寄せられたみなさんの声にお応えして、HTBイチオシ!『特命係』が取材!今回はこちらです。
ラーメン、一番アツイのは何味?
余市町 40代女性 ぱくぱくさん
『ラーメンは味によって温度が違う。中でも塩ラーメンは味噌などの他のラーメンよりも熱いと聞きました。本当でしょうか?』
ぱくぱくさんによりますと、高校生のときにみんなでラーメンを注文したとき、友人のひとりから塩がアツイと聞いたといいます。みんながいろいろなラーメンを頼んだのでラーメンの器を触りあうと確かに塩が熱かった。それ以降は塩ラーメンを食べていない。
塩はアツイので、別のラーメンのほうがすぐに食べられるとみんなに伝えている。でも小5の娘さんが好きなラーメンは塩。娘さんから特命係で聞いてみてとのリクエストがあったということです。
スタッフ内での予想も割れる中・・・今回、調査に協力していただいたのは北海道民なら知らない人はいない「味の時計台」。
創業から45年こだわりの札幌ラーメンを作り続けている人気のチェーン店です。
今回は、醤油・味噌・塩のうちどの味のラーメンが最も熱いのかを調べるために3つの指標を使います。
1つ目は「出来立ての温度」
出来上がった直後のラーメンが何度なのかを温度計を使って測ります。
2つ目は「提供から5分経過したラーメンの温度」
時間が経過しても、なお熱いラーメンはどの味なのかを計測します。
そして3つ目の指標は、「実食」
温度以外にも熱いと感じる要素があるかもしれないので、実際に食べて感じた熱さを「激アツ・ややアツ・ぬるい」で評価します。
最初は醤油ラーメンから!味の時計台の歴史が凝縮された自信作です。
測定結果は77.9度・・・・
そもそも70℃ってアツアツか?と思ったみなさん…その通り!
実は、どんぶりの底に温度計をあてて計測してしまったため、本来よりも低い温度が出てしまいました。
先ほどの醤油ラーメンを5分後に計ってみたところ…82度、、となんと、5分前よりも温度が上がってしまう結果に…
その後も試行錯誤すること6杯で・・・・ようやく計測方法が分かってきたというところで…本当に測定スタート!
各ラーメンの計測結果大きな差はありませんでしたが、味噌が最も熱く、実食でも同様の結果となりました。
念のためもう一回、一から調べてみたら・・・
出来立て、そして同じラーメンを5分後に調べた結果、こちらも一番熱いのは味噌でした。また、5分間で変化したそれぞれのラーメンの温度差も調べました。ここでも味噌ラーメンが一番冷めにくいと言えそうです。
さらには食べてみても一番熱いのは味噌ラーメンでした!
なぜ「味噌ラーメンが最も熱い」という結果になったのか。
東京海洋大学 食品熱操作工学研究室 福岡美香教授に聞いたところ
・そもそも味によって温度に差がつくことはない
▼食塩濃度についても、人が食べる程度の濃さであれば沸点の上昇は微々たるもの
・味噌に含まれる大豆の水溶性タンパク質によりスープにとろみがつく。なお、とろみがある液体は温度が冷めにくくなる
▼各ラーメンが提供されるまでに冷める温度が異なるため味噌ラーメンが最も熱いまま提供された
・塩ラーメンが2番目に熱かった理由については塩ラーメンのタレに、鶏ガラなどの水溶性タンパク質が多いのかも・・。
(タレの成分が企業秘密のため教授の予想です)
大方のみなさんが予想する「油の量」については・・・極端に油の多いラーメンは、冷めにくくなる特徴があるが今回の実験では、ラーメンに使う油の量が同量だったため油による温度の変化の差はなかったということです。
みなさん、いかがでしたか?
HTB イチオシ!特命係ではみなさんからの疑問、お待ちしております!