札幌の未来が動き出す!大通の大規模再開発「SAPPORO ONE」の建設現場へメディア初潜入
2026.05.27
札幌の中心部を南北に貫く駅前通と、東西に広がる大通公園。この二つの主軸が交差する「大通西4南地区」で、今まさに街の景色を大きく変える大規模な再開発工事が進められています。
かつてこの場所には、北海道銀行の本店が入っていた道銀ビルヂングと、旧札幌銀行の本店が入っていた新大通ビルディングが並んで立ち、長年にわたり札幌のビジネスとカルチャーを支えてきました。

昭和・平成の思い出が詰まった「地下名店街」
特に新大通ビルの地下名店街は、多くの市民や観光客に愛された味わい深い場所でした。
驚くほどのボリュームで知られた「やきそば屋」や、青い流氷カレーが看板メニューだったインド料理の「クリシュナ」、そしてホッとする味を提供してくれた「そば処 ふうび」など、足を運んだ思い出が心に残っている方も多いのではないでしょうか。
時代の移り変わりとともにこれらのビルは役目を終え、現在は新しい時代へ向けた一体的な再開発が進められています。
メディア初公開!高いフェンスの向こう側へ
今回、私たちは特別に許可をいただき、高いフェンスに囲まれた建設現場の内部へと足を踏み入れました。メディアとしては初めてとなる貴重な潜入取材です。一歩中へ入ると、そこにはかつてのビルの面影を残しながらも、ダイナミックに変化を続ける広大な空間が広がっていました。

まず案内されたのは、歩行者の安全を守るために設置された「歩道防護」の真上にある高台です。そこから見下ろすと、手前に大きな穴が掘られており、重機が慌ただしく動き回っています。
現在は、新大通ビルの地下2階にあたる基礎部分を解体している真っ最中。かつて飲食店街として賑わっていた場所ですが、当時に使われていた機械のダクト管などを搬出する作業が丁寧に行われていました。
さらに工事が進む地下へと進むと、地上からの深さは4メートルから8メートルにも達します。むき出しになったコンクリートの塊からは、当時のビルの柱や梁に含まれていた鉄筋が見えており、建物の頑丈さと歴史の重みをナマナマしく感じることができます。
地下鉄大通駅に「新しい改札口」が誕生予定
この地下エリアは、新しいビルが完成した際には大通駅の地下1階コンコースと直結する予定です。

現在は安全のために仮囲いで仕切られていますが、将来的には地下鉄南北線・大通駅の麻生方面行きホーム南側にも新しい改札口が設けられます。
これにより、ビルを利用する人がスムーズに行き来できるようになるだけでなく、大通駅周辺の混雑緩和や、大きな荷物を持った観光客の利便性向上にもつながると期待されています。
地下55メートル!札幌を足元から支える最新技術
敷地の反対側では、さらに深い場所での特殊な作業が行われていました。緑色をした巨大な重機「カッターポスト」が、突起のついたチェーンソーのような刃を回転させながら、なんと地下55メートルという深さまで掘り進めています。

この作業は、周囲からの地下水が工事区画の中に流れ込んでこないように、地中に強固な「壁」を作るためのものです。
地中を深く掘り下げながらセメントを流し込み、そこに鉄骨を垂直に差し込んでいくことで、土の圧力にも負けない強い遮水壁が作られます。この壁は「地中連壁(ちちゅうれんぺき)」と呼ばれ、これほどの大規模な建物を地下深くから安全に支えるための要となる最新技術です。
2029年誕生、新ランドマーク「SAPPORO ONE」
この再開発によって誕生する新しい複合ビルの名前は、「SAPPORO ONE(サッポロ ワン)」に決定しました。人と街をひとつに結ぶ拠点にしたいという、あたたかい願いがその名に込められています。
🏢 「SAPPORO ONE」プロジェクト概要
完成予定: 2029年
規模: 地上35階、地下3階
高さ: 185メートル(商業施設、オフィス、ホテル等)
特徴: 地下1階から地上5階にまたがる緑豊かな「巨大アトリウム」、大通公園を一望できる「ステップテラス」

札幌テレビ塔の高さ147メートルを大きく超えるこのビルは、完成すれば大通エリアの景色をさらに魅力的に一変させることでしょう。
現在はまだ地下の解体や基礎づくりの段階ですが、工事はさらに掘り進められ、最終的には地下24メートルほどの深さまで掘削が行われる予定です。
大通公園と駅前通の交差点という、まさに札幌の特等席で行われているこのプロジェクト。周辺を通行する方々や地域環境にしっかりと配慮しながら、安全第一で工事が進められています。新しい街の息吹を感じながら、その誕生を優しく見守っていきたいですね。

