スマホ疲れ目には「秋鮭」がよい!? 眼科医と栄養士が教える目の健康管理と簡単レシピ

スマートフォンが生活の一部となった現代、多くの人が「目の疲れ」に悩まされています。1010日は「目の愛護デー」。この機会に、目の健康について考えてみませんか?

スマホ使用時の4つの注意点

天使病院眼科科長の川田浩克先生は、スマホを使う際の眼科的観点からの注意点を4つ挙げています。

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1. 近い距離での長時間使用に注意

近い距離でスマホ画面を長く見続けると、目のレンズである水晶体を厚くして焦点を合わせるために毛様体筋が収縮します。この状態が長く続くと、調節緊張や眼精疲労、一時的な視力低下が生じることがあります。

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2. ブルーライトと姿勢に注意

スマホ画面から出るブルーライトを長時間浴び続けたり、近くを見るときの悪い姿勢を長時間続けたりすると、ドライアイや肩こりが悪化する恐れがあります。

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3. トンネルビジョン化に注意

画面に視線を固定して集中すると、まわりの視野が大幅に狭くなる「トンネルビジョン化」という現象が生じます。これにより、周囲の状況が見えにくくなり、特に外出時は危険です。

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4. 暗い場所での使用に注意

明るい画面を暗い場所で注視すると、瞳孔が収縮して周囲の暗い環境がより見えにくくなることがあります。これも事故やトラブルの原因となりかねません。

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目の疲労回復のポイント

天使大学客員教授の武藏学先生によると、目の疲労回復には以下の方法が効果的です。

  1. 遠くを見る時間を作る1時間近くを見たら、1015分は遠くを見て毛様体筋をゆるめましょう。

  2. 目のまわりを温める:毛様体筋の収縮で悪くなった血液循環を改善します。

  3. 十分な睡眠をとる:目や脳の疲労回復には68時間の睡眠が大切です。

「疲れ目にいい栄養素を持つ『秋鮭』」

天使大学の山口敦子先生によると、疲れ目には目の筋肉の血流を良くすることが有効だといいます。

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「目ってたくさん使ってると疲れちゃう。なので、この筋肉の血流を良くするっていうのも、ひとつ提案としてはいいかなと思います。血流を良くする働きがあるものとして、カロテノイド色素のひとつであるアスタキサンチンっていうものを取り込むといい。アスタキサンチンが含まれている食べ物、今が旬の鮭なんです。鮭ってオレンジ色してますでしょ?あの色素がアスタキサンチンなんです。ですので北海道の旬の食材、今まさに鮭を召し上がって頂ければいいかなと思います。」

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「秋鮭のキッシュ」の作り方

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  1. 材料の下準備

- たまねぎは薄切りに

- ブロッコリーは小房に分ける

- ミニトマトは半分に切る

- 鮭は皮をはずし、そぎ切りにする

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②卵液の準備

- 溶いた卵に牛乳を加え、塩こしょうで味付けし、裏ごしする

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③具材を炒める

- オリーブオイルでたまねぎを炒める

- しんなりしたらバターを加え、ブロッコリーと鮭を入れて軽く加熱

- 塩こしょうで味を調える

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④仕上げ

- マドレーヌ型に具材を入れる

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- 卵液を注ぐ

- ミニトマトを置き、粉チーズを振りかける

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- 160℃のオーブンで16分ほど焼く

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出来上がった「秋鮭のキッシュ」は彩りも美しく、おもてなしにもぴったりの一品。

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手軽にパパッと作れるのに、本格的。身がふわふわで、うま味がたっぷり!具もたくさん入っているので満足度の高いレシピです。

まとめ

武藏先生は「過ぎたるは、なお及ばざるがごとし」という言葉を引用し、目の使いすぎに注意するよう呼びかけています。

日常生活でスマホやパソコンを使うことは避けられませんが、使い方に気をつけ、適切な休息と栄養を取ることで目の健康を守ることができます。特に「歩きスマホ」は目の健康だけでなく、自身や周囲の安全にも関わる問題として

  1. ・転倒や衝突のリスク

  2. ・混雑した場所での他人の巻き込み

  3. ・自転車や車のながら運転と同じリスク

などが指摘されています。

目は起きている間ずっと働き続け、脳に届く情報の80%を担っている大切な器官です。目の健康を意識した生活習慣を取り入れて、健康で充実した毎日を過ごしましょう。

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この記事を書いたのは

イチモニ!健康けっこう!調べ隊

天使大学とイオン北海道、HTBは、北海道民の健康に寄り添い、道民の課題を解決するための共同プロジェクトとして「どうみん健康化計画」を立ち上げました。その活動の第一歩として、健康にかかわる情報を道民のみなさんにお届けするイチモニ!の特集「健康けっこう!調べ隊」のコーナーを月に1回お送りしています。

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