持続可能な社会をつくるための開発目標「SDGs」の情報を発信するHTB「サステナ宣言」です。
こちらの数字、何の数字かというと、1年の間に日本国内で食べきれずに捨てられた食品=「フードロス」となった食品の量です。
こうしたフードロスとなった食品を活用する取り組み、コロナ禍や物価高騰を背景に広がりを見せています。
広がるフードバンクの輪
パスタや、米、野菜などの食品。これらは本来、食べずに捨てられるはずだったものです。
レトルト食品ですとかパスタや缶詰など、所狭しと集まってきた食品が並んでいます。
札幌市東区のNPO法人「フードバンク イコロさっぽろ」。
道内の食品メーカーなどから、いらなくなった食品を集める活動を4年ほど前から続けています。
集めた食品は生活に困窮するひとり親世帯や、地元の子ども食堂などに届けます。
集められた食品は、どれも賞味期限が近くなったものです。集めるのは、いらなくなった食材にとどまらず、農家から寄付された農産物もあり、賞味期限が近くなった調味料でシチューの素とかカレーの素などとあわせてお渡しすると「すぐ料理ができる」と喜ばれるそうです。
フードロスの実態
農林水産省によると、2020年度のフードロスは522万トン。
国民1人当たり年間で41キロの食品を捨てている計算となります。
「イコロさっぽろ」では、地元の地区センターなどをフードドライブ(回収場所)にして、企業だけでなく一般家庭からも未使用の食品を集めています。
フードドライブに提供してくれる人は、「いつか食べるだろうと思って買ったものとか、結局消費しないともったいない」
「本当に必要としている人に届いてくれればいい」という想いのもと提供していました。
取り扱う食品量は、2年間で1.8倍に増!
コロナ禍や物価高が続くなか、支援先からは「子どもたちに思うようにご飯を食べさせてあげられないのでとても助かりました」 「経済的に苦しい中感謝しかないです」「冬に向けての不安が大きくて、9月くらいの寒くなり始めたころから『ちゃんと冬を乗り切れるのか』と灯油代の値上がりなどで不安がある中非常に助かった」などの声が寄せられているそうです。
みなさんは、食べようと思って買ったものでもうっかりそのままになって捨てちゃうことありませんか?
「イコロさっぽろ」では一般の家庭からも食品を回収していますが、基本的には・賞味期限まで1カ月以上あるもの・常温保存が可能なものなどの条件があり、受付は東区と北区のご覧の3カ所となっています。
日時もご覧の通りです。詳しくは「イコロさっぽろ」で検索してみてください。
イコロさっぽろ(ホームページ)
https://foodbank-ikorsapporo.themedia.jp/