マリトッツオを北海道食材で・・・こだわりのイタリアンシェフに聞いた 『たった1000円で作るごちそうレシピ』

毎日の献立にお悩みの方、必見です!プロのシェフに教わる ごちそうレシピ。
クリスマス、年末年始、家族が喜ぶ絶品料理をご紹介します。予算は家族4人分で1,000円です。

家族4人で1000円!ごちそうレシピ

今回、この企画を引き受けてくれたのは・・・札幌市内、中心部、路地に佇むビルの地下にある
『イタリア料理 イル・ピーノ』のオーナーシェフ。

i1.png

オープンから18年。「ビジネス街の隠れ家」といった雰囲気が漂う店内。オーナーシェフ、川端さんは勤めていた銀行を辞め、単身、イタリアへ渡り、トスカーナ州にある調理学校で料理を学びました。
その後、各地の郷土料理とワインを求めておよそ8年間かけて、イタリアのほぼ全域を食べ歩き、料理の腕を磨いてきました。「イル・ピーノ」のメニューは、道内各地の旬の食材をふんだんに使っているのが特徴。
ちなみに、こちらは、オープン当時からある名物メニュー「渡り蟹のトマトソースパスタ」。

i15.png


道産小麦「春よ恋」を使ったモチモチ麺と濃厚なカニの風味が漂う絶品です。

さらに、今年大ブレイクのイタリア伝統菓子「マリトッツォ」を北海道食材で作るなど、食への探求を続ける川端シェフなのです。

1iii1.png

今回はイタリアはミラノの料理を含めた4品を1000円で。
プロ直伝!「予算1000円で、4人家族が喜ぶ、ごちそうレシピ」。クリスマスから年末年始、家計に優しく、手軽で美味しい料理を紹介します!

今回、使用する食材は、こちらです。

i2.png

お家にある調味料をのぞいてたった1000円以内で!という「節約予算」で、いったい どんなごちそうができるのでしょうか?

リース風のサラダ

費用は、4人分で294円です。
この食材が、クリスマス風サラダに、大変身しちゃいます!

i4.png


まずはドレッシングを作っていきます。小さい瓶で作ると、保存も楽なので、いいと思います。

i5.png
【ドレッシング】
オリーブオイル:2 に対して、酢が1の割合。
ハチミツで、ほんのり甘くします。
あとは、瓶に蓋をして、振るだけでドレッシングの完成。
保存も効いて、簡単便利。

続いて、野菜をカット!大根は、重要なパーツになります。「型抜き」が大活躍。
お星様にして、ピーラーでスライスした「きゅうり」
さっと湯がいたレンコン・・・縁を切り落としたら、何に見えますか?
雪の結晶風に見えるのです!

i6.png

丸いお皿の縁に、野菜を盛り付けたら、クリスマスのリースに早変わり。雪の結晶も鮮やか。

そして、リースの中央には、星を掲げたクリスマスツリーが登場!

i7.png

クリスマスにぴったり。材料費294円の楽しいサラダ。大根の台座にそびえるクリスマスツリー!
「切れ端野菜」も無駄なく使ったリースの出来上がり。

「オニオングラタン風スープ」

4人分の食材がこちら。かかった費用は、113円です。

i9.png

調味料は、ノーカウント。
玉ねぎとチーズ、フランスパンが4枚!

オリーブオイルとスライスした玉ねぎ、これを炒めていきます。

『本当は、オニオンスープは、ここですごくゆっくり玉ねぎを炒めるんですけど、今日は、時短なので、ちょっとオイルを多めに入れて、ここで塩コショウをしてふたをして蒸し焼きにしておきます。』

スープを仕込んでいる間に、グラタン風にするための準備。パンにチーズをのせておきます。
玉ねぎが しんなりしてきたら、お水を入れます。
強火にして、ブイヨンを加え、あれば、ローリエを入れて、鍋が沸騰すれば、OKです。
お好みで、塩コショウを調節。スープは、冷凍しておけば、お正月も味わえますよ。


スープが煮立ってきたところで、パンを焼きます!グリルでもオーブンでも大丈夫。
焼き加減は、チーズがとろけるくらいがベスト。
スープを注いで、その上に焼きたてのパンを載せます。

チーズ がとろけたら、スープが完成です。あれば、乾燥パセリを。

4人分の材料費は、113円。
時短テクで作る「オニオングラタン風スープ」。ご家庭で、ぜひ!

