中嶋朋子『大きな大きな心を教えていただいた』 東京五輪公認プログラムのアイヌ民族伝統舞踊 その舞台裏と踊りに託した思いとは 11月3日(水・祝)よる7時放送

HTBは、113(水・祝)よる7時からpararu 大きな道 ~アイヌの心 世界へ~」を放送します。

2021年8月、東京五輪のマラソン・競歩が札幌で行われ、期間中、アイヌ民族の伝統舞踊が五輪公認プログラムとして披露されました。タイトルは「ウポポ ヤン リ【ム】セ ヤン※1」。唄いましょう、踊りましょうという意味です。コロナ対策で無観客となりましたが、映像は世界に向けて発信されました。この日を迎えるまでの道のりは実に6年。地域ごとに異なる歌や踊りを一つにし、コロナ禍の苦難を乗り越えて、世代を超えたアイヌの人々が五輪のステージに立つまでの知られざる舞台裏と、それぞれが踊りに託した想いを紹介します。

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総合演出を務める秋辺デボさん

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練習に励む「pararu」メンバー


オリンピック・パラリンピックの東京での開催が決まったあと、北海道アイヌ協会は東京オリンピック・パラリンピック組織委員会にある要望を伝えます。「東京五輪の開会式でアイヌ舞踊を披露したい」。

北海道アイヌ協会は全国のアイヌに参加を呼びかけ、それぞれの地域で歌や踊りを教えるサブリーダーの養成が始まります。総合演出は阿寒湖畔にあるアイヌコタンのシアターでプロデューサーを務める秋辺デボさんが務めることになりました。

ところがすぐに問題が。歌や踊りが地域で異なり、踊りが一つにまとまりません。やがて自分には教えることができないと自信を失う人もでてきます。秋辺さんは「集まったメンバーに一人も無駄な人などいない」と語りかけます。アイヌの言葉で「カント オ【ロ】 ワ ヤク サ【ク】 ノ アランケ【プ】 シネ【プ】 カ イサ【ム】※2」。日本語に要約すると「天から役目なしに降ろされた物はひとつもない」。

やがて開会式でのアイヌ舞踊の見送りが決まり、さらにコロナウイルスのまん延で、練習が全くできない日々が続きます。

秋辺さんは落胆せずに、もっと高い所をめざそうと、練習を再開します。チーム名は「pararu」。「大きな道、一つになる道」という意味です。地域の違いを乗り越え一つの踊りを作り上げていく過程は、世代のギャップを乗り越え、様々な経験や思いを胸に秘めるアイヌが一つになろうという願いと重なっていきました。「世界がひとつになろう!」というコンセプトを踊りで表現し、札幌会場での舞台にあがるまでの舞台裏を見つめました。

出演・ナレーションは女優の中嶋朋子。北海道が舞台のドラマ「北の国から」では22年にわたり蛍役を務め、実力派女優として高い評価を受けています。温かなまなざしで物語をナビゲートします。

※<注1>「ウポポ ヤン リ【ム】セ ヤン」の【 】内文字は小文字です。

※<注2>「カント オ【ロ】 ワ ヤク サ【ク】 ノ アランケ【プ】 シネ【プ】 カ イサ【ム】」の【 】内文字は小文字です。

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左から秋辺デポさん、中嶋朋子さん

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中嶋朋子さん(中央)と「pararu」メンバー

<中嶋朋子コメント>

『今回私はアイヌの人々と出会わせて頂いて、自然と共に生きる心、互いを思いやり助け合う、そんな一人一人の輝くような大きな大きな心を教えて頂いたような気がします。是非ご覧ください。』

組名        pararu 大きな道 ~アイヌの心 世界へ~

放送日時      2021113(水・祝)よる7時~8時(北海道ローカル)

出演・ナレーション 中嶋朋子

制作スタッフ    撮影・編集・ディレクター: 藤島保志

プロデューサー : 沼田博光

番組ホームページ  https://www.htb.co.jp/pararu/

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この記事を書いたのは

SODANE編集部

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