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農業写真家の世界!「とかち農業・農村フォトコンテスト」 

19世紀オランダの画家・ゴッホが残した絵画のように。農村の景観・人を素材に「田園の美しさ」を鮮やかに切り取った写真があります。
『とかち農業・農村フォトコンテスト』の作品です。


「十勝の農村景観」と「農業王国十勝の人」の2つの部門で行われたこのコンテストは2020年、第10回目の節目を迎えて閉を閉じました。これまで入賞した全193点は、どれもプロ顔負けの作品ばかり。

第10回大会(2020年度)の主な上位受賞作品はこちらです。

※( )内は撮影地

【十勝の農村景観】部門

グランプリ

粟野秀明氏「十勝野の夜明け」(芽室町)

画像1 175 十勝野の夜明け.jpg

準グランプリ

杉本るな氏「早起き」(幕別町)

画像2 176 早起き.JPG

優秀賞

仲野裕司氏「春の鼓動」(芽室町)

画像3 177 春の鼓動.jpg

荘司裕氏「無題」(幕別町)

画像4 178 「無題」.jpg
       

竹見真由美氏「朝靄の大地」(芽室町)

画像5 179 朝靄の大地.jpg

【農業王国十勝の人】部門

グランプリ

佐藤真美氏「やったよ!!」(帯広市)

画像6 185 やったよ.JPG

準グランプリ

米長時正氏「やっぱり、馬が好き!」(士幌町)

画像7 186 やっぱり馬が好き!.JPG

優秀賞

赤間かなう氏「命」(士幌町)

画像8 187 命.JPG

三浦早智子氏「一心不乱」(音更町)

画像9 189 一心不乱.JPG

道東は十勝平野の農村で暮らし、農業の尊さ、大自然の美しさを日夜写真に収める「農業写真家」のお二人をご紹介します。

今回は「畑×ひと」を撮らせたら“とかちイチ”!帯広市の農家の主婦・松原明美さん(70)です。広野町にある松原家の畑はおよそ30丁(ヘクタール)。小麦、大豆、小豆、スイートコーンなどを生産しています。

画像10 松原さんA.jpg

写真を始めたきっかけは「病気」

Q:写真を始めたきっかけは?

「(53歳の時に)リュウマチになって(農作業の)仕事ができなくなってから、毎日病院に通いながら。カメラを持って歩いてる途中で「花が咲いているなぁ」と思ったら撮ったり。孫を撮ったり。運動会を撮ったりしているうちに。まだ10年は働く予定だったのに。仕事ができないから」


画像11 松原さんB .jpg

Q:本格的に始めたのは?

「平成27年(2015年)に写真クラブ(『フォトクラブ昴』)に入れていただいてから。あちこちで撮影をしたり。家の廻りのものをちょっと撮ったり」


Q:なぜ「写真」だったのか?

「絵は描けない、歌は歌えない(笑) 写真ならここで、手が痛くてもスイッチをおすだけで。首にひもをかければここだけ押せば(笑)」

画像12 飛ぶマガン1.jpg

©akemi matsubara

『おばあちゃんの手伝い』(第10回「農業王国十勝の人」部門・優秀賞)

画像13 188 おばあちゃんの手伝い.JPG

©akemi matsubara

Q:この「おばあちゃんの手伝い」はどんな写真ですか?

「この子ちょうど中学生だけど。ゴールデンウイークでお休みだから。畑出てきて手伝って。この色がかわいいねっ。ね~。よく目立ってねぇ。子供だから。こういうお手伝いもするんだな、っと思ってね。おばあちゃんと一緒に撮ってるところでした。畑がまっすぐ伸びていて。横ではお父さんとおかあさんと。うちの娘も手伝ってビートの補植をやってるんです」

『みそ汁作って~!』(第8回「農業王国十勝の人」部門・準グランプリ)


画像14 148 みそ汁作って~!.JPG

©akemi matsubara


Q:準グランプリの『みそ汁作って~!』。どんな感じで撮ったんですか?

