がんになっても「ひとりじゃない」を伝えたい
私が健康診断を受けて、要精密検査です、、と検診だったのにもかかわらず、ほぼ告知に近いことを言われてから2年が経とうとしています。
手術するまでが一番つらかったことを今でも思い出します。
入院先でたくさんの患者さんに出会って、どんどん気持ちが救われ、これまで取材してきたみなさんにも励まされ、少しずつ気持ちが前向きになり始めたころに『若年性乳がんサポートコミュ二ティPink Ring 北海道』のみなさんに出会いました。
『ひとりじゃないよ』と支えてもらったのです。
出会いのきっかけはまどーんさん(そのストーリーはこちらに)
https://sodane.hokkaido.jp/column/202103081121000706.html
そして、まどーんさんに紹介していただいたのが、北海道ブランチの代表、つぼみさん。
そこからどんどんさらに患者さんとつながり、今の『がん患者さんが生きづらい社会』をなんとかしたい、という思いにつながっています。
そのPinkRing北海道さん、なんと4月 22日(木)に設立 3周年を迎えられました!そして、初の PRムービーを作られたので是非みなさんに見ていただきたい!!
実はその撮影現場に私もお邪魔しておりました。
広い北海道。年間9万人がり患する病ではありますが、乳がんを経験した方が同世代の仲間に出会う機会は非常に少ない。
そこで就職、出産、育児、昇進など大きなライフイベントが重なる若年性乳がん患者が望みをもって生きていける社会の実現の一助になれたら、とメンバーで話して決めたそうです。
私も会議をのぞかせていただいていたのですが札幌市インタークロス・クリエイティブ・センター(ICC)のコーディネーターさんに北海道在住のクリエイターである映像作家の北川さんの手によってメッセージ性の強い作品になっています。
『北海道らしい風景と、がんを経験した仲間たちのリアルな言葉を凛々しくも透明感のある映像で伝え、全体としては乳がんという人生における大きな壁を乗り越えるイメージとして「登山」をモチーフに表現しています。』(リリースより)
つぼみさんらメンバーの思いです・・・
『乳がん体験者の仲間へ
がんを経験していない皆さんへ
「あなたはひとりじゃないよ」
みんなそれぞれの背景の中乳がんと向き合いながら毎日の暮らしを営んでいます。時には孤独を感じたり、未来への不安に押しつぶされそうになります。そんな想いを安心して共有できると、心がゆるむと同時に生きる力を感じることがあります。
Pink Ringは【がんになったからこそ強く優しくなった自分】を一層大切にできる場所です。
乳がんは女性の 9人に 1人が経験すると言われ、誰にでも起こりうる身近な病気です。若くてもなることがあります。動画の中の女性たちは特別ではなく、皆さんと同じような日常を送っています。
がん患者などマイノリティとされる人々に対しての社会の空気が少しでも変わり、多様性を認め合うことで「お互いさま」が当たり前のやさしい社会になってほしいと考えます。』
代表のつぼみさん自身は看護師をされています。
そのロケではメンバーのみなさんがそれぞれインタビューに応えられていて、それぞれが力強く、ご自分の思いを語っていました。
つぼみさん
『夜勤していて、あれと思って、31歳で乳がんになるわけないし、様子見ようかなと。でも全然なくならないので、病院にいったら悪性と言われた。』という経験をお持ちです。
がんになったあといろんな思いが変わられたそうです。
『変わったこと、起きた出来事に意味を見つけるようになりました。これは、何なんだろうと。(そのときの自分へ)昔起きた体験を価値に変えて、あなたはちゃんとがんばっているよ、といってあげたい。』と涙をこらえながらお話されていたのが印象的でした。
この動画を届けたい人は・・・・
つぼみさん『一番は同じ立場の女性たち。一人で病気と向き合っている人。不安いっぱいの人たち。そして、最終的には若い子、すべての社会の人。若くしてがんになっても、その出来事を振り返りつつ、日常を営んでいることが伝われば、自分事として、受け取ってくれるのではないか。がんのことをもっと広く知ってほしい。がんと聞いても”動揺しない社会”、あらかじめ情報を受け取っていて、『ああ、がんね』となるといい。』と話してくれました。
是非、動画を見て、みなさんも何かを感じてくださるとうれしいです。
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