カンタンで見た目も華やか!「予算1000円で、4人家族が喜ぶ、ごちそうレシピ」。家計に優しく、マネしやすい、美味しい料理をご紹介!
企画に協力いただいた、熊谷(くまがい)しのぶさんは、妊婦さんや子育て中のお母さんたちの食生活をサポートするマタニティフードアドバイザー。
そのきっかけとなったのは、これまでに500組以上の結婚式をプロデュースしてきたというウェディングプランナー時代の経験。
熊谷さん『担当するお客様が妊娠されている方が多くて、おめでた婚ですね。栄養があまりとれていないという話が多かったので、ママさんたちご自身の栄養不足というのを少しでも補えたらなというふうに考えていました。」
子育てが忙しいあまり、お母さんたち自身の食事がおろそかになりがち。そんな現実に直面した熊谷さんは、一念発起。仕事を辞め、栄養士の資格を取得しました。そして2013年には子どもを連れて気軽に立ち寄れるようプレイルームを完備したカフェのオーナーに!お母さんの体に優しい料理を提供してきました。
熊谷さんがこれまでに考案してきたレシピは、ざっと500種類以上!離乳食に関する自作レシピをまとめた本を出版するなど、子育てを頑張るお母さんと、その食卓を応援しています。
ご自身も2児の母である熊谷さんが、今回考案したレシピとは?
熊谷さん『たとえ節約しても寂しいテーブルにならないように、色合い豊かにして、春もテーマにしました。また、子供と一緒に作ることができて、
とにかく簡単というのが、大きなテーマに致しました。』
テーマは「春」です。
ご覧のような色鮮やかな食材を使用。お家にある調味料をのぞいてたった1000円以内!という「節約予算」で、どんなレシピが?
メイプルドレッシングでいただくミニサラダ
4人分の材料がこちら。費用は89円。
サラダ材料(2人分)
リーフレタス 24g
キャベツ千切り 20g
パイナップル 60g
ドレッシング材料
メープルシロップ・EXオリーブオイル・酢 各大さじ1/2
しょうゆ 小さじ1/2
クレイジーソルト 小さじ1/3
一見シンプルなように見えますが、注目は、サラダで あまりなじみが薄いメープルシロップ。
熊谷さん『お砂糖やみりんとはまた違う旨みが感じられるんですね。栄養価がぐんと上がります。ミネラルなど、あとポリフェノールなど含まれているので、美容にもいい効果が得られると思います。』
香り高いエキストラバージンオリーブオイルに、お酢を加え、混ぜ合わせます。そして醤油、あれば、ハーブソルトで味を整えます。ブラックペッパーとお塩を使ってもOKです。混ぜ合わせたら、メープルドレッシングの完成です。一口大にちぎったリーフレタス、紫キャベツを器に盛り、刻んだパイナップルを加えるのがポイントです。
熊谷さん『フルーツが入ると、少しフレッシュ感が加わるので、(子供が)サラダなかなか食べてくれないお悩みを少し解決できる鍵となります。』
材料費わずか89円。『メープルドレッシングでいただくミニサラダ』が完成。甘さと酸味のバランスが絶妙なドレッシングが、
フルーツと野菜を程よく まとめてくれます。
色どりも春を感じる一品です!
どこから食べてもhappyおにぎり
ハッピーなメニュー名に気分がグッとあがりそうなおにぎりの材料はこちら!
炊いたごはん 1.5合
焼き海苔 2枚
とろろ昆布 6g
具材
昆布佃煮 10g
卵 1個
砂糖 ひとつまみ
かつお節 0.5g
しょうゆ 小さじ1
ほうれん草 30g
かつおぶし 0.5g
しょうゆ 小さじ1.5
4人分で146円です。
ラップが大活躍してくれます。
ラップを使って、にぎらないおにぎり『おにぎらず』にすると具材がたっぷり使えるうえに、包むのも簡単。
まずは、ラップの上に、「焼き海苔」と「とろろ昆布」をのせます。その上に「ご飯」を盛り付けたら、塩を3本の指で摘んでください。上の方からパラパラパラ。塩をふりかけたら、具材をのせます。混ぜるのではなく、それぞれを違う場所にのせるとカットした時、具材がキレイに見えるんです。
「昆布」と、「醤油と出汁で味付けしたほうれん草」に、
「卵焼き」、3種類の具材を使ったのですが・・・
熊谷さん『子どもってほうれん草の顔を見ると食べなくなると思うんですけれども、具にすることで一気に食べられて、鉄分も取れたりして栄養が高いので、ほうれん草。そして、たまごはタンパク質をとりたいので入れています。』
具材の上にもご飯を敷いて、ラップを使って包めば・・・
2品目の『どこから食べてもハッピーおにぎり』の完成です。
4人分の材料費は、146円。
ここまで2品にかかった費用は235円!
残りの予算は、765円です!続いては?