「だいこんを抜いてる子供!これはね!ここのうち、牛屋さんなんですっ。だから作物とか野菜をあまりつくってないから。“(うちの畑で)大根採れたから採りにおいで”って。孫。子供の奥さんと孫が抜きにきたから“かわいい~ かわいい~”って撮ったんです」

『おやつの時間』(第5回「農業王国十勝の人」部門・入選

画像15 092 おやつの時間.JPG
©akemi matsubara


Q:表情を見て、ほっこりしました!
「夫と娘と孫なんです。子供達や孫の記録で撮ったんです。コンテナなんかをイス代わりにして一休み。一服してる表情が出てますよね」       

『大きな傘』(第4回「農業王国十勝の人」部門・優秀賞)

画像16 069 大きな傘.JPG

Q:ふきの傘ですか?(笑)
「これはねぇ。娘が婿さんと平成25年に(京都から)戻ってきた年。(二人が)草取りをしてたら雨になって。畑のヘリにあるふきを傘代わりに取ったと思うんですよ。戻ってきたところを“パシャリ!”と。都会では味わえない風景が農村にはあると感じてくれたんじゃないかなぁと勝手に思ってるんです(笑)」

「ただ写しただけじゃぁ、塗り絵みたいになっちゃう」

Q:写真の得意なテーマは?
「撮影にいくときは小さな山野草とか。山とかそういうものだけど。得意って(笑)
山もねぇ…ただ写しただけじゃぁ、ベタっとした。何の変哲もない塗り絵みたいになっちゃうから。何か変化があるところを撮りなさいって(写真クラブの先生に)言われるけど、むずかしいですもん(笑)」

画像17 白鳥とマガン.jpg
©akemi matsubara


「(クラブの撮影会には)今年は1月に2回とか、2月に1回とか行ってたけど。4,5,6月は撮影会には行ってないです。家の廻りで撮ったり。山のほうに行って撮ったり。そんなことです。去年は4月にほんとは鎌倉に撮影旅行に行く予定だったんですけどコロナで中止になって。なかなかねぇ。わたしは自分ひとりだから。山に行ってしゃがんで撮ったり」

スクープ写真も!クマを激写!

Q:クマをスクープ撮影したとか!
(道新19年7月4日 足寄の原生林でクマ親子撮影 帯広の松原さん「じわじわ怖く」)

「オンネトーに行った帰り。生観たの初めてでしたもん。いや~~~~大きいし。
親子でいたんですよ。帰ろう!と思ったら前を横切ったんですよ!親子で。
普通にオンネトーから帰る途中に「お~~~っと!」。
写真クラブの代表が運転してて。わたしともう一人の方が後ろに乗ってて。
慌ててカメラ構えて撮りましたけどねぇ~(笑) 
車の外には出ないから。追っかけてこないでしょ。私達は車から降りないですもん。
うちの畑でもクマの足跡ありますよ。でも見たことはないですもん。
び~っくりです。
中からね。あのとき窓開けたかしらねぇ?望遠レンズで。おそろしいですよね、ほんとに!
外降りなきゃ。写しに来た帰りだからカメラを持ってた」


そのスクープ写真がこちら!

画像18 ひぐま!.jpg
©akemi matsubara

農業は娘夫妻が後継者に

Q:農家のほうはどうですか?
「(農作業の担い手は)お父さん一人だったんです。そしたら“農家をやってみたい”と娘が京都から旦那さんを連れてきたんです。そりゃ~大歓迎ということで(笑) うちは娘4人で。(農家を続ける)予定はしてなかったんですけど。一番下の娘が京都に行ってて。
就職してホテルで働いてて。あたしができなくなって。お父さんひとりだから大変だからやめようかって言ってたところへ帰ってきてくれたので。楽しいですね~。この農家やってくれるようになって」

画像19 日高山脈と白鳥.jpg
@akemi mastubara

画像20 松原さんC .jpg


☆次回は…とかちの農業写真の第一人者で「57歳のアグリYouTuber」!? 粟野農場の粟野秀明さん(57)を紹介します。

→\後編記事公開されました/ 

「とかちの時代が来た!」農業写真家・粟野秀明さん

https://sodane.hokkaido.jp/column/202106281700001064.html



☆“とかちのごちそう”が満載!『Made in 十勝』(JAネットワーク十勝)HP
https://made-in-tokachi.jp/

☆「十勝の畑ブログ」は必見!『JA帯広かわにし』HP
https://www.jaobihirokawanisi.or.jp/

☆『とかち農業・農村フォトコンテスト』HP
https://www.nokyoren.or.jp/photocon/

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この記事を書いたのは

SODANE編集部

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