こどもにがんをどう話す?「ガンがいてもだいじょうぶ」に込めた思い① 両側乳がんになりました

札幌に住むまぼちんさん。2児の母。大腸がんを患い、治療を続ける中、202511月に絵本の出版をクラウドファンディングで実現しました。タイトルは「ガンがいてもだいじょうぶ」。

こんな書き出しで始まります。


「わたしの名前は、まぼちん。43さい。
子育てと家事 仕事におわれる毎日で 

そんなくらしがあたりまえにずっと続くとおもっていました。


ある日、病院に行ってみると・・・おなかの中にこわい病気がみつかりました

わたしこれからどうなっちゃうんだろう」

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どうして絵本を出版するに至ったのでしょうか?

まぼちんさん(以下、まぼちん)『2年前、大腸癌ステージ4と聞かされて、手術はできず、延命治療ですと告げられたときの記憶は正直あまり覚えてないのですが、真っ先に思ったのは、あとどのくらい生きられるんだろう、子供たちにはなんて伝えたらいいんだろう、でした。

何も考えられず、ネガティブなことばかり考える毎日で、そんな気持ちのまま抗がん剤の治療のため、初めて入院することになりました。

心の状態を知るためのアンケート用紙には、空白を埋めるくらいたくさん書き込んだ記憶があります。

その日の夜ですね、一人の看護師さんがお部屋に来て、話してくれたんです。

「なってしまったものは仕方ないよ、運命でもあるんだから。でもね、自分の体のことだよ。自分が一番わかってあげられなくてどうする。家族もご主人もみんな現実生きてるよ。いいかい、絶対大丈夫だって思いなさい。わたしは絶対だいじょうぶだって。でなきゃ誰が自分を信じてやれる?あなたはまだ治療の選択肢があるんだから。それとね、これから抗がん剤始まるけど、しんどいよ。副作用も出るかもしれない。抗がん剤って体中の細胞に行き渡ってオリンピック選手並みに働くの。だからとってもしんどくなる。そんなときでも自分の身体の細胞に今日1日がんばったね、よく頑張ったって褒めてあげなさい。退院して家に戻っても何もできないこともあるよ。でもね、よく頑張ったって褒めてあげる。いろんな患者さん診てきたけど、心って意外と大事だよ。楽しく旅行言ってる人もいる、仕事してる人もいる。まだまだ考えることはたくさんあるよ」

その看護師さんは「一日一笑」と書いた付箋をくれました。

今でもそれをお守りにしています。そして、この言葉でわたしの考えは180度変わりました。あとどのくらい生きられるんだろう?なんて誰にもわからないし、未来は誰にもわからないんだ。今できることをしよう、わたしは今生きてる。生きてるんだからって思うようになりました。』

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こうした医療従事者の支えがあったからこそ、今のまぼちんさんがいらっしゃるのだと思います。でもまだ、多くの方が悩む、大きなことがありました。

まぼちん『あと残すは、子供たちになんて伝えたらいいんだろう、という悩みで。これは本当に大きな悩みでした。その疑問に答えてくれる資料はいくつか読んだけれど、自分の子供達にそれが正解なのかは自信がなかったんです。悩んだ末に、自分が書いた絵本でなら病気のこと、我が子達に上手に伝えられるかもしれない、と。今の時代、必ずしも癌=死ではない。癌を怖いものとして強調するのではなく、正しく恐れることができる絵本にしよう。そう思うと居ても立っても居られず、入院中すぐにコンビニでノートとクレヨンを買い、その日からひたすら描きました。疑問に思ったことはすべて聞いて、がんに関する本も何冊も読みました。誰かに背中を押されてるかのような感覚で、最後まで描き終えた頃にはそれをずっと見守ってくれていた先生や理学療法士の方も喜んでくれました。看護師さんに「絵本を出版する夢ができた」と伝えたら「強くなったね」と言われました。』

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本をぜひ手にとっていただきたいのですが、ガンのキャラクターがユニーク、です。

癌はがん、でもなく、私の場合はガンだった、とまぼちんさんはいいます。

まぼちん『これはわたしのガン、ですが、みんなそれぞれ違うガンのキャラで設定しています。絵本に出てくる癌サバイバーのおじさんのガンはちょっと貴婦人なキャラで。表紙裏にガンを沢山描いたのは、癌になった親御さんとそのお子さんが一緒にこの絵を見て、「お父さんのガンはこいつかな?」、「お母さんのガンはコレ?」と病気のことだけど、ちょっとだけ冗談を交えながら話せる瞬間を作りたかったんです。』

次回はお子さんにどう伝えたのか?を伺っています。

■ガンがいてもだいじょうぶ (みらいパブリッシング刊)

著者:まぼちん Instagram: @mab_ochin 

全国の書店、Amazonなどのオンラインショップ等で発売中

https://miraipub.jp/books/35028/

https://www.amazon.co.jp/dp/4434368494

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この記事を書いたのは

阿久津友紀

乳がん患者さんが治療中に被災したら? 『防災の心がまえ』をもとに『女性の病と防災』を考える おっぱい2つとってみた作者とHTB森アナウンサーが本音トーク 
https://youtu.be/AO8Xzebt0Ys

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これまでの動画は・・・
【乳がん】おっぱい2つとってみた

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