食欲の秋!旬の野菜を使って冬に向けた健康づくり!秋の味覚をたっぷり味わうグラタンレシピをご紹介! | HTB「イチモニ!」健康けっこう!調べ隊

HTB北海道テレビの朝の情報番組イチモニ!のコーナー「健康けっこう!調べ隊」では、天使大学とイオン北海道、HTBが共同で、道民の気になる健康情報を発信しています。

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秋といえば「食欲の秋」という言葉があるように、夏バテから回復して食欲が増す季節です。気候も過ごしやすくなり、美味しい旬の食材も豊富に出回ります。今回はそんな秋の食材に関する知識や、栄養満点の料理についてご紹介します。

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秋野菜は栄養の宝庫

天使大学客員教授の武蔵学先生も語るとおり、秋は旬の食材が豊富な季節。タマネギ、キノコ類、根菜類(じゃがいも、さつまいも)、カボチャなど…。これらの食材は今が旬で、美味しさだけでなく栄養素も多く含まれています。

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秋野菜の栄養について調査するため、取材班は石狩にある藤女子大学花川キャンパスを訪れました。ここで栄養管理について教えている田中洋子准教授にお話を伺いました。

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田中准教授は特に「タマネギ」に注目しているといいます。実は田中先生はタマネギの栄養について研究し、学位まで取得した「タマネギ博士」なのです。

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「北海道は色々な農産物が豊富なので、何がいいか迷ってしまうんですけど、私自身は特にタマネギに注目しています」と田中准教授。

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タマネギは1年中スーパーで売られていますが、秋が一番美味しい季節だといいます。「秋に収穫されますので、採れたてが一番美味しいんじゃないかと思います」と田中准教授は語ります。

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タマネギの栄養価と選び方

タマネギの栄養について田中准教授は「タマネギはお野菜ですのでエネルギーはそんなに多くないんですが、カリウムが含まれています。特にケルセチンは血糖値上昇抑制効果があることで注目しています」と説明します。

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これらの栄養素を効率よく摂取するためには、調理法も重要です。「カリウムやケルセチンは水に流れてしまいますので」と田中准教授。

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また、美味しいタマネギの選び方についても教えていただきました。形が丸く、ヘタの部分がしっかりしていて、外皮が乾いていて光沢のあるものが良いタマネギの目安とのことです。

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タマネギと秋の味覚を味わうレシピを訪ねて天使大学へ

タマネギの栄養や、よいタマネギの選び方を学んだところで、さっそくタマネギや秋の食材を使ったレシピを学びに、天使大学の山口先生を訪ねました。

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「今までの夏は冷たい食べ物を食べていたと思いますが、秋に入るにつれて体も変わっていくんですね。キノコもたっぷり使ってみたいと思います。それから北海道のタマネギ、美味しいですよね」と山口先生。

タマネギと秋の味覚をふんだんにグラタンのレシピを教わります!

タマネギと秋においしい食材を使ったレシピとして山口先生が教えてくれたのが「秋の味覚 タマネギ・キノコとエビのグラタン」。

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秋の味覚、タマネギ・キノコとエビのグラタン


材料(4人分)

・冷凍エビ:160g
・タマネギ:1玉
・マッシュルーム:5個
・シイタケ:4~5個
・マイタケ:40g
・レモン汁:大さじ2
・白ワイン:大さじ1

==ホワイトソース==
・バター:30g
・小麦粉:30g
・タマネギ(みじん切り):30g
・牛乳:300cc
・塩:3~4g
・コショウ:少々
・白ワイン:大さじ1

==その他==
・バター(天板用・容器用):各10g
・粉チーズ:大さじ2


作り方

1.  タマネギはみじん切りにし、一部をホワイトソース用に分けておきます。キノコ類は大きめにカット。冷凍エビは解凍し、塩少々とレモン汁大さじ1(分量外)をかけて下味をつけておきます。

2.  天板にバターを塗り、1.のタマネギ(ホワイトソース用以外)、キノコ類、エビを並べます。上からレモン汁と白ワインをかけ、180℃のオーブンで10分焼きます。

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3.  ホワイトソースを作ります。鍋を弱火にかけバターを溶かし、取り分けておいたタマネギを入れます。タマネギの上から小麦粉をふりかけて混ぜ合わせます。

4.  30℃程度に温めた牛乳を少しずつ加えながら混ぜ、とろみがついたら塩、胡椒、白ワインで味を調えます。

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5.  出来上がったホワイトソースに、2.で焼いた具材を汁ごと加えて混ぜ合わせます。

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6.  バターを塗った耐熱皿に5.を移し、粉チーズをかけます。

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7.  200℃のオーブンで約5分、焼き色がつくまで焼いたら完成!

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みじん切りにしたタマネギの甘みが口の中全体に広がり、大きく切った存在感のあるキノコがレモン汁のおかげで爽やかに!秋のおいしさがたっぷり味わえる一品になりました。

このレシピのポイントとして、タマネギをみじん切りにすることが挙げられました。「タマネギの中にはアリシンという成分が含まれています。アリシンは血液をサラサラにしたり、ビタミンB1の吸収を助ける働きがあります。このアリシンは空気に触れさせることによって増えてくるんです」と山口先生は説明します。

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また、ホワイトソース作りのコツとして、「タマネギを鍋に入れ、その上から小麦粉をふりかけることで、ダマになりにくくなります。また、牛乳は30℃くらいに温めたものを少しずつ加えると上手くいきます」とアドバイスがありました。

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さらに、キノコ類はβグルカンという食物繊維が豊富で、免疫力も高めてくれるとのこと。レモン汁をかけることで、タマネギの辛みを抑え、爽やかさを加えるという工夫も教えていただきました。

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秋の食材で冬に備える

武蔵先生によると、秋の野菜はキノコのβグルカン、カボチャにはβカロテンやビタミンCなどが含まれて風邪の予防に、長芋は滋養強壮に優れているなど、たくさんの食材に冬に向けた体づくりに役立つ栄養素が豊富だといいます。

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さまざまな食材がありますので、ぜひ秋の食材をしっかり取って冬に向けた体づくりをしていきましょう!

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この記事を書いたのは

イチモニ!健康けっこう!調べ隊

天使大学とイオン北海道、HTBは、北海道民の健康に寄り添い、道民の課題を解決するための共同プロジェクトとして「どうみん健康化計画」を立ち上げました。その活動の第一歩として、健康にかかわる情報を道民のみなさんにお届けするイチモニ!の特集「健康けっこう!調べ隊」のコーナーを月に1回お送りしています。

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