こどもにがんをどう話す?「ガンがいてもだいじょうぶ」に込めた思い② 両側乳がんになりました
2026.02.05
札幌に住むまぼちんさん。2児の母。大腸がんを患い、治療を続ける中、2025年11月に絵本の出版をクラウドファンディングで実現しました。タイトルは「ガンがいてもだいじょうぶ」。
前回はがんと診断したてのときの気持ちとどう整えていけたのか、を伺いました。
https://sodane.hokkaido.jp/column/202601291916005679.html
この絵本では、がん教育にも生かせる様々な知識が詰まっています。
いろんな場所にいどうして
なかまをふやす ガンもいます
わたしのガンはかんどうにもいたのよ! あいつ!!

私が読む中で印象的な言葉は「こっちの世界もあたたかくてやさしくておもしろいんだ」でした。
まぼちん 『病気になる前までは、「死ぬこと以外かすり傷」の精神でわりと生きてきたのですが、いざ目の前に「死」という現実が近づいてきた時に、その精神は崩れて、暗く塞ぎ込むようになったんです。それでも、たくさんの人達との出会いや言葉で、生きる力をもらいました。入院中に出会った癌サバイバーのおじさんからは、1日でも長く生きることが大事だということを教わり、抗がん剤の副作用で何も食べれないでいた時にエレベーターホールで同じような点滴を下げたおじいさんがコンビニ弁当とパンを食べているのを見て、食べることは生きることだということを教わり、初めての手術でカーテン越しでお話した事がきっかけで知り合った癌サバイバーの方からは、手術後なのにも関わらず、お腹がちぎれそうになるほど笑わせてもらって、笑うことが何より大事だということを教わり、その方とは今ではソウルメイトと言えるほどの仲になりました。』

タイトルの「ガンがいてもだいじょうぶ」のだいじょうぶとは?
気になりました。
まぼちん『いろんな意味が込められています。癌だけど、だいじょうぶ。ちょっと大変だけど、だいじょうぶ。今は具合悪いけどだいじょうぶ。。。。そして、万が一な事が起きても、だいじょうぶ。という意味も含まれています。人生はみんな同じく、必ず終わりがきます。でも、その人の思いは残る。ずっと。あの世にもこの世にも家族がいて見守ってくれている人達がいる。だから、だいじょうぶ。毎日感謝して、大事に生きようね、って意味も込められています。』
実際に子供たちに絵本を読んでもらったのはつい先日のことだったといいます。
まぼちん『子供たちにずっと言わずにいた2年間、2週に1度の抗がん剤治療や、手術をしても、それをうまく誤魔化しながら過ごしていました。まだしなくてもいい経験をさせてしまっている事に申し訳ない気持ちであり続けながら。週末は息子の少年野球の応援へ行き、放課後は娘と娘の友だちに英語を教えたり、病気を忘れる瞬間をたくさん作れました。
いつか自分の絵本を読ませた時に、癌でもだいじょうぶ、明るく、強く、そして楽しく暮らせるんだよ、という証明にもなると思って、過ごしました。
そして先日、初めて読んでもらってからは、なんとなく気づいてはいたけれど聞けなかったことを、家族みんなで話し、病気のこともこの絵本を通して、時には冗談を言い合いながら伝え合うことができました。自画自賛になってしまうけど、この絵本に救われた瞬間でした。同じページを癌である本人と家族が一緒に見て話をする事ができたのが、嬉しかったです。』
次の誰かのために、まぼちんさんの思いが広く伝わってほしい、と思います。
■ガンがいてもだいじょうぶ(みらいパブリッシング刊)
著:まぼちん Instagram:@mab_ochin
全国の書店、Amazonなどのオンラインで発売中

https://miraipub.jp/books/35028/
https://www.amazon.co.jp/dp/4434368494
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