50歳で脱サラし第二の人生へ!札幌のケバブキッチンカー「kuku-ru」の美味い、熱い仕込みの裏側に潜入!
2026.06.23
夏のイベントや街角で見かけると、思わず足が止まってしまうキッチンカー。今回は、札幌を中心に北海道内各地で営業している大人気のケバブ専門店「kuku-ru(ククル)」をご紹介します。スパイスの香りが食欲をそそるケバブの美味しさの秘密、そして店主の熱い想いに迫りました。

中東発祥の「焼き料理」が日本流に進化
ケバブとは、中東地域周辺を発祥とする「焼き料理」の総称です。本場では羊の肉を使うのが一般的ですが、日本人の味覚に合わせ、kuku-ruでは厳選した鶏肉を使用しています。
メニューは、定番の「ケバブサンド」や、トルティーヤで巻いた「ロールケバブ」、お米と一緒にガッツリ味わえる「ケバブ丼」など。どれもスパイスの効いたお肉がたっぷりで、ランチタイムには行列が途切れないほどの人気を誇っています。

30年の会社員生活を経て、50歳での大きな決断
kuku-ruを営むのは、店主の堤敏彦さん(59)。かつては30年間サラリーマンとして働いていましたが、「いつか自分の好きな仕事をしたい」という思いを抱き続けていました。そして子育てがひと段落したタイミング、50歳という年齢で脱サラを決意。
そんな時に帯広でたまたま食べたケバブの美味しさに大きな衝撃を受け、「これだ!」と直感。2017年に念願のキッチンカーを開業し、第二の人生をスタートさせました。

一切の妥協なし!国産鶏肉24kgの丁寧な仕込み
kuku-ruの美味しさを支えているのは、堤さんの徹底したこだわりと丁寧な手作業です。仕込みの現場は、知人の豚丼店の間借りキッチン。毎日使うお肉は、冷凍ではなく生の国産鶏もも肉を使用しています。
3日分となる24kgのお肉を前に、堤さんは包丁を握ります。食感を良くするため、お肉を1枚ずつ丁寧に開き、筋や小骨、余分な脂身を1時間以上かけてひたすら取り除いていきます。この地道な作業こそが、ジューシーで口当たりの良いケバブを生み出す秘訣なのです。

圧巻の「肉タワー」が完成するまで
丁寧な処理を終えたお肉は、前日から堤さんオリジナルのブレンドスパイスに漬け込まれます。味がしっかりと染み込んだお肉を、今度は専用の大きな串に1枚ずつ丁寧に刺していきます。
その数、なんと42枚。すべてを刺し終えると、あのキッチンカーでお馴染みの、圧巻の「肉タワー」が姿を現します。その迫力のある佇まいは、まさに職人技の結晶です。

夏場は車内温度50度超!夫婦二人三脚での挑戦
出店日、午前10時には現場に入り、妻の鈴子さんとともに手際よく開店準備を進めます。串を専用のマシンにセットし、スイッチを入れると、肉タワーがゆっくりと回りながら香ばしく焼き上がっていきます。
一見華やかに見えるキッチンカーですが、実はかなりの重労働。肉マシンの熱気がこもる車内は、夏場になると40度から50度近くに達することもあります。そんな過酷な環境の中でも、鈴子さんがご飯や野菜を盛り付け、堤さんが焼き上がったお肉を豪快に削ぎ落として乗せる、抜群の連携プレーで多くのお客さんを魅了しています。

「味を変えずに、ずっと常連さんに喜んでもらいたい」
堤さんにキッチンカーの魅力を伺うと、「毎日いろんな場所で、たくさんのお客さんと直接お話しできるのが本当に楽しいです。自分に合っている仕事だと思います」と、充実した笑顔で語ってくれました。
夏の間は、札幌市内だけでなく全道各地のイベントやお祭りにも遠征。週末には稚内など遠方まで足を伸ばすこともあります。「これからも、この味を大切に守りながら、ずっと常連さんが来てくれるお店であり続けたいですね」。
堤さんの愛情とこだわりが詰まったスパイス香る絶品ケバブ。お近くで見かけた際は、ぜひそのこだわりの味を体験してみてはいかがでしょうか。

お店情報
ケバブ専門店 kuku-ru(ククル) 営業エリア:札幌市内を中心に道内各地 ※詳しい営業時間や毎月の出店スケジュールは、公式Instagram(@kuku_ru223)にて発信されています。
