羊蹄山の麓でみつかった大規模な違法伐採…法令は?行政の対応は?そして外国人をめぐる分断の動き…取材で見えてきた課題とは テレメンタリー「伐採の代償」ディレクターインタビュー
2026.04.02
北海道地区では2026年4月5日(日)深夜に放送されるテレメンタリー2026「伐採の代償」

インバウンドに沸く北海道・倶知安町でみつかった中国系業者による違法伐採。この問題の発覚当初より取材を続けてきた廣瀬美羽記者に話を聞いた。

Q:この問題を取材した経緯を教えてください
参政党の議員がXに投稿した内容がきっかけでした。『これだけの土地が違法に伐採されている』といった内容で、非常に多く見られていました。いわゆるバズっている状態ですね。そこで実際に現場に行ってみたのが最初です。そのときは入り口にゲートがあって中に入れなくて、全貌はわかりませんでした。「どうなっているんだろう」と思いますが、その後、空撮などで確認してみたところ、規模のすごさに驚きましたね。

Q:政治家の投稿がきっかけなんですね
そうですね。参政党の〝日本人ファースト〟という主張が注目されている中での投稿だったので、多くの人の関心を引いたというのはあると思います。それが結果的にいい方向に必ずしもいったとは思わないのですが。

Q:実際に取材して調べてみると9つの法令違反があったことがわかりました。法令違反をした事業者自体がそもそも悪いのですが、それ以外にも問題点がみつかりましたか?
そうですね、行政の課題も感じられましたね。当初、気づいていなかったんですよ、町が。その法令違反の中に町の条例も含まれるんですけど。伐採されているのがわかって、伐採のためには必要な書類があって、その書類が提出されているかどうかの確認をするのに数年かかって…というような。

町側も人が足りなくてそういった確認が遅れてしまって。後手は後手なのですが、行政の人手不足という、今回の問題に限らない深刻な状況もわかりました。
Q:番組の後半にJ社の社長の単独インタビューがありましたが、T社の言い分とは異なる言い分となりました。

そうですね、ただ、この問題で何が重要なのかを考えたときに、誰が悪いかを決めることではなく…もちろんやったことは悪いんですけど、それだけじゃなくて、じゃあ今後別の会社が別の場所で同じことをしないようにすることだと思うんです。たとえば行政が先に手をまわして法令を整備したり、自治体が確認できる仕組みを作るとか。番組で専門家も話しているのですが、地元の人が関心をもって地元の土地のことを見ていくことが大切なのではないかと。
Q:「迷惑外国人の迷惑行為」といった単純な問題ではないと

そうですね、外国人の多いマチで起きた外国人が起こした問題、という見方をするのではなく、極端に誰が悪い何が悪い、白か黒かと決めがちですけどそれだけじゃないというか。もっと複合的な問題があるんだと思います。この番組を見てそういうところについて考えを深めてほしいと思います。ぜひ自分のこととして問題意識を持ってもらえたらと。

