ピンクリボン月間 可能性のある 乳がん治療を平等に届けられる世の中になるように 両側乳がんになりました
2025.10.17
10月はピンクリボン月間です。様々な記事をみなさんも目にすることでしょう。
早期発見治療がいのちを救いますし、ブレストアウェアネス、乳房に関心を持つ生活習慣が大事、です。
札幌でもJRタワーがピンク色にやさしい光を届けてくれています。
https://www.htb.co.jp/news/archives_33900.html
一方で、私たちが気持ちを寄せたいのは患者さんです。早期発見治療がいのちを救う、のはもちろんなのですが、人によって治療が違う、ということです。乳がんの性格、広がり、タイプによって治療方法の選択肢が変わってくるものです。保険適用されている、標準治療が最高の選択肢となります。
治療の種類は日進月歩。どんどん新しい治療が生まれていながらもその保険適用がなされていない、というジレンマも生まれています。
BCTUBE(https://bctube.org/)の乳腺外科医の先生方がトリプルネガティブ乳がん術後における「カペシタビン療法の保険適用」を求める署名活動を立ち上げました。
#カペシタビンを乳がん術後治療に
https://www.change.org/AdjuvantCapecitabine
(BCTUBEより ここから)
トリプルネガティブ乳がんは、若い女性にも多く、再発リスクが高いタイプの乳がんです。術前に抗がん剤を行っても、がんが完全に消えなかった場合(pCR非達成)は、再発のリスクが大きく上がることが知られています。私たち医療者にできることは、そんな患者さんに対して、少しでも再発を防ぐ可能性のある治療を届けることです。
その1つが「カペシタビン」という薬です。
この薬は、術前化学療法でがんが残った患者さんに術後薬物療法として追加することで、再発を減らし、命を救うことができると示された治療法です。日本と韓国の研究チームが行った「CREATE-X試験」では、特にトリプルネガティブ乳がんの患者さんで、術後にカペシタビンを追加することで再発を減らし、生存率を改善することが示されています。
この研究成果は、世界中の乳がん治療ガイドラインに反映され、日本の診療ガイドラインでも「カペシタビンの術後投与は強く推奨される」とされています。
にもかかわらず、日本ではいまだに術後薬物療法としてのカペシタビン投与に保険が適用されていません。
そのため、患者さんや医療者の多くが、効果のある治療を知っていながらも「経済的理由で使えない」「病院の方針で使えない」という苦しい選択を強いられています。
これは、命を守るための治療が、制度の壁によって届かないという現実です。
(ここまで)
詳しくは
https://www.change.org/AdjuvantCapecitabine
を参考になさってください。
先生方の想いは『患者さんとそのご家族、そして医療者が、希望を持って治療に向き合えるように。』
知ることも大事です。学ぶことも大事。一歩でも興味を持ってもらえる方が増えますように。
がんとともに、、、。
番組、SODANEへのご感想、ご意見お聞かせください。
番組制作、今後のイベント、SODANEなどで活用させていただきます。
がんとともに生きる方、ご家族を持つ方、そうでなくても、もちろん、どんなことでも、構いません。
決して1人ではありません。