身近にあるけれど、名前は知らない、考えたこともない、そんなモノの名前を探求する「キミの名は」北海道の夕方の情報番組「イチオシ!!」の名物コーナーです。
今回のテーマは札幌市内のあの待ち合わせスポットの名前をご紹介します。
『What‘S your name?』
札幌の玄関口JR札幌駅の南口…札幌市民ならきっと見たことがあるコレの名前を知っていますか?
市民のみなさんは実際には何と呼んでいる?
こちらのオブジェは、いまや市民にとって定番の待ち合わせスポットとなっています。しかし待ち合わせに使うことはあっても、名前をご存じでしょうか?近くにいたストリートミュージシャンに聞いてみると…
市内の学校に通う高校生は…
その後、取材を続けましたが…
取材した全員が知らなかった正式名称
札幌市民30人に聞いたところ全員が、正式名称を知らずに「白い石」や「白い丸いやつ」など、見た目のなんとなくの印象で呼びあっていることが判明。
よく考えてみると、これはたとえばオクラホマの河野真也さんを…
「オクラホマの大きいほう」と呼ぶような、ちょっと失礼な感覚かも。
ということで、是非正式名称を知っていただきたい!
正式名称を知る方がいるということで、スタッフが〝白い石〟の前でその方を待ってみると…
すると、来ていただきました!JRタワーを管理する「札幌駅総合開発」の菅原さんです!では早速、このオブジェの名前は?
白い石の正式名称は「妙夢」
正式名称は「妙夢」北海道美唄市出身の彫刻家・安田侃さんが制作したもので、この建物ができたときから設置されているということなんです。
妙夢は夢の入り口。この空洞から見る世界が夢なのか、はたまた今自分が立つ世界が夢なのか、ということを見る人に問いかけている作品なんです。
そしてこの妙夢が設置されているのは札幌だけではありません。
安田侃さんの生まれ故郷・美唄市や…
東京ミッドタウン、さらに大理石の産地として知られるイタリアのピエトラサンタという街にも常設されています。街の風景に溶け込みながら、忙しく生きる現代の人々の心に、ほっとする優しさと温もりを与え続けてくれているようです。
心温まる待ち合わせの風景—
取材をしていると、いつものように「妙夢」の前で待ち合わせをしている人々の姿がありました。
「妙夢」に背中を預けて誰かを待つ女性。すると高校時代からの親友がやってきました。「妙夢」での待ち合わせってよくするんですか?
そしてこちらは旅行中に家族とはぐれてしまった家族。
親子3世代で札幌に来ていた3人。ちょうどよい待ち合わせ場所をみつけたようですね!
たった10分しかカメラを回していませんが、そこには人が人を待つことで生まれる小さな温もりを感じました。市民にも観光客にもやさしいオブジェ「妙夢」
「妙夢」…ぜひみなさんも覚えておいてください!