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柴咲コウさんが北海道に家を建てた理由とそのサステナブルな生き方<後編> ~この夏、北海道で有機栽培に挑戦。「菌ちゃん」先生と愉快な畑づくり~

柴咲コウさんが北海道に家を建てた理由とそのサステナブルな生き方の<後編>です。

<前編はhttps://sodane.hokkaido.jp/column/202108052000001245.html

「いまはまだ比重としてどうしても東京での生活が長いし、向こうが拠点で、こちらにちょこちょこ休みの時に来るという感じではあるので、本当にただ何もしないを楽しんでいる」

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去年、両親の故郷、北海道に家を構え、東京との二拠点生活を始めた柴咲コウさん。

「父が住まう別宅みたいなので、どういうのがいいのかなって色々建築会社さんも探していたんですけど、そこで北の住まい設計社さんという会社さんと出会って。

道産の木を大切に使っていたりとか、本当にサステナブルなことを、最近ではなく、ずーっと続けてやっていらっしゃる会社だと知って」

旭川の隣、東川町の家具メーカー「北の住まい設計社」。

1985年から廃校になった小学校の校舎を活用し手仕事にこだわり家具を作り続けています。多くのメーカーが、安価な海外の木材を使う中、限りある資源を守りたいと、北海道産の無垢材だけを使っています。

夫ともに会社を切り盛りしている渡辺雅美さん。柴咲さんにとっては、志を同じくする良き理解者です。

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(柴咲さん)「もう実践されて形にしている。それを続けているというところで、勝手にファンになってしまったというか。こういう風に自分の会社とかも作って続けられたら、みんな幸せだろうなって」
(渡辺さん)「続けなきゃ」

(柴咲さん)「そう、続けなきゃね」

(渡辺さん)「自分たちは、今まで3、40年走り続けてきましたから、どう生きなきゃみたいなことで。それに今度、共感して、何かをやろうとしている、影響力のある方と出会えるというのは、ものすごく頼もしいし、嬉しいことですね」

*****

(菌ちゃん先生)「もみ殻をブルーシートの上にのせて下さい」

(柴咲さん)「はーい」

長崎で有機栽培を長年実践してきた「菌ちゃん先生」こと吉田俊道さんに教わる畑づくり。

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まず最初にしたのは、大量のもみ殻を水で湿らせる作業でした。

(柴咲さん)「気持ちいい」

(菌ちゃん)「(水を)かけていい(笑)?」

(柴咲さん)「だめ!(笑)」

(菌ちゃん先生)「本来はちゃんと自然の中で雨にあたって、濡れていって、そこに山のキノコ菌が付いておかないといけなかったんだけど、これ保管してあったから、いまから無理やり濡らして、いまから山の菌に来もらおうと思っています」

もみ殻を雨にさらして置いておくと、自然界にいる「糸状菌(しじょうきん)」、いわゆるカビがつきます。

この糸状菌が土づくりで重要な働きをするというのです。

(柴咲さん)「初めてですよ。もみ殻こんな風にするの。それだけで、美味しいものができる畑ができるなんて、夢のような話だよね」

(菌ちゃん先生)「草とか、もみ殻とか、木ね。それを食べる菌ちゃんは、森の中に住んでいますので、探しに行ってみましょう」

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先生が「菌ちゃん」と呼ぶ、糸状菌。森の中にいるというのですが…。

(菌ちゃん先生)「ほらほらほら…」

(柴咲さん)「これ菌ちゃん?おー!糸状菌?」

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(菌ちゃん先生)「見える?」

(柴咲さん)「うん、見える」

(菌ちゃん先生)「いっぱいいるね。もっと、ぐっちゃぐちゃいる時もあるんだけどね。糸の様なのが見えるでしょ。クモの糸のようなものがね。

これが、胞子がひゅーいっとさっきの所まで飛んで行って、あそこで引っ越して食べてくれればOK」
糸状菌が土に根付くと、大気中の窒素を肥料に変えることができる窒素固定細菌を取り込みます。
すると、糸状菌は土の中の有機物を分解しながら増殖。
通気性の良い柔らかい土に生まれ変わり、糸状菌が野菜の根につながることで野菜にも肥料が行き渡ります。
土の中いっぱいに糸状菌を増やせば、自然と元気な野菜が育ち、農薬を使わなくても、虫が寄り付かない。
それが、菌ちゃん先生が実践する有機農法です。

(菌ちゃん先生)「虫というのは、死んだものを食うんだけど、一部の虫は死ぬ前から食い始める。

もう少しわかりやすく言うと、青虫はビタミンCもポリフェノールもスルフォラファンも食物繊維も消化吸収できません。当たり前です。胃液がないんだから。私たちにとって健康な成分が多ければ多いほど、彼らは消化吸収できないんです」

さて、畑づくりはここからが本番。生い茂った雑草を刈り取ります。

柴咲さん、初めて使う草刈り機に…。

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(菌ちゃん先生)「じゃあまず草をよけましょう!全部、菌ちゃんのエサになるから。緑の枠から向こうに!」

