国内有数の風力発電の敵地に、送電設備が完成
北海道・道北の広大な大地に現れた巨大な施設。風力発電で生み出した電気を送るための新たな送電設備が完成しました。
クリーンなエネルギーの活用が大きく前進します。
設置された新施設
強い風を受けて回る巨大な風車。国内有数の風力発電の適地と言われる道北エリアで大規模な送電設備が先月から動き出し、5月16日、豊富町で完成式典が行われました。
新たに設置されたのが、稚内市から中川町までじつに78キロに及ぶ送電線。
周辺では、5月19日から2カ所の風力発電所が運転を始め、2025年までにさらに7カ所増やす計画です。
78キロに及ぶ送電線も設置
道北では送電線の容量が小さく、風力発電で生み出した電気を札幌など他のエリアに十分に送れないという課題がありました。送電網を設けることで風力発電の普及につながるのです。
「風次第…?」変化する発電量に対応するために国内最大の蓄電池を導入
風車や設備天候によって発電量が変化する風力発電に対応するため、国内最大の蓄電池も設置されました。全ての施設が完成すると、およそ37万世帯の電力が全道に届けられ、道内の風力発電量はこれまでのおよそ2倍になります。
国内最大の蓄電池も設置
北海道北部風力送電 吉村友己社長
豊富町で行われた完成式典で北海道北部風力送電の吉村友己社長が「年間を通してよく風が吹く土地というのは、本当に恵まれた土地だと思いますのでその発電のポテンシャルを活かせるチャンスのひとつのキーとして送電事業があるのかなと思っております」と話をされていました。
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