身近にあるけれど、名前は知らない、考えたこともない、そんなモノの名前を探求する「キミの名は」北海道の夕方の情報番組「イチオシ!!」の名物コーナーです。
今回はこちらです。洋服はもちろん、バッグ、財布、などなど、いろいろなモノに取り付けられているファスナー!
What’s your name? ファスナーの噛み合う部分
ファスナーを閉めるときに噛み合う、いくつも連なった金具です。名前、知っていますか?
マチの方に聞いたところ、名前を知っている人はいませんでした…
「販売」している人ならご存じなのでは?100を優に超える「ファスナー」がズラリと並ぶ手芸用品専門店「カナリヤ」に聞いたところ…
It’s 務歯
この名前を知っていました!
でも、なぜこんな名前なんでしょうか。ファスナーといえば「YKK」ですよね!YKK株式会社の広報・木村さんに話を聞きましたが…実はYKKの方でも言葉の由来はわからず…
ただ推測の域を出ない話として、見た目が歯に似ていることと、「務める」=「働く」ということで「務」を使って「働く歯」=「務歯」となったのではないかということでした。
話は変わってみなさん、こんな経験ありませんか?
ピンチ!ファスナーが引っ掛かった時どうする?
ファスナーを開け閉めした時に「務歯」が生地を噛んで引っかかってしまう現象です。たまに起きるコレの対処法を聞いてみました。
この場合、無理に引っ張るのはNG!
布地を左右に引っ張りながら、ゆっくり動かすと噛んでる部分が徐々にほどけていくということがあるということです。今度そんなピンチになったときは試してみてください。
「務歯」についてクイズ!
様々な素材が使われている務歯ですが、中には特殊な構造のモノもあります。ここでクイズ!
特殊な務歯を使用したファスナーが取り付けられているのは、次のうち、どれでしょうか?
スーツケ―スか着ぐるみか宇宙服か…正解は…
正解は宇宙服!
真空状態かつマイナス270℃の極寒とも言われる宇宙空間。そんな過酷な環境で着る宇宙服は、隙間ひとつない完全な密閉状態を保たなければなりません。そこで、宇宙服に使われているファスナーは、務歯が二重構造になっていて、空気すらも通さない密閉状態を実現しています。
日常生活だけではなく、過酷な環境でも活躍するファスナーの嚙み合う部分の名前は…【務歯(ムシ)】でした。