日向坂46は、本日3月27日『日向坂46 デビュー2周年記念 Special 2days ~MEMORIAL LIVE:2回目のひな誕祭~』を開催した。昨日の『春の大ユニット祭り』は、けやき坂46時代の懐かしの楽曲から、新たなユニットによる新曲までを披露する見応えたっぷりの1日となった。今日はユニットという縛りはなし、真っ向勝負でハッピーオーラ全開のステージに挑むはずだ。
配信画面はいまだ待機中、キャプテン佐々木久美(以下久美)から円陣の声が! 続いて、昨日のユニットライヴでは大車輪の活躍をみせた加藤史帆から、某ラジオの番宣風ナレーションが飛び出し、渡邉美穂と上村ひなのがそこに続く。「私たちも目一杯楽しむぞー!!」という掛け声と共にお馴染みのインストが流れると、遂にOPのVTRと共に“Overture”が流れる。2周年の祝祭がスタートだ。
[撮影:上山陽介]
まず会場に飛び出て来たのは『ひなくり2020』で登場したポカ! そして黄色のレトロなバスが現れる。バスが止まると、影山優佳を筆頭に全員がバスから降りて登場。そのまま火の海の中でのダンストラックに突入し、ARやレーザーの演出も相まって、極彩色にステージが彩られていく。
[撮影:上山陽介]
そして、水色と黄色のスタジャンをメインとした衣装に身を包んだメンバーがステージに立ち、最初に披露したのは“アザトカワイイ”! 昨年からの彼女たちの躍進を支えた楽曲をセンター佐々木美玲(以下美玲)を中心に、アッパーに駆け抜けていく。ポカも周囲を飛び回り、デビュー2周年を祝福しているようだ。
[撮影:上山陽介]
次に飛び込んだのは、不在の富田鈴花によるラップと共に描かれる、再びのダンストラックパート。配信ライヴでありながらも、おひさまへのコール&レスポンスを煽る演出でボルテージを上げていく。そのピークから、グループ随一のフックを持つ“ソンナコトナイヨ”へ突入。センター小坂菜緒、そしてその横を支える東村芽依と金村美玖のダンスのキレが非常に美しく、さらにライヴは突き進んでいく。
[撮影:上山陽介]
今日のライヴは、テンションをまったく下げずに進行。メンバー全員がステージに揃い再びダンスパートに突入すると、クラップを煽るような演出や3期生のみのダンスパート、東村のアクロバッティックな演技など、見せ所満点の演目を見せつける。終盤で画面に「OHISAMA!!!」(おひさま)と映し出されたあとは、配信ライヴを見守るオーディエンスの姿を味方にして“ドレミソラシド”を披露。デビュー2周年ライヴにふさわしいキラーチューンの連続、フルスロットルでライヴは進行していく。さらにこの楽曲の中では、約1年振りに会場に駆けつけたおひさまの姿が出現! ほとんどのメンバーが一気に涙を見せる、感動的な再会の時となった。
そして、ここで初めて久美が口を開いた。「遂にライヴ会場におひさまが来てくれましたー! そして、リモートでもたくさんのおひさまが見てくれています」と喜びを露わにすると、美玲も「ドレミで、みんな泣いてる声がすごい聞こえてきて」と再会の時を振り返る。改めて久美からの「今日はなんと行っても、日向坂46、2歳のお誕生日です!」という言葉に続いて、高本彩花は「おひさまが来るのをずーっとほんとに楽しみにしてて。いざ目の前にしたら涙が止まらなくて、ずっとこんな日を求めてたんだな、と感じました」と、涙ながらに素直な気持ちを吐露した。松田好花も「ドレミのファで涙もファーって止まらなくて。約1年振りぐらいに、おひさまのみなさんと逢えて、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです」と話すと、久美が「久しぶりにおひさまにも逢えたし、日向坂46も2歳になりましたし、今日はお祝いモードで、ガンガン盛り上がっていきましょう!」という言葉を残し、新3期生にこの場はバトンタッチ。髙橋未来虹、森本茉莉、山口陽世の新3期生がMCを担当し、坂道研修生として過ごしていた日々や日向坂46に配属された瞬間のことを語った。その中で森本は「まだおひさまの皆さんと一緒の場所で楽しむということをしたことがなかったので、ずっとずっとこの日を本当に夢に見ていて、待ち遠しかったんですよ。嬉し過ぎて夢を見てるみたいです」と、初めてのおひさまとの出逢いを感慨深く語り、しっかりと次のステージへバトンを繋ぐ。
[撮影:上山陽介]
呼び込みを受けると、懐かしの衣装にチェンジをしたメンバーが再登場。加藤が「みなさん! 懐かしいあの曲聴きたいですよねー?」と観客を煽ってスタートしたのは“ひらがなで恋したい”。ギターのカッティングと共に、けやき坂46時代から培ってきたポップネスを存分に披露。そのまま飛び込んだのは、またしても懐かしのナンバー“僕たちは付き合っている”。1期生だけのステージ、特に齊藤京子と高本の二人が中心で笑顔を見せる姿に、けやき坂46時代からの時間を思い出すエモーショナルな時間となった。
[撮影:上山陽介]
