憧れのタイムカプセル①取出し式
2020.08.27
今年、市制50周年を迎えた恵庭市。
2000年に、市制施行30周年記念事業としてタイムカプセルを作ったそうです。
中に収められたのは、当時の和光小学校6年生と恵庭中学校3年生の児童生徒、計254名が書いた「20年後への手紙」
そのタイムカプセルが開封されると聞いて、先日開封式におじゃましてきました。
「タイムカプセル」
この言葉を聞いてどんなことが頭に思い浮かびますか。
自分はシャベルで木の根元を掘り起こして・・・という映像が浮かびました。
タイムカプセルを作ったことがないのでわくわくします。
取り出し式には残念ながら参加できませんでしたので、この部分はご担当者のお話を・・・。
恵庭市のタイムカプセルは地中に埋めたのではなく、ユカンボシ川河畔公園にある「ドン・コロ」に収められていました。
「ドン・コロ」とは・・・。
小樽市在住の彫刻家渡辺行夫氏がの作品です。「ドン・コロ」の図録にある渡辺さんの言葉は次の通りだそうです。
~そこは下方に池がある斜面だった。見上げれば、視界の隅に木の枝が入り込んでくる程の空間であった。
ここにどんな物を置くと自分にとって心地良いのか。やがて、子供の頃の記憶がよみがえってきた。
それは、父と一緒にスケートリンクをつくるため、池堀ママをしたことである。
その泥の中から出てくる、しつこいしつこい泥だらけの<ドンコロ>(父はそう呼んでいた)は昔の大木の切り株だ。
地中深く、長く伸びた数十本の根を一本一本切り取って、だるま状にしてから、やっとのことで引っぱり出し、池の端に押し上げる。
1つの<ドン・コロ>に丸一日、二日と格闘を続ける。何個も出てくる。大きければ大きい程、子供心に池の主のように思えた。あの<ドンコロ>をまた置きたいなとおもった。~
これを読むと、タイムカプセルを企画した方は木の根元に埋めるような気持ちだったのかなと思いました。
取出式前日に取出口がきちんと開くかどうかだけ確認したそうですが、20年の歳月はやはり長いもので、口は固く閉ざされていてかなり難航したそうです。
当日は和光小学校・恵庭中学校から代表者が6名ずつ参加して取り出し式が行われました。
開封式の様子は次回に続きます!