10億円規模の経済効果!? Jリーグ「8月開幕」で北海道に訪れた空前の夏キャンプブーム

今年からシーズン移行を行い、8月開幕となったプロサッカー・Jリーグ。これに伴い、猛暑を避けて涼しい北海道で夏合宿を行うクラブが急増しています。道内9市町に道外から11クラブが集結し、地域に大きな賑わいをもたらすなど、北海道に大きな追い風が吹いています。

なぜ苫小牧? 名古屋グランパスが選んだ理由

①.png

道外の11クラブが道内各地でトレーニングに励む中、注目を集めているのが苫小牧市の「TOMASEIフットボールフィールド」です。こちらではJ1の名古屋グランパスが今月26日までキャンプを実施しています。複数の候補地がある中で、なぜ苫小牧市が選ばれたのでしょうか。

広報の小西克実さんは、市長をはじめとする地域からの熱烈なオファーがあったことに加え、新千歳空港から車で約30分というアクセスの良さや、周辺に病院がある安心の環境面を理由に挙げます。

②.png

さらに最大の決め手となったのが「涼しさ」です。去年7月の平均最高気温を比べると、名古屋グランパスのホーム地である愛知県豊田市が35.3℃に対し、苫小牧市は25.4℃。約10℃もの気温差があります。猛暑を避けて涼しい環境でプレシーズンを過ごせることは、選手たちのパフォーマンス低下を防ぐ上でも大きなメリットとなっています。

全国から“推し”を追って サポーター熱狂と街の賑わい

③.png

練習試合が開催されたこの日、グラウンドの観客席には多くのファンが駆けつけました。札幌から訪れた男性サポーターは、かつて北海道コンサドーレ札幌に所属していた高嶺朋樹選手を目当てに足を運んだといいます。

また、愛知県から1泊2日でやってきたという名古屋サポーターの男性は、「涼しくて過ごしやすい。美味しい海鮮を食べてグランパスの練習を見るのが一番の目的です」と、北海道での滞在を満喫している様子でした。

④.png

この賑わいは地元の飲食店にも波及しています。苫小牧名物のホッキ貝で知られる「マルトマ食堂」の三浦未店長は、「例年に比べて来店客が少し増えた印象がある。キャンプをきっかけに苫小牧自体がもっと活性化していけば嬉しい」と、今後の継続的な効果に期待を寄せていました。

過去の沖縄キャンプなどの実績から試算すると、1クラブあたりの経済効果は1億円弱が見込まれており、道内全体(11クラブ)では10億円規模に上る見通しです。

ミシャ監督と高嶺朋樹選手を直撃! 北海道への思い

⑤.png

練習終了後、北海道にゆかりのある人物に話を聞くことができました。2024年まで7年間にわたりコンサドーレの指揮を執ったペトロヴィッチ(ミシャ)監督は、久しぶりとなる北海道での日々について「グランパスのサポーターだけでなく、コンサドーレのサポーターも顔を出してくれて大変うれしかった」と笑顔を見せました。

⑥.png

また、元コンサドーレのキャプテンで現在は名古屋で活躍する高嶺朋樹選手は、「涼しい環境で強度の高い練習が詰めている。名古屋に戻ったときの暑さが少し心配ですが」と苦笑いを見せつつも、「子どもたちが名前を呼んでくれて嬉しかった。プレシーズンマッチのコンサドーレ戦に向け、100%の力で戦いたい」と意気込みを語ってくれました。

地元・コンサドーレもホームで始動! 8月8日に開幕戦へ

⑦.png

一方、北海道コンサドーレ札幌も札幌市西区の宮の沢でトレーニングを重ねています。これまでは冬のシーズン開幕に合わせて沖縄や熊本で長期合宿を行っていましたが、今シーズンからは地元・札幌でしっかりと事前準備を進められるようになりました。

河合竜二GMも「非常に活気に溢れた良いトレーニングが積めている。現時点では良いスタートが切れている」と手応えを口にします。

コンサドーレの開幕戦は、8月8日(土)午後2時45分から、ホームの大和ハウス プレミストドームにて徳島ヴォルティスを迎えて行われます。

⑧.png

今回の8月開幕に合わせ、東川町では5億円を投入して天然芝グラウンドを整備するなど、誘致に本腰を入れる自治体も出てきています。プロの技を間近で見られるこの夏キャンプブームは、道民にとって新しいスポーツの楽しみ方となりそうです。

1

この記事を書いたのは

SODANE編集部

SODANE編集部です。
北海道・北海道外に関わらず、楽しいことをどんどん発信!情報もお待ちしています!!