ペンギンを見て「連れて帰りたい」と本音ポロリ 北海道の星・一山本関の意外な素顔!水族館で見せた少年のような笑顔と「分析しない」独自の相撲哲学
2025.09.11
7月の名古屋場所で9勝6敗と見事勝ち越しを決め、自己最高位にあと一歩と迫る西前頭五枚目へと番付を上げた、北海道岩内町出身の人気力士・一山本関(31)。
9月場所でのさらなる飛躍に道内中の期待が高まる中、夕方の情報番組「イチオシ!!」がその束の間の休日に密着しました。
一問一答で明らかに!一山本関のプライベートと相撲道
目的地へ向かう道中、車内では番組に寄せられた視聴者からの質問に答えるコーナーも。
Q1. 1ヶ月の食費はいくら?
「ちゃんと計算したことないからなあ…」と少し悩みながらも、
「まあ、10万…15万とかじゃないですか」と回答。力士の食費としては意外と堅実?と思いきや、そこには理由が。
「そんなに外食が好きじゃない」とのことで、基本的には自炊が中心。
さらに、「お米は部屋へ差し入れで頂いたのを、こっそり持って帰っているので、お米代はあんまりかからない」と、お茶目な裏話も披露してくれました。
Q2. 懸賞金の使い道は?
「基本的には口座に入れます」と、こちらも堅実な答え。
しかし、最近は仕組みが変わり、懸賞金の一部(1本につき1万円)が手渡しになったそうで、
「最近は財布に入れてるかも。漫画を買っちゃいます」と意外な使い道を告白。
実は大の漫画好きで、以前番組が岩内町の実家を取材した際には、部屋の本棚にぎっしりと漫画本が並んでいる様子が映し出されていました。
最近読んだのは、あだち充先生の野球漫画『H2』。「僕の使っている電子書籍に(最近)追加されたんで、全巻買いました」と語るなど、その漫画愛は本物のようです。
Q3. 髷(まげ)を結ってくれる人がいない時、髪は洗えない?
「基本的には洗わないです」と即答。力士の象徴である髷を維持するための苦労を明かします。
「洗い髪では外に出られない」という決まりがあるため、床山さんがいない時は我慢するしかないとのこと。
特に大変なのが、髪を固めるための「鬢付け油」を落とす作業。「液体のシャンプーだと(1回で)詰め替え用を1本使うときがある」という驚きの事実に、スタジオからも驚きの声が上がりました。現在は、油を落としやすい固形シャンプーを愛用しているそうです。
Q4. 一番強いと思う力士は?
ファンなら誰もが気になるこの質問。
しかし一山本関は、「難しいですね、その質問は。おのおの違う強さがあるので、なんとも言い難い」と言葉を選びます。
特定の名前を挙げることなく、ライバルたちへの敬意を示すその姿勢に、彼の誠実な人柄がにじみ出ていました。
Q5. 相手の分析や対策はしますか?
この質問に対する答えにこそ、一山本関の強さの秘密が隠されていました。
彼は「全くしないです」と、きっぱりと断言したのです。その理由を、彼はこう語ります。
「別に前日の相撲を見て、その力士が僕の時に同じことをしてくるとは限らない。イメージをつけすぎちゃって違うことをされた時に、対処できなくなるくらいなら、自分の相撲を取り切ろうっていう感じです」
過去のデータや映像に頼るのではなく、土俵の上で対峙した瞬間の感覚を信じ、自分の力を出し切ることに集中する。情報が溢れる現代において、あえて情報を遮断し、己の相撲道を突き進む。そのブレない信念こそが、彼の躍進を支えているのかもしれません。
お目当ての水族館へ!童心に帰る一山本関!
その後、一山本関が段木アナウンサーと共に訪れたのは、札幌市中心部の複合商業施設「moyuk SAPPORO」内にある都市型水族館「AOAO SAPPORO」。
実は一山本関、公言するほどの「水族館好き」。入館前から「楽しみです」と、大きな体を弾ませます。
館内に入ると、その目はまるで少年のように輝き始めました。
ニホンウナギの水槽の前では、「水族館で言っちゃいけないけど、おなか減りますよね」と茶目っ気たっぷりに笑いを誘い、周囲を和ませます。
鮮やかな緑色が特徴的な「センニンガジ」という魚の水槽では、その美しい姿に「すごい鮮やかな緑」と感心。
さらに、その稚魚が展示されている小さな水槽を見つけると、身をかがめて食い入るように観察。「このちっちゃい子があんなに大きくなっちゃうんですね」と、生命の神秘に感動している様子でした。
そして、この日一番目を輝かせたのが、ペンギンのエリア。
もともと動物好きで、中でもペンギンは特にお気に入りという一山本関。
陸上でのよちよち歩きや、水中を縦横無尽に泳ぎ回る姿に、心の底から癒されているようです。
「かわいいなあ」「うわ、すげえ」と感嘆の声を漏らし、ついには「連れて帰りたい」と本音がポロリ。
水族館を心ゆくまで満喫した後は、お土産ショップへ。もちろん手に取るのはペンギングッズばかり。ぬいぐるみや写真集などを次々とカゴに入れ、満面の笑みで「これでまた来場所がんばれる」と一言。
その姿は、厳しい勝負の世界で戦う力士ではなく、一人の心優しい青年そのものでした。
ペンギンたちからたくさんのパワーをもらい、リフレッシュした一山本関。9月場所では、自己最高位の更新、そしてさらなる高みである三役を目指します。故郷・北海道の期待を一身に背負う道産子の星から、ますます目が離せません。