「野生との共生めざして」獣医師・齋藤慶輔さんがトークイベントで語る 保護の最前線とは

釧路市の獣医齊藤慶輔先生。絶滅危惧種のオオワシやオジロワシの鉛中毒を世界で初めて発見し、北海道での狩猟で鉛を使用したライフル弾の使用を禁止に導くなど、その活躍はNHKや全国放送でも紹介されている、全国区で有名な野生生物専門の獣医師さんです。

その齊藤慶輔さんをHTBのスタジオにお招きし、希少猛禽類の保護最前線のお話をトークイベントとして伺う機会ができました。

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◆7月18日 13時~ HTBオンライン劇場「野生との共生をめざして」

https://www.htb.co.jp/event/online_theater/program/20210718071223/

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<治療を終えたワシを野生に返す齊藤慶輔獣医師>

私は齊藤先生の取材を始めてもう20年以上になります。これまでロシアのサハリンでのオオワシの生息地調査や、東日本大震災で被災地の応援に入った際も同行し、当時、猛威を振るっていた鳥インフルエンザの調査の様子も取材して、ニュースや番組を制作して伝えてきました。

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<サハリンでのオオワシのヒナ捕獲調査>

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<東日本大震災でかつて干潟だった場所で傷ついた野鳥を探す>

最近はコロナですっかり取材に行けなくなってしまったのですが、近況をお聞きしますと、寄付や講演活動などが少なくなり(齊藤先生が代表を務める猛禽類医学研究所は民間の医療機関です)、施設でリハビリ中のワシたちの薬やエサ代が厳しくなっているということでした。

北海道の貴重な野生生物と豊かな自然を次世代に残していきたい!というHTBとしましても、何かお役に立てないかと、今回のトークイベントを企画しました。皆さんから参加費を頂戴しますが、一部は齊藤先生らの活動費や北海道の野生生物保護のためにあてさせていただくことになっています。

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<北電の職員とともにワシの感電事故を防ぐための現地調査>

コロナ禍で、すっかり齊藤先生の話を聞く機会が減っていますが、過去の貴重な映像を交えながら、北海道の環境保全の最前線を「エネルギー政策との関り」をテーマに、じっくり伺います。


是非ご参加ください。

◆7月18日 13時~ HTBオンライン劇場「野生との共生をめざして」

https://www.htb.co.jp/event/online_theater/program/20210718071223/

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この記事を書いたのは

沼田博光

HTB 報道部デスク
環境問題や野生生物、アイヌ民族の先住権問題などをテーマにしたドキュメンタリーをてがけています。

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