soup゚.jpg

ここまで、かかった費用は、合計407円。残り、593円です。

鶏胸肉を使った「ミラノ風カツレツ」と「ターメリックライス」

4人分の材料費は、全部で467円です。イタリア北部、ミラノのカツレツをお家で満喫。

rice.jpg

まずは鶏の皮だけをご飯の方に入れて炊いていきます。皮からも出汁が出るので、小さく切って、ご飯と一緒に炊いていきます。

鶏皮とターメリック、あれば、ローリエ。ブイヨンを少し砕いて、混ぜまして・・・時短なので、早だきモードで炊いていきます。

その間に、カツレツを作ります。

厚さが均一になるように、鶏を開いていきます。ラップでお肉を包み、麺棒で均一に叩きながら
お肉を大きく広げていきます。裏面も同様に。こうすることで、肉の筋が切れて、柔らかくなります。

平らになったら、塩コショウをしていきます。

お肉の形が崩れやすいので、ラップをしたまま裏返し、塩コショウした後、お肉に小麦粉をつけます。

ここで、ポイント。『衣の卵に、粉チーズを混ぜて使うと、香ばしいカツレツに』

パン粉は、揉んで、細かくしておくのもポイントです。

卵を塗って、パン粉をつけていきます。
続いてはお肉を焼いていきます。コクと香りを出すために、バターを投入。中火で、じっくり焼いていきます。

『何回も触りたくなると思いますが、ある程度火が通るまで我慢します。』

お肉が焼けてきたので、ひっくり返してみます。いい色に焼きましょう!衣から、チーズが溶け出して、美味しいしあがりに。

『イタリアだと、これに、さらに粉チーズをかけて、レモンをじゅっと絞るくらいの感じで、食べることが多いです。』

ご飯もふっくらと、炊き上がったら・・・あとは、盛り付けるだけ。

ミラノ風「鶏むね肉のカツレツとターメリックライス」完成です。

i12.png


メインを飾る3品目、かかった経費は、467円。
衣サクサク、チーズの風味が効いた絶品のカツレツです。
ここまで3品で、かかった費用は、合計874円。残りの予算は126円です!

クリスマスで家族が喜ぶ時短ドルチェとは!?

残り126円で作るのはクリスマスにぴったりのドルチェ!
最後はですね、「白ワインのゼリー」を作っていきます。

家族4人分の食材で、費用はなんと123円。白ワインをひと工夫。子どもも喜ぶ一品を作ります。

i13.png

まずは、ゼラチンに分量の水を入れて、ふやかしておきます。

次は、白ワインを鍋に移し、火にかけます。

アルコール分を飛ばしているので、お子さんでも大丈夫かとは思いますが、気になるわという方は、(ワインの)代わりに、サイダーなどを使っていただいても大丈夫です!アルコールが飛んできたら、砂糖を入れていきます。
(砂糖は)お好みで、少し減らしても大丈夫です。

砂糖が溶けたところで、爽やかな酸味を加えスッキリした味を出すために(スライスした)レモンを入れます。
ポイントは『たくさんレモンを入れると、ゼラチンが固まりにくくなるので、(レモンの)入れすぎは、注意してください。』

そこで、先ほど戻しておいたゼラチンを入れます。火力を強めて、ゼラチンを溶かします。全体がゼリー状に固まるまでの時間を短縮するために、ここで裏技です。

ファスナー付きのビニール袋にゼリーの素を入れて、冷やし固めていきます。

まだ熱い鍋のゼリーを袋の中へ!ここで水を加えて、袋を密閉します。保冷剤を敷き詰めた容器に、ゼリーが入った袋を入れて、氷で覆い、冷却用の水を加えて、冷蔵庫の中で冷やすと、早く、程よく固まるそうです。
30分経過、理想の状態に、固まりました!

あとは、冷え固まったゼリーが入っている袋をグチュグチュ潰していきます。クラッシュして、これを盛り付けていきます。予算の関係で入れていませんが、リンゴの刻んだものをこの中に入れたりしても美味しいそうです。

こちらが、〆の一品。
プルンプルンの『白ワインのゼリー』。

i14.png


見た目は、とてもゴージャスですが、かかった費用は、123円です。

i20.png

調味料を除いて、1000円以内に見事、収まりました!

【ご協力いただいたお店】
イタリア料理 イルピーノ
2003年オープンした本格イタリアン
オーナーシェフ 川端美枝さん

札幌市 中央区 北1条西3丁目
荒巻時計台前ビル地下1階
営業時間11:30〜23:00 毎週日曜定休

#イチオシ

1

この記事を書いたのは

SODANE編集部

SODANE編集部です。
北海道・北海道外に関わらず、楽しいことをどんどん発信!情報もお待ちしています!

合わせて読みたい