(柴咲さん)「はい、これもエサとして使う!ここら辺でいいか」

(菌ちゃん先生)「1メートルの幅で、こう畝を作ります。そこからここまで」

次は、畝づくり。

(柴咲さん)「これぐらい?」

(菌ちゃん先生)「そうそう、だいたいそんなもん。だんだん、すぐ慣れてきて腰が入って来るやろ。
いまの腰の入りなさを撮っておいて、後半、すごく上手になってきますから」

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(菌ちゃん先生)「これ硬いもん。これがフカフカになったら、みんなびっくりする」

溝を掘り、その掘った土を畝になる部分にのせて高さを出していきます。

掘り進めていると…

(柴咲さん)「うわー!!超大きいミミズ!」

(菌ちゃん先生)「どれ?」

(柴咲さん)「ぶっといミミズ!」

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(菌ちゃん先生)「ミミズは硬いところが好きなの。硬いところは空気が少なくて、腐敗があるんですよ」

(柴咲さん)「腐敗?」

(菌ちゃん先生)「腐敗した物を食べて、土を良くしてくれているの」

(柴咲さん)「ありがたいねー」

(菌ちゃん先生)「基本的には硬いところにいる。上の方に来ているということは、上の方まで腐ってるということになるね」

(柴咲さん)「それは良い状態じゃないということ?」

(菌ちゃん先生)「菌ちゃんだらけの畑になると、腐敗ほとんどなくなるから、ミミズいなくなる」

(柴咲さん)「分解者がいらなくて済む」

(菌ちゃん先生ミミズを拾い上げる)

(柴咲さん)「でかー!」

(菌ちゃん先生)「おいしいよ、これ食べてみようか?」

(柴咲さん)「えー!?」

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(柴咲さん)「まじ?」

(菌ちゃん先生)「まじじゃないよ!(笑)」

(柴咲さん)「いやいや…」(絶句する柴咲さん)

(菌ちゃん先生)「これをやるとね、子供が喜ぶんだ(笑)。冗談」

うねが出来たら、糸状菌のえさとなるもみ殻をのせます。

(菌ちゃん先生)「菌ちゃんがエサを食べて、菌糸というんだけど、糸みたいなのを土の中に入れていくの。この硬いのに。だから、来年の今頃ここに来たら、ふわっと膨らむ」

(もみ殻をのせる柴咲さん)

(菌ちゃん先生)「結構、入ったね。あんだけいらんわ。どうしよう」

(柴咲さん)「いらんかい!?」

(菌ちゃん先生)「こっちの場所にもしようか、それに?」

(柴咲さん)「うん。もう1個作る」

(菌ちゃん先生)「だれが?」

(2人笑って)

(菌ちゃん先生)「この硬いものを…」

(柴咲さん)「作るよ!やる!」

急きょ、うねを追加で作ることに。

この日の最高気温は30.2℃。さすがの柴咲さんも、息が上がります。

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もみ殻の上に乾燥を防ぐために土をのせ、十分に湿らせてから、雨除けのシートをかぶせます。

湿度を保てるように、ところどころ土の重しをのせて、終了です。

(菌ちゃん先生)「ばっちり、OKです」

(柴咲さん)「OK!できちゃったー」

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糸状菌がうまく定着すれば、2カ月で作物を植えられる状態になり、1、2年でふかふかの畑に育ちます。あとは菌しだい。

*****

北海道との二拠点生活。そして、畑づくり。

女優、アーティスト、そして会社の代表として、いくつもの挑戦を続ける彼女が、この先、目指すものは?

「やってみて知ることって多いと思うんですよね。やらなかったら知らなくって、知らずに済んだことかもしれないけど、知った方が自分の体のためになったりとか、美容のためになったりとか、繋がっていくと思うので。

やっぱり自分でそういうふうに種を植えて、それが育って、自然に育ったものを食べたら自分の体がどうなるかっていう、一つの実験だと思うんですけど。そういうのを繰り返していけたらなと思っていますね」

Q 北海道の暮らしで変わったことー

「心の健康としては、ずっと健やかになったと思いますね。毎日幸せっていう。その幸せを感じる機会というか、そういう時間が長くなってきたような気がします」

1日の作業を終えてー

(ディレクター)「きょうはありがとうございました」

(柴咲さん)「ありがとうございました。ちょっと見に行ってきていい?もう1回。もう気になってる」

(再び畑の様子を見に行く柴咲さん)

また一つ幸せを見つけたようです。

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この動画を見たい方はこちらから
https://youtu.be/UcWrAUxLJbs

柴咲コウさんの公式YouTubeチャンネル「レトロワグラースch.」
https://www.youtube.com/c/KOSHIBASAKI_OFFICIAL
*柴咲さんの北海道の自宅映像も紹介されています。

畑づくりを教わった「菌ちゃん」先生(吉田俊道さん)の公式HPはこちら!
★菌ちゃんふぁーむネットショップ
https://kinchan.ocnk.net/

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この記事を書いたのは

SODANE編集部

SODANE編集部です。
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