札幌から2時間 ニセコ町に新名所!ウィスキー蒸溜所 作ったのはあの『八海山』まずはジンから・・・SDGs未来都市

ニセコに新名所!

「食と観光」をテーマにひがし北海道の話題をお届けしています、松本真実です。

今回は、北海道の東から西へ飛行機で飛び、「ニセコ蒸溜所」にお伺いしました。

ニセコ積丹小樽海岸国定公園のニセコアンヌプリ・羊蹄山に囲まれた、後志管内ニセコ町。

世界的有名なウィンターリゾートの聖地であり、オーストラリアをはじめ最近ではマレーシア、シンガポール、香港等各国からインバウンド(外国人旅行客)の方々が訪れます。

そのニセコ町ニセコアンヌプリの麓に、「八海山」で有名な新潟県の八海醸造が新たなグループ会社として、株式会社ニセコ蒸溜所(本社:ニセコ町)を設立。ウイスキーとジンの蒸溜所を、2021101日にオープンしました。

とても幸せなことに、オープンに先立ち見学をさせていただくことができました。以前ニセコエリアに住んでいたこともあり、実は2回目の訪問です。

今回は、「いこいの湯宿 いろは」に宿泊。ニセコ蒸溜所までは、少し秋の色に変わり始めた公園の中を歩き、徒歩3分くらいで到着。近くまで来ると、ほんのり蒸溜中のウイスキーの香りを感じました。

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林 知己 総支配人がにこやかな笑顔でご案内くださいました。

2019年から開設準備を始め、2020年末には建屋が完成。

落ち着いた色合いのグレーの建屋は、緑豊かな季節も深い雪に覆われた白色の季節も、ニセコの自然に溶け込みます。

20213月末よりモルトウイスキーの製造を開始。ウイスキーは3年ほどの熟成期間が必要になるそうで、2024年以降の販売となるそうです。

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また、同時にクラフトジンを製造し、オープンに合わせて販売となります。

ohoro GIN(スタンダード)」という名前のジン。「ohoro」とはアイヌ語で「続く」と言う意味で地元の人はもちろん多くの皆様に愛されるように・・との願いが込められているそうです。使用されるボタニカルは北海道産ヤチヤナギ、ニホンハッカ等原材料にも思いが込められています。

恥ずかしながら「ジン」についてあまり知らないこともあり、ジンの製造の4つの工程をご説明いただきました。

1 原材料を選ぶ

  ニセコ蒸留所のジンに合う北海道・ニセコ町のボタニカルを選ぶ。(ヤチヤナギと和ハッカ)

(2 浸漬・抽出

  アルコール50度ほどのベースとなるスピリッツにボタニカルを漬け込む。

  数時間から数日。ボタニカルの香り、個性を移していく。

3 蒸溜

  アルコール度数70度程度まで。ボタニカルの香味を感じる原酒が完成。

4 割水

  目標のアルコール度数になるように水で調整します。使用するのはニセコアンヌプリの清らかな伏流水です。

5 貯蔵・ビン詰め

  割水直後は安定しないので、時間をおいて貯蔵。その後瓶詰を行います。

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ジンは、10月1日販売開始です。製造量が少ないため、当面の間ニセコエリア限定販売とのこと。

現在 見学は1日4回 10名までの事前予約制。ニセコ蒸溜所のHPで2週間前受付開始です。

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次回は、魅力的すぎる「八海山」のふるさと「新潟・燕三条」などのクラフトを揃えたショップをご紹介します。お楽しみに。

【お問い合わせ先】

ニセコ蒸溜所

住所 :北海道ニセコ町ニセコ478-15

【ニセコ蒸溜所アカウント】

  Web サイト:https://niseko-distillery.com/

  Facebookhttps://www.facebook.com/nisekodistillery2021

  Instagramnisekodistillery_2021

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この記事を書いたのは

松本真実

AcademicTable 代表
北海道6次産業化地域プランナー、北海道大学認定デスティネーションマネージャー(地方創生・観光創造)。

「北海道の食と観光」をテーマに道内各地で活動中!

2020年4月より夫の勤務地であるひがし北海道・別海町在住(別海町観光協会に勤務)。

・ジュエルフルーツクリエイター
・スパイスコーディネーター
・野菜ソムリエプロ

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