2期生がステージに合流して披露したのは、“抱きしめてやる”と“君に話しておきたいこと”。小坂を新センターとして、両曲ともけやき坂46から日向坂46への過渡期の時期にリリースされた楽曲だ。決して順風満帆な時間だけを過ごしてきたわけではない彼女たちだからこそ表現することができる、強さと優しさにステージが包まれた瞬間だった。
[撮影:上山陽介]
ここで再びMCタイム。久美が「走り出す瞬間ツアーの時に着ていた服なんですよね。今日、初心を思い出そうということで着ました」と語ると、影山は、実はこの日初めてこの衣装に袖を通したということが判明。「ツアーに参加してなかったので、まさかの今日、初めてこの衣装に袖を通すことが出来ました」と語り、学業休止中だった彼女はその時間を取り戻すかのように笑顔のパフォーマンスを見せていた。
次に突入したのは、グループで初の2期生曲である“半分の記憶”。昨日から復帰した宮田愛萌の姿に安心感を覚えつつ、2期生という存在が日向坂46にとって、センセーショナルな存在だったことを改めて実感する時間となった。
こうなれば次は1期生の出番。これもまた懐かしの“永遠の白線”が披露される。横一線のダンスが印象的な楽曲だが、ラストには残念ながらグループから新たな世界に踏み出したメンバーたちのポーズも飛び出した。ここまで歩んできた、1本の旅路を描く姿はアニバーサリーライヴらしい光景だったと言える。
ここで2期生がMCを担当。彼女たちが身を包むハーネス衣装は、1期生がけやき坂46時代に着ていたものが復活したもの。そのことに触れながら、残念ながら欠席となってしまった富田のことに触れる。ユニット「花ちゃんズ」の相方である松田は「”がな恋”も”抱きしめてやる”も”君はな”も全部鈴花が隣なんですよ。だから、ずーっと鈴花を思いながら全部歌いました」と話していた。
[撮影:上山陽介]
そしてライヴも中盤戦が終わる頃。ここで披露したのは、“こんなに好きになっちゃっていいの?”だ。日向坂46のシングル楽曲で唯一のミディアムナンバーを、配信ライヴならではの分割画面演出で魅せる。各メンバーがそれぞれの立ち位置を守りながら美しいメロディラインを届けたパートも、久美と松田のバレエ経験者コンビの振りから突入した流麗なダンスも見どころ満載だった。
丹生明里の「画面の前のみんなも盛り上がっていけんのかー!?」という言葉から雪崩れ込んだ“キツネ”では、神社風に姿を変えたステージ上で、再びアグレッシヴなパフォーマンス。デビュー2周年ライヴということもあってか、留まることなくセットリストはグングンと更に加速していく。
その勢いのまま、ここからは現センターの美玲が、“アザトカワイイ”で見せた顔とは180度違う表情で会場を魅了する。新3期生も合流して届けたのは、ダークな表情と共にフロアを熱狂に導く“My fans”。そして、続けて披露したのはけやき坂46時代の代表曲“期待していない自分”だ。美玲が見せる苦悩と決意の表情、そして縦横無尽にステージを走る姿は否応なしに胸を打つ。最近当時のような長さに髪を切ったこともあり、より過去からの日々が想起される時間となった。
[撮影:上山陽介]
ここで遂に披露されたのは、グループ屈指のライヴナンバー“NO WAR in the future 2020”。新3期生含めた全員が自撮りカメラを用いながら、会場のおひさまの近くで楽しそうな姿を見せる。会場のおひさまのサイリウムも一際高く頭上で振られ、ポカや配信で見守るおひさまと共に、センター齊藤を中心にピークタイムを描く。
[撮影:上山陽介]
一旦落ち着いてのMCタイム。以前着ていたハーネス衣装が深い青から空色に変貌して復活した話題から、金村から「私がひな誕祭で注目しているのが実はグッズなんですよ。今回、私のサイリウムカラーが使われてるんですよ!」との言葉が。彼女のサイリウムカラーは黄色と水色で、今回のアイコンとなる衣装やグッズのカラーリング、そしてポカまでもがその色合いとのことで、ポカ(オードリー若林氏)から待望の贔屓疑惑が(笑)。そして、美玲から“永遠の白線”の中での「ひらがな」から「おひさま」と変更した振りを失敗してしまった話題など、終始穏やかな時間が流れていた。
ここで美玲は「また新しい“永遠の白線”が披露できてすっごく嬉しいです」と語り、その言葉に対して「ひらがな時代も素敵な曲がいっぱいあるからね、これからも歌い継いでいきたいです」と久美が返したのだが、ここには、日向坂46としてだけではなく、けやき坂46時代からの歩みの上に辿り着いた現在地という想いが強く滲み出ていた。
「この曲を聴いて、皆さんに勇気を与えられたらなと思います。続いての曲、聴いてください」と久美が語って届けれらたのは、“青春の馬”。一時活動休止をしていた濱岸ひよりを救いあげるシーンも印象的な彼女たちにとっても大切な楽曲だが、力強いダンスパフォーマンスと共に届けられた背中を押すメッセージの数々は、会場と配信で見守るおひさまの胸を打っただろう。
