上皮内癌含む)。そのために検診は20歳から推奨されています。また乳がんも40代にピークがあります。でも働く女性は、家事に仕事に忙しく、がんは遠いもの。
また、若いときになる、ということは、まだ子供が小さかったり、ご自身の出産がこれからだったり、見た目の変化も含め、人生に影響が大きい困難がでてきます。いざという時に慌てて調べても、よい選択肢にたどりつけるかどうかは運次第になってしまいがちです。」とマニュアルに込めた思いを教えてくれました。
『だからこそ、あらかじめ知っておいてほしい。何が起こるか、そしてどのような選択肢があるかを知っておくことで、いざという時の対応力は上がると信じています。 ぜひ多くの働く女性に手に取っていただけたらと。』と野北さん。
この「働く女性のための がん防災マニュアル」は3冊まで冊子代無料(送料別)で送付してもらえるほか、公式サイトからダウンロードも可能です。
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