ニセコに蒸溜所 10月1日にオープン まずはジンから・・・八海山でおなじみ八海醸造が手掛け新名所目指す

 アンヌプリ山と羊蹄山に囲まれ、豪雪地帯ならではの上質な水に恵まれたニセコ町に新たな名所となるべく、産声をあげた”ニセコ蒸溜所”。ウイスキーの製造が始まっています。

 この地を選んだのは新潟の”八海山”などの日本酒で有名な”八海醸造”の南雲二郎社長。

ニセコという地の可能性

 最初は、新潟の地元リゾート、苗場の活性化策の参考にするためにニセコを訪れるようになり、そのうちに土地を気に入り、人脈もできて、ここで事業をしてみたい、と思うようになったそうです。

 国内の日本酒市場の縮小なども受けて、2016年には新潟県の南魚沼ですでにウイスキーの製造を始めていましたが、本格的な生産へ向けてその場所を探していたといいます。


その1はこちら・・・https://sodane.hokkaido.jp/column/202104171227000820.html

 会社の設立は2019年、蒸溜所と貯蔵庫の建設は2020年の4月から始めていました。そして、12月には樽や蒸溜機が運ばれて、2021年3月末、初仕込みを迎えました。

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南雲二郎社長
『始まるとこういうときがくるな。設備をやってきているので計画、設備ができて、稼働、機能しだすのはうれしいこと。これからが始まりなので、喜んでいても不安はつきもの。』

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『バランスのとれた、繊細な酒質を狙っている、長期で低温で熟成をさせていくのが必要、温度や環境が影響してくる。北海道という場所は適している。水だとか、自然が作り出すものなので。

新潟でもウイスキーやジンを作っています。新潟でももちろんあり得る。環境、事業という可能性が大事なわけでニセコは世界に通用するスキーリゾート地でインバウンドで冬は8割が外国からの方。ここで作っているお酒が世界に向けて情報が流れる可能性が高い。日本の中だけの市場はシュリンクしていく。ニセコのこのエリアに可能性があると考えています。』

■品質が第一、可能性・商業的な資源は高い。

南雲社長『10年以上前からスキーリゾートに興味あって通っています。ウイスキーは長い時間をかけて完成させるものです。匠という人間が作り出すもの、時間の積み重ねて完成されているものに魅力を感じています。』


ウイスキーは製造開始後、短くても3年の熟成期間が必要となります。商品としての世に出てくるのは早くとも2024年以降となる見込み。それまではジンを作り、日本の伝統文化を発信する場所にしたいと考えているそうです。

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(ジンの蒸溜機)


バーカウンターは北海道のタモの木。北海道・旭川の家具工房に依頼しました。
社長は40歳。見に行って、彼と出会えたことがうれしい、と社長は目を細めました。


南雲社長『伝統産業って人が作り出すものなんです。いなくなったら作りだせないもの。日本の伝統文化を紹介しながら、実際に手にとってもらえるところ。日本酒メーカーを外国の人たちに紹介したいんです。うちのお酒じゃなくて他社さんも紹介して”日本酒”を認識してもらう。東北北陸あたりを一県一社、紹介させてもらおうかなと。』


『僕らは幸せなことにウイスキーを待つことができる。(八海醸造の)日本酒、甘酒などそういう資源を活用できる。長期的な時間をかけることは誰でもすぐにできることではない。時間がかかる、5年、10年先を見据えた我々しかできない。資源をそういう準備に使うのは意味があること。永遠に終わらない会社を考えて運営、長期的ビジョンをもっておかないと。』

 このウイスキーに関しては本当の完成されたものが出来上がるのが10年、20年後。”僕も40歳に戻りたい”と南雲社長。

ゆくゆくは原料も北海道で調達できるのを目指しています。

『認められる、あってよかったな、ありがとね、と言われることを目指したい。売れて、見込める、だけを達成するためにも地域の応援なければいけない。役にたてるように努力する、そこから始めます。』

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(新潟から移住してきた職人がこだわりの味を育む:樽入れ初日撮影 様々な樽も試している)

3月末から始めたウイスキー作りはニセコアンヌプリの伏流水を使用し、大麦麦芽などを原料とするモルトウイスキー。商品としての発売は早くとも2024年以降となる見込みです、

店舗の開業にあわせて”ジン”

それまでの間、店舗の開業に合わせて発売するのはジン。相当悩まれたというこだわりの瓶、こだわりのラベル。

名前は「ohoro GIN(スタンダード)」。ohoro(オホロ)とはアイヌ語で「続く」という意味で、
ニセコの地で生まれたジンが多くの方に親しまれ、未来永劫続くように、という願いを込めて名付けられたそうです。

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ohoro GIN(スタンダード)
アルコール分 :47%
容 量 :720ml
3,800円(税別 /箱代別)
発 売 日 :2021年10月1日

リリースによりますと、”ボタニカルには道内産のヤチヤナギとニホンハッカなどを加え、クリアでスムースでありながら、芯のあるしっかりとした味わいに軽やかなシトラスの香りを感じるような仕上がりとし、カクテルベースとしても使いやすい味わい”とのこと。

私も製造を見学させていただきましたが、香りは本当にかろやか、です。10月の発売、オープンが本当に楽しみ、です。

今回、コロナ禍ということもあり、来場は完全事前予約制で、1回最大10名の少人数制としてオープンするそうです。蒸溜所見学は 1回 90分のツアー式で、製造スタッフの方により、蒸留工程の解説や貯蔵庫の見学、バーカウンターでの有料試飲も。

南雲社長のお話にもありましたが、日本の伝統技術や職人技を感じ、ウイスキーのように “時間の経過とともにさらなる価値が深まる”逸品を揃うそうです。

こちらも楽しみ、です。

■ニセコ蒸溜所
営 業 時 間 :10:00 -17:00
定 休 日 :なし
来場は 1日4回の完全事前予約制 ※物販のみの希望も予約制。

定   員 :最大 10名/回
①10:00~11:30 ②11:30~13:00 ③14:00~15:30 ④15:30~17:00 

見 学 内 容 :ウイスキー・ジンの蒸溜設備見学、貯蔵庫見学、Barでの試飲など

予 約 方 法 :オフィシャル webサイトより予約(2週間前から希望日前日正午まで予約可能)
https://niseko-distillery.com/

Barメニュー:ウイスキー、ジン、日本酒、ビール、焼酎、ノンアルコール飲料
料    金 :入場・見学無料、Barでの飲食有料


株式会社ニセコ蒸溜所 
北海道虻田郡ニセコ町ニセコ 478-15 
https://niseko-distillery.com/

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この記事を書いたのは

阿久津友紀

乳がん患者さんが治療中に被災したら? 『防災の心がまえ』をもとに『女性の病と防災』を考える おっぱい2つとってみた作者とHTB森アナウンサーが本音トーク 
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第4弾の”がん患者さんとココロ” 北海道の斗南病院の精神科長で登録精神腫瘍医の上村先生に伺いました。アーカイブは
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これまでの動画は・・・
【乳がん】おっぱい2つとってみた

HTBノンフィクション おっぱい2つとってみた
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