[撮影:上山陽介]
ここで画面には、たくさんのおひさまからの彼女たちに向けたメッセージが。虹色に彩られたメッセージが流れる中、虹色に衣装にチェンジしたメンバーが登場し、披露したのは“JOYFUL LOVE”。無観客では実現しなかった、現実のおひさまがサイリウムで架ける虹にメンバーも万感の表情。久美が「素敵な虹を作っていただいて 本当に私たちはなんて幸せものなんだろうといつも思います。また3年目も、4年目も、5年目も、10年目も、50年目も、100年目も! おひさまと一緒にひな誕祭ができますように。これからも日向坂46をお願いします!」と語り、ライヴはここで一度大団円を迎えた。
[撮影:上山陽介]
その後会場には、過去のライヴでアンコールをするおひさまの映像が。「今日は、心の中でアンコールしていただけますか?」という言葉が綴られたVTRと共に、会場のおひさまはサイリウムを振り続ける。「心のアンコールにお応えさせていただきます! まずはこの曲から聞いて下さい!」というメッセージが流れると、アンコールに応えたメンバーは日向坂46の始まりの楽曲、“キュン”に飛び込んだ。イメージカラーの空色の照明とピンクの映像を基調にして、弾けるような青春を綴り上げる。キャッチーな恋の歌詞と共に、一気に世間へ彼女たちの存在を知らしめた楽曲は、日向坂46として初めて挑んだデビューカウントダウンライヴの冒頭からの日々を刻み付ける、エポックな瞬間となった。
ここで、ビッグニュースが! 美玲が主演として、他の一部のメンバーが出演のドラマ「声春っ!」が4月28日から放送されること、そしてシングルとしては実に1年3ヶ月ぶりとなる、5thシングル『君しか勝たん』の発売決定! 久美はそれを受けて、このような言葉を届けた。「『君しか勝たん』を背負って、3年目の日向坂46として頑張っていきたいな、と思います。もう2年経つんですね。速いような、ひらがなけやきから考えると長かったような……(中略)離れて初めて、おひさまって私達のなかでこんなに心の支えになってくれているんだなっていうことに改めて去年気づいて。今日久しぶりにおひさまと実際に楽しい時間を共有できて、離れていても同じ時間を共有できていてーーこんなに素敵なおひさまに出逢えて、日向坂46になってよかったなって本当に思いました。改めて、いつもありがとうございます」と、噛み締めるように、丁寧に言葉を紡いでいた。そして最後に届けられたのは「あの曲」である。
[撮影:上山陽介]
12月に夢の東京ドーム公演を控え、もちろん届けられたのは“約束の卵 2020”。この日は、常に涙と共にあった“約束の卵”が、終始笑顔で届けられた。厳しい時期が続く中、きっとメンバーも強くなったのだろう。おひさまの声はなくとも、光と音で繋がりあった再会の1歩は<絆とはそこにいること>という歌詞によく似合う。画面に映し出された「きっと、もうすぐ会える」というメッセージと共に、再び再会の約束を交わした美しきデビュー2周年の夜だった。
5th シングル商品情報
~日向坂46 5thシングル「君しか勝たん」~
【発売日】
2021年5月26日(水)
【商品形態】
初回仕様限定盤TYPE-A CD+Blu-ray(SRCL-11794~11795) 税込1,900円(税抜1,727円)
初回仕様限定盤TYPE-B CD+Blu-ray(SRCL-11796~11797) 税込1,900円(税抜1,727円)
初回仕様限定盤TYPE-C CD+Blu-ray(SRCL-11798~11799) 税込1,900円(税抜1,727円)
初回仕様限定盤TYPE-D CD+Blu-ray(SRCL-11800~11801) 税込1,900円(税抜1,727円)
通常盤 CD only(SRCL-11802) 税込1,100円(税抜1,000円)
※今作より、5形態でのリリース
【初回仕様限定盤・封入特典】
・「スペシャル抽選応募シリアルナンバー」
・「メンバー生写真」(各TYPE別22種より1枚ランダム封入)
※forTUNE meetsオンラインミート&グリート(個別トーク会)に関しては後日発表
デビュー2周年記念 Special 2days ~MEMORIAL LIVE:2回目のひな誕祭~ セットリスト
1. Overture
2. アザトカワイイ
3. ソンナコトナイヨ
4. ドレミソラシド
- MC -
5. ひらがなで恋したい
6. 僕たちは付き合っている
7. 抱きしめてやる
8. 君に話しておきたいこと
- MC -
9. 半分の記憶
10. 永遠の白線
- MC -
11. こんなに好きになっちゃっていいの?
12. キツネ
13. My fans
14. 期待していない自分
15. NO WAR in the future 2020
- MC -
16. 青春の馬
17. JOYFUL LOVE
EN1. キュン
- MC -
EN2. 約束の卵 2020