【股関節】ロボットの支援を受けて行う人工関節手術とは?患者の負担軽減に期待

高齢化が進展するなかで要介助、要介護となる原因のトップは整形外科疾患(関節疾患+ 骨折)で、認知症を超えるといわれています。

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HTB(北海道テレビ)で放送している医療広報番組「医TV(毎週土曜11時40分~)」で3週にわたって加齢とともに増加する変形性関節症について解説していきます。12月16日放送の第3回は「変形性股関節症」の病態とロボット支援手術について、医療法人社団我汝会 えにわ病院 診療部長 股関節グループの井上正弘先生にお話しを伺います。

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<変形性股関節症の病態と症状>

股関節は骨盤と大腿骨を繋ぐ関節で、骨盤にある臼蓋と、大腿骨の先端にある骨頭の表面には、軟骨という骨の間でクッションの役目を果たす組織があります。「変形性股関節症」は、このクッションの役目を果たす軟骨が損傷することで起きる症状で、初期の症状としては、立ち上ったり歩き出したりといった、動作を開始する際に痛みを感じたり、股関節の周囲に違和感が生じたりします。この症状がさらに進行すると、安静時でも痛みを感じ、また、靴下を履けない、歩けない等の日常生活にも支障をきたすようになります。

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<変形性股関節症の治療>

「変形性股関節症」に対する治療は、初期の症状の場合、リハビリテーションや、消炎鎮痛剤の投与、関節への注射などで、股関節の痛みをある程度和らげる保存的治療が行われます。しかし、この保存的治療で、股関節の痛みに改善が見られない場合、外科的治療が検討されることになります。

<変形性股関節症に対する外科的治療を検討するにあたって>

「変形性股関節症」に対する外科的治療においては、症状と患者さんのご希望を考慮したうえで、可能な限り関節(骨)を温存することをめざします。そこで、修復可能な部分があるような中等症の場合は、関節鏡手術や骨切り術を行い、症状がさらに進行した重症の場合、人工関節置換術を行うことを検討します。

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<股関節に対する人工関節置換術>

股関節に対する人工関節置換術(保険適用)は傷ついた骨盤(臼蓋)と大腿骨(骨頭)を切除して、人工関節に置き換える手術です。ロボット支援による股関節への人工関節置換術は、事前の治療計画に基づいて執刀医が、ロボティックス技術のサポートを受けることで治療計画に沿った骨の切除などが期待できます。

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<変形性股関節症に対するロボット支援手術の特長>

「変形性股関節症」に対するロボット支援による人工関節置換術は、術後の痛みが少なく、入院期間の短縮化と同時に、退院後の歩行障害の抑制につながることから早期の回復が期待できます。

取材協力:
医療法人社団 我汝会 えにわ病院
恵庭市黄金中央2丁目1番地1
0123-33-2333(代表)
https://www.eniwa-hosp.com/

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この記事を書いたのは

SODANE編集部

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