”雪”に”愛”を描いてみたら・・・氷灯夜プロジェクションマッピング 芽室

北海道芽室町にて2021年2月6日に行われた『氷灯夜』のプロジェクションマッピング。

それは2か月前のことでした。

北海道情報大学の安田研究室に依頼が届いたのです。そこから研究室の7名でのプロジェクションマッピングの制作の激動の日々が始まったのです。

芽室の街並みを撮影した映像を使ったものなど3作品を短期間で作り上げました。

氷灯夜の開催日がバレンタインデーに近いことにかけて”愛”をテーマに制作をおこないました。映像制作班3名による作品ですがイメージを合わせるのではなく各々の考え方による表現を行いました。三作品のそれぞれ終盤に”自身が思う愛”の説明もしています。

一つ目の作品はモーショングラフィックスという分類の作品です。

文字や図形・イラストなどを音楽に合わせて様々な動きを加えて作り上げたものになっています。

BGM選曲から始まり、どのようなものを作成すれば投影する雪像に効果的に映るのかということや、プロジェクションマッピングとして見ている方に伝わるのかということを3DCGなども加えて一つの作品にしてみました。愛を表現、ということから”バラ”がたくさん登場したのが印象的でした。

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二つ目の映像作品は芽室に実際にメンバーが行き、風景や建物を撮影してそれを編集したものです。

芽室の街並みや、町民の方が普段使用している施設だったりを撮影しました。

芽室駅の建物の上の時計やドローンで撮影した畑など印象的だったものを積み重ねました。

これはthe北海道というものではなく、生活に密着した映像を使用し、”地元愛”を感じてほしかったという意図があります。

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最後にアニメーションの作品です。この作品は制作者の思い描く”愛”を表現したものになっています。  

今まで出会ってきた人に恩返しをするために花を渡していくというストーリーです。

かわいらしいテイストで心温まるような作品に仕上げています。

この三分ほどのアニメーションを作成するのになんと何百枚のイラストを一人の学生が手書きしてそれをつなげています。

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メンバーは雪像の設計から当時の投影まで参加をしており、設計ソフトでサイズや形からデザインを行っています。プロジェクト開始から2か月ほどの間、氷灯夜運営の方と何度も打ち合わせを重ね、制作を行いました。さらにプロジェクターやパソコン、スピーカーなどを収納するボックスを芽室町のみなさんが作ってくださいました。

江別にある情報大学から芽室町までは約160㎞と、とても気軽に行ける距離ではないので、角度などの調整を大学内でほとんど行い、リハーサルを一回しかすることができないことが悩みでした。

そこで生み出した作戦は発泡スチロール!

下の写真のような縮尺を小さくした模型をメンバーが発泡スチロールで作成し、これに何度も投影実験を行いました。その都度、映像の見やすさを見て作品に変化をつけたり、設置角度の調整を行っていました。


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このプロジェクト製作期間が約二か月というあまりにも短い期間で行われました。

コロナ禍で”集まる”ことが難しい中、各々が『もっといいものを作りたい』・『まだできる』という精神で突き進んできました。

しかし初めての体験に楽しみつつもうまくはいかないことも多く、そのたびに試行錯誤を繰り返す中で目が回ることもあり・・・極めつけは、リハーサル直前まで作品の修正を行ったり設置の問題だったり、意見の食い違いだったり。正直つらかったです……。

本番は直前、学校で作る作品とは違い、不特定多数の方に見てもらうためプレッシャーは限りなくありました。

 当日はコロナ禍でもたくさんの方が見に来ていただき、私たちの作品に好評を頂いたので感謝の気持ちでいっぱいです。

「すごい」「きれい」という声を聞き、学生一同とてもうれしい気持ちとほっとしたのを覚えています。ぎりぎりまで受け入れてもらえるだろうかと一同不安に思ってました。

また、氷灯夜がYouTubeで生配信され、メンバーがインタビューを受けることになり、とても緊張しました。

イベント中会場を歩き回っていた時、とてもいい位置に私たちの雪像を設置していただいたので目立っていました。メインのコンテンツの一つとしてしっかり展示されていてやってよかったとつくづく思います。

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自分たちだけではもちろん実現なんてしないです。話をいただけたこと、私たちの設計した通りの雪像(箱など全部!)を作っていただいたことやよりよい環境を提供していただいたからこそであるとずっと感謝をしています。

私たちにとってとてもいい勉強になりました。ありがとうございました!

これからもいろんなところでプロジェクションマッピングを作れたらいいなぁと考えたりしてます。

(北海道情報大学 安田研究室 佐藤大樹)

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この記事を書いたのは

SODANE編集部

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