【北海道・苫小牧】ラーメン大好きアナ森さやか・製麺会社へ潜入! 1日最大6万食の麺を製造「苫食」
2026.08.04
こんにちは、アナウンサーの森さやかです。
今回は、麺好きとしてはたまらない「製麺工場」見学リポートです!
スーパーの麺コーナーや、学生時代の給食で、何気なく口にしているその「麺」、もしかしたら苫小牧で作られたものかもしれません。
北海道苫小牧市にある製麺会社「株式会社 苫食」さんの本社・工場を訪問し、地域を支える製造の裏側と、いま社内で進められているユニークで温かい「職場づくり」の取り組みについて取材してきました。

昭和19年創業。北海道の食卓と給食を支える「麺」の拠点
株式会社苫食は、昭和19年(1944年)7月に創業した歴史ある企業です。
苫小牧市有明町にある本社・工場では、日々大量の麺が作られています。
工場を見学させていただいて驚いたのは、その圧倒的な生産量です。

• ラーメン、うどん、そばなどの生麺や茹で麺、やきそば用の蒸し麺など、多様な麺類を製造しています。
• 1日の製造数はなんと30,000〜60,000食にものぼるそうです。
• 自社ブランド「苫食」の商品はもちろん、大手スーパーのプライベートブランド(PB)商品の製造も手がけ、全道各地に商品を供給しています。
• さらに、苫小牧市内や近郊のラーメン店への卸売りのほか、苫小牧市、千歳市、伊達市など近隣自治体の小中学校へ給食の麺も提供しています。
地域の子どもたちからお年寄りまで、苫食の麺はまさに地域の「食」のインフラとして愛され続けているのです。
圧巻の製造ライン!徹底された管理と職人魂に感動
今回、特別に工場内の製造ラインも見学させていただきました。清潔に保たれた工場内に足を踏み入れると、小麦の豊かな香りがふわりと漂ってきます。
目の前で次々と生み出されていく麺の数々。なめらかな生地が機械を通って美しい麺の形になり、次々とパッケージングされていく様子は、いつまで見ていても飽きないほどの迫力です。1日3万〜6万食という膨大な量を作り出しているという事実を、機械の力強い動きとスピード感が物語っていました。

しかし、決してただの「機械作業」ではありません。苫食では、長年にわたり大手メーカーの協力工場として培ってきた経験を活かし、最新の情報に基づいた厳格な製造体制と検査体制を構築しています。
「安全、安心を第一に、味にこだわった商品を届ける」という使命のもと、365日休むことなく確実な製品づくりが行われている現場の熱気。その圧倒的なスケールと、一つ一つの商品に込められた丁寧な仕事ぶりに、思わず胸が熱くなりました。私たちが普段スーパーで何気なく手に取る麺には、これほどまでの情熱と緻密な品質管理が詰まっているのだと深く感動する見学体験でした。

「誰のせい?」はNG!みんなが楽しく働ける現場を目指して
そんな成長の原動力となっているのが、従業員を大切にする社風です。同社には現在50名の社員が在籍しており、なんと10代から80代まで幅広い年代の方が活躍しています。
曾賀玄瑞 代表取締役社長は、「私たちは、仲間を尊重し、互いを生かす職場を作り、その力で社会に役立つ存在でありたい。常に誠実に最善を尽くし、食を通じて地域の暮らしに元気を生み出します。」という理念を掲げています。
この理念を体現するように、昨年から「みんなが今よりもっとラクに、安全に楽しく働ける現場にすること」をゴールとした、全社的なQC(品質管理・業務改善)活動がスタートしました。 社内報である『QC活動ミニだより』には、思わず納得してしまう素敵なルールが書かれています。

• 「小さなモヤモヤ」を改善のタネにする:「時間がかかる」「やりづらい」といった日常の小さなストレスこそ、立派な改善テーマとして歓迎されます。
• 「犯人探し」ではなく「仕組み探し」:ミスが起きたとき「誰のせい?」と人を責めるのはNGです。「どうしてそのミスが起きやすい仕組みになっていたのか?」を考え、ルールをアップデート。
• 「まずはやってみる」が改善の母:100点満点を待つより、まずは60点でも試してみて、ダメならまたみんなで知恵を絞ればOKという前向きな姿勢を推奨しています。
さらに素敵だなと感じたのが、改善のアイデアが採用されると1000円のテーマ報酬があり、参加賞としてお菓子も用意されているなど、みんなが気軽に参加したくなる工夫です!

取材を終えて
1日最大6万食という巨大な生産ラインを支えているのは、間違いなく現場で働く「人」の力です。徹底した品質管理と美味しい麺づくりの裏側には、「社員同士が互いを尊重し、失敗を恐れずにより良い環境を自分たちで作っていく」という、とても温かくて前向きな空気がありました。
次にスーパーで「苫食」のロゴを見つけた時や、子どもたちが給食で麺を食べる時。この工場で働く皆さんの笑顔と、日々の創意工夫を思い出していただけたら嬉しいです。