『フライパンでごちそうトマトバーグ』
【ハンバーグたね】
豚ひき肉 350g
塩・こしょう 少々
玉ねぎ 50g
かぼちゃ(茹でたもの) 80g
マヨネーズ 大さじ1/2
溶き卵 1/2個分
木綿豆腐(4等分) 200g ※豆腐は水切りしておく
オリーブオイル 適量
トッピング
とろけるスライスチーズ 1,5枚
ほうれん草 20g
パプリカ 1/3個
人参 15g
【トマトソース】
ホールトマト缶 1缶400g
ブイヨン(顆粒) 4g
にんにくすりおろし 大さじ1/2
ローズマリー(乾燥) 細かくしたもの 小さじ1
砂糖・ウスターソース 各大さじ2
オリーブオイル 大さじ1
4人分の材料がこちら。費用は、469円です。
ハンバーグのタネに、豚ひき肉を使い、ポイントとなるのが、カボチャと豆腐。
熊谷さん『ハンバーグ部分から作りたいと思います。豚ひき肉ですね。でここで、塩・こしょうひとつまみ入れます。先に塩を入れることでお肉の粘りが強く出ることになりますので・・・』
ボウルにはそして、玉ねぎと…、茹でたカボチャ!隠し野菜としてビタミンを補います。
熊谷さん『お子さんがハンバーグ食べた時にほんのり甘くて美味しいなって気持ちになるので、食べやすくなると思います。』
マヨネーズと卵を入れて混ぜればタネの準備はOK。4等分に分けたら水切りした豆腐をほぐさず、丸ごと包んじゃいます。
お豆腐を入れる理由としては、今日は生焼きになっていないかというふうに少しドキドキされると思います。なので真ん中に分厚めの豆腐を入れることで成功率を上げているということです。
これなら、肉の部分が薄いから、確実に火が通る。なるほど、納得!
オリーブオイルをひいて、中火で焼きます。焼き色がついたらひっくり返して・・・
「弱めの中火」で、さらに5分ほど焼きます。
その間にソースを作ります。
トマト缶に「てんさい糖」を入れます。 (白砂糖でもOK)あとは、お好みで味付け。あれば、ニンニクにブイヨン、ウスターソースを加えます。熊谷さん曰く、ローズマリーで味にアクセントをつけて欲しいとのことです。このローズマリーを入れることで本格的な味わいになります。
ソースは、ハンバーグの周りに流し入れ、ほうれん草やパプリカ、ちぎったスライスチーズを乗せ、フタをして弱火で3分ほど加熱すると・・・
じゃ〜ん!完成です。
4人分の材料費は、469円
豆腐を中に入れることでボリュームが増し、肉を薄くして、生焼けの心配が少ないハンバーグ。ソースに使ったトマトの酸味が食欲をそそります。
ここまで3品でかかった費用は、合計704円。
残りの予算は296円です。
華やかな見た目はまさに芸術品!気分が上がるスイーツとは?
「春らしいいちごの寒天プレート」
春を感じる味覚、「いちご」を使ったスイーツです。
水 2カップ
ウーロン茶 2カップ
砂糖 大さじ1/2
粉寒天 2.6g
あずきのほろ甘煮 120g
いちご 4粒
黒蜜 適量
アイスクリーム 180g
金額は、4人分で278円です。
フライパンに粉寒天を入れます。そしてお砂糖を入れます。今日は甜菜糖を使っています。
ここで一回混ぜます。こうすることでダマになりにくくなります。
ここに加えるのが烏龍茶。
熊谷さん『味わいがとてもさっぱりしているので、おすすめのお茶だと思います。軽く湯気が出るくらいまで沸騰させます。沸騰したら、バットに移し、粗熱をとります。』
ラップをして、冷蔵庫で20分ほど冷やせば寒天の出来上がり。
デザートのソースを作ります。まずは黒蜜を入れます。黒蜜はとっても甘いので、苦味を加えてさっぱりさせたいので、烏龍茶を入れます。黒蜜ソースに使うお茶はなんでも大丈夫なので、ほうじ茶、あと麦茶などでもあうと思います。
ソースが完成したら、続いては、春と言えば欠かせない食材「イチゴ」です。一気に華やかに春らしくなりますよね。5ミリくらいの幅で薄切りにします。
あとは、寒天をカットしお皿に盛り付け、その上に小豆といちごをのせます。
アイスクリームを添え仕上げにソースをかければ、「春らしい いちご寒天プレート」の完成です。
かかった費用は、278円。
黒蜜の甘さをお茶で抑えて、さっぱりさせた素敵な春のデザートができました。
熊谷さん『ママさんたちへの応援レシピということで考案してきたんですが、節約という視点は初めてだったんですよね。美味しくて栄養たっぷりで華やかっていうのはあったんですが、これからは、材料費のこともリアルに考えてあげたほうが、さらに応援の気持ちになるのかなと思って、私自身も刺激になりました。』
家族でつくる、春メニュー、試してみては?