医療者だけでなく、がんと向き合うすべての人へ――『がんユニバーシティ』で私が伝えたかったこと 両側乳がんになりました。
2026.06.05
がんユニバーシティで教授といわれて恐縮する。
「がんです」と告げられたあの日、うろたえました。
北海道テレビ(HTB)のディレクターとして、それまで様々なニュースやドキュメンタリーを扱い、多くのメッセージを世の中に「伝える」仕事をしてきたはずなのに。
いざ自分自身の身体に起きた現実を突きつけられたとき、どう受け止め、どう言葉にすればいいのか。悩みながら、結論のでないまま、ゆるゆると今に至ります。
さらに出会う患者のみなさんの声が集まってくるようになり、またその深さに考えさせられる日々なのです。
この度発刊される #ヤンデル先生 こと 市原真先生の『がんユニバーシティ』という本の制作に、一人の「がん患者」として関わらせていただきました。
「開かれた学び舎」
この本は、医療書、といえば医療書なのですが、難しい医療の解説書ではありません。タイトルにある「ユニバーシティ(大学)」という言葉が示す通り、いろんな専門家の視点が寄せられたものです。
私は自身の罹患経験から、がん患者が本当に必要としているのは、客観的なデータや数値だけでなく、「治療をしながらどう働き、どう暮らし、どう心を保っていくか」という、生活に根ざしたひとつひとつ、ひとりひとり違うリアルな選択肢をどう選んでいくか、選ばせてもらうか、納得できないけど、納得感を得られるかだと感じています。
私自身の葛藤や、失敗、家族の話など言葉にしていただきました。
まずはサイトで、そしてあなたの手元に
ありがたいことに、ふとっぱらなことに、この『がんユニバーシティ』の内容は、ウェブサイト上でも公開されています。まずは気軽に、スマートフォンやパソコンから、言葉に触れてみてください。病理医、外科医、そしてメディアや当事者という異なる視点から、がんという病気をどう見つめ、どう生きていくかを講義形式で紐解いていくものになっています。
https://yandel.igaku-shoin.co.jp/archives/702
たくさんのそのほかの先生方のインタビューを読むたびに心が軽くなります。患者のことを考えてくださっていることがわかり、そして次世代につなごうとしていることがわかる。
なので、ぜひ書籍として印刷された「本」を手に取っていただければ幸いです。WEB公開していない文章も収録されているのです!
紙のページをめくる心地よさ、いつでも枕元に置いて見返せる安心感は、デジタルとはまた違う形で、あなたの心に届くのではないかと思います。イラスト・・・永田礼路先生なのですが素敵です。
https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/113771
がんユニバーシティ
まるごと人間としての患者と,医者と,私
医学書院刊
市原真 旭川医科大学病院病理部 【#ヤンデル先生】 編著
「まるごと人間」として、がんに向き合うとはどういうことか。本書は病理医・市原真氏が、仲野徹氏ら第一線の医師、研究者、当事者ら17名との対話を通じ、その本質を探求した一冊。診断・治療の現場から創薬研究、心理的ケア、当事者の経験まで、多彩な視点が交錯し「がん」の真実を立体的に描き出す。医学・医療の枠を超え、人間そのものを深く学ぶ全17講義。がんに関わるすべての人に贈る、希望のカリキュラムである。(イラスト:永田礼路)


がんとともに、、、。
番組、SODANEへのご感想、ご意見お聞かせください。
番組制作、今後のイベント、SODANEなどで活用させていただきます。
がんとともに生きる方、ご家族を持つ方、そうでなくても、もちろん、どんなことでも、構いません。
決して1人ではありません。
