帯広など十勝管内に11店舗、釧路市内に2店舗を構える「カレーショップ インデアン」。年間およそ240万食を売り上げる人気店です。
イチバン人気のメニューは、牛肉をふんだんに使い数十種類のスパイスとともに熟成させたカレー「インデアン」
ルーは全部で3種類。インデアンルーに、どんな具材にも
マッチするベーシックルー、大きなジャガイモとニンジン、玉ねぎが入った野菜ルーがあります。
そして、好きなルーとトッピングを組み合わせることができます。
物価高騰の中でも1皿500円台から…安さの秘密は
物価高騰のため、7月に値上げとなりましたが、それでも一皿500円台から。安さの秘密をインデアンを運営する藤森商会の藤森康容社長に聞いたところ…
「食材が豊富な十勝というマチに会社がありますから、極力地元のものを使わせていただいて、なるべく物流コストがかからないように」と答えていました。
秘伝のスパイスの調合方法は一子相伝!?
帯広で創業125年の藤森商会を訪ねました。残念ながらキッチン内は企業秘密。藤森社長によりますと、スパイスの調合は社長と父である先代社長だけがやっているんだそうです!
帯広駅のすぐそばで食堂を営んできた藤森商会。カレー店は56年前の1968年、現社長の祖父である照雄さんが始めました。
インドのイメージが強かったため、名前は「インデアン」に。照雄さんが全国のカレー店を食べ歩き、味を確立したといいます。
そして、開業からまもなくして始めたのが…インデアン名物、持参した鍋でルーを持ち帰ることができるテークアウトです。
どうして生まれた?「鍋でのルー持ち帰り」システム
鍋などの容器にルーを入れて持ち帰るテークアウトは1968年の開業から数年後に始めたといいます。当時、外食といえばおめでたいハレの日に行くもの。店は思うように客足が伸びず、苦戦していたそうです。
「1回食べてくれさえすれば…」社長の秘策
当時の社長は「1回食べていただければ、お客さんもっと来てくれるんじゃないか」という思いで、「容器でも鍋でもなんでもいいから持ってきてくれたらそこにカレー入れるから」って言って始めたスタイルが大当たり。
持ち帰りの売り上げは現在でも全体の4割を占めているといいます。そして、去年10月には新たな試みも…
イチバン人気のインデアンルーを冷凍パックしたこちらの商品。現在7店舗で販売されていて、販売数はすでに20万個を突破しています。
道東のみならずいまや全道・全国にもファンが広がっている「インデアン」。今後気になるのが札幌への進出ですが、藤森社長は「もちろん札幌に限らずいろいろな可能性はあるだろうなと思いますが…やっぱり地元の方に、帯広の皆さんに支えていただいている企業になりますのでやっぱり地元に対する愛着は強いものがありますので」と答えていました。