がんになっても「ひとりじゃない」を伝えたい 両側乳がんになりました84

がんになっても「ひとりじゃない」を伝えたい


私が健康診断を受けて、要精密検査です、、と検診だったのにもかかわらず、ほぼ告知に近いことを言われてから2年が経とうとしています。

手術するまでが一番つらかったことを今でも思い出します。

入院先でたくさんの患者さんに出会って、どんどん気持ちが救われ、これまで取材してきたみなさんにも励まされ、少しずつ気持ちが前向きになり始めたころに『若年性乳がんサポートコミュ二ティPink Ring 北海道』のみなさんに出会いました。

『ひとりじゃないよ』と支えてもらったのです。
出会いのきっかけはまどーんさん(そのストーリーはこちらに)
https://sodane.hokkaido.jp/column/202103081121000706.html

そして、まどーんさんに紹介していただいたのが、北海道ブランチの代表、つぼみさん。
そこからどんどんさらに患者さんとつながり、今の『がん患者さんが生きづらい社会』をなんとかしたい、という思いにつながっています。

そのPinkRing北海道さん、なんと4月 22日(木)に設立 3周年を迎えられました!そして、初の PRムービーを作られたので是非みなさんに見ていただきたい!!

https://youtu.be/QJXJgwIx03I

実はその撮影現場に私もお邪魔しておりました。

pinkPNG.PNG

広い北海道。年間9万人がり患する病ではありますが、乳がんを経験した方が同世代の仲間に出会う機会は非常に少ない。
そこで就職、出産、育児、昇進など大きなライフイベントが重なる若年性乳がん患者が望みをもって生きていける社会の実現の一助になれたら、とメンバーで話して決めたそうです。

私も会議をのぞかせていただいていたのですが札幌市インタークロス・クリエイティブ・センター(ICC)のコーディネーターさんに北海道在住のクリエイターである映像作家の北川さんの手によってメッセージ性の強い作品になっています。

『北海道らしい風景と、がんを経験した仲間たちのリアルな言葉を凛々しくも透明感のある映像で伝え、全体としては乳がんという人生における大きな壁を乗り越えるイメージとして「登山」をモチーフに表現しています。』(リリースより)

つぼみさんらメンバーの思いです・・・
『乳がん体験者の仲間へ
 がんを経験していない皆さんへ
「あなたはひとりじゃないよ」
みんなそれぞれの背景の中乳がんと向き合いながら毎日の暮らしを営んでいます。時には孤独を感じたり、未来への不安に押しつぶされそうになります。そんな想いを安心して共有できると、心がゆるむと同時に生きる力を感じることがあります。
Pink Ringは【がんになったからこそ強く優しくなった自分】を一層大切にできる場所です。

乳がんは女性の 9人に 1人が経験すると言われ、誰にでも起こりうる身近な病気です。若くてもなることがあります。動画の中の女性たちは特別ではなく、皆さんと同じような日常を送っています。
がん患者などマイノリティとされる人々に対しての社会の空気が少しでも変わり、多様性を認め合うことで「お互いさま」が当たり前のやさしい社会になってほしいと考えます。』

代表のつぼみさん自身は看護師をされています。
そのロケではメンバーのみなさんがそれぞれインタビューに応えられていて、それぞれが力強く、ご自分の思いを語っていました。

tubomi.PNG


つぼみさん
『夜勤していて、あれと思って、31歳で乳がんになるわけないし、様子見ようかなと。でも全然なくならないので、病院にいったら悪性と言われた。』という経験をお持ちです。

がんになったあといろんな思いが変わられたそうです。
『変わったこと、起きた出来事に意味を見つけるようになりました。これは、何なんだろうと。(そのときの自分へ)昔起きた体験を価値に変えて、あなたはちゃんとがんばっているよ、といってあげたい。』と涙をこらえながらお話されていたのが印象的でした。

この動画を届けたい人は・・・・
つぼみさん『一番は同じ立場の女性たち。一人で病気と向き合っている人。不安いっぱいの人たち。そして、最終的には若い子、すべての社会の人。若くしてがんになっても、その出来事を振り返りつつ、日常を営んでいることが伝われば、自分事として、受け取ってくれるのではないか。がんのことをもっと広く知ってほしい。がんと聞いても”動揺しない社会”、あらかじめ情報を受け取っていて、『ああ、がんね』となるといい。』と話してくれました。

是非、動画を見て、みなさんも何かを感じてくださるとうれしいです。

がんとともに、、、。

番組、SODANEへのご感想、ご意見お聞かせください。
番組制作、今後のイベント、SODANEなどで活用させていただきます。
がんとともに生きる方、ご家族を持つ方、そうでなくても、もちろん、どんなことでも、構いません。
決して1人ではありません。

メッセージはこちらから
1

この記事を書いたのは

阿久津友紀

乳がん患者さんが治療中に被災したら? 『防災の心がまえ』をもとに『女性の病と防災』を考える おっぱい2つとってみた作者とHTB森アナウンサーが本音トーク 
https://youtu.be/AO8Xzebt0Ys

『おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える(北海道新聞社刊)10月6日発売

おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える

「LINE特集 「失われる自分らしさ」。乳がんになった私たちの3年間。例え、心が折れそうでも…」
https://news.line.me/detail/oa-htbnews/bt2o2l9r6cfc

YouTubeで乳がんについて配信しています!

ピンクリボントーク【ホルモン治療の副作用と簡単ヨガ】 
https://youtu.be/gOOiLPH-n2I

温泉ソムリエも取得しました!

『アピアランスケアを考える』
https://youtu.be/3qVd1xXFvaU

ピンクリボントーク 患者と家族と社会 ~生きてくのに必要なコト~
アーカイブ配信:無料
https://youtu.be/PS4eJMy4GcY

第4弾の”がん患者さんとココロ” 北海道の斗南病院の精神科長で登録精神腫瘍医の上村先生に伺いました。アーカイブは
https://youtu.be/D-j4RrGSgkw

これまでの動画は・・・
【乳がん】おっぱい2つとってみた

HTBノンフィクション おっぱい2つとってみた
【2020年日本民間放送連盟賞 番組部門 テレビ報道番組優秀賞受賞】
【2020年ギャラクシー賞 奨励賞】

HTBonデマンドで無料配信中!
https://www.hod.htb.co.jp/pg_nf/pg_id_nf006

テレメンタリー2020『おっぱい2つとってみた~46歳両側乳がん~』年間最優秀賞 
ギャラクシー賞・選奨(報道活動部門)/民放連 放送と公共性 優秀賞
活動の一部は・・・
youtubeLIVEでピンクリボントーク① 見逃し配信中!
https://sciencefestival.jp/event/breast-cancer/

合わせて